大坂城に乗り込んだ典膳。暗殺人別帳に書かれた自分の項目にニヤリとする。
中身には
●鞍馬天狗
身長五尺三寸くらい
中肉にして色白
鼻筋とおり
目もと涼し--
--不逞浪士の元凶なり
乱暴で荒く
強し
と書かれてある。
しかし長七が、杉作から横取りした手紙を持って、大坂にやってきたからもう大変。
・・・だからコドモに預けたのを偽の策にしておけばよかったのに。な~んて事を言っていたら始まらんのだが。
城内で暴れ周り、果ては米倉に逃げ込み篭城戦に持ち込む。だが追い詰められた時の怪我で、典膳もまともに動ける状態じゃない。
杉作は桂に「天狗を助けて~」と泣きつく。幾松に散々責められても、長州を背負ってる桂は容易に動けない。
以前、桂と典膳は約束をしていた。
「何が有っても決して助けるな。」
それは縁ある者達に迷惑を掛けたくないから、と言う典膳。満開の夜桜の元で交された約束。
でも杉作は納得出来ない。コドモだからな~。そしてもう一人、白菊も納得していない。
大坂に向かうであろう白菊達を見守る事を、桂は吉兵衛に依頼する。
大坂城に潜入する杉作、吉兵衛。
一方典膳は、城方の謀略にも引っかからず、相変わらず篭城を続けていた。
手を焼く城代は、新撰組に天狗を討つ事を依頼する。
幾松の度重なる懇願にも、動けない桂。助けに行けないのなら「出ておいきやす!」とものすごい剣幕で怒る幾松。美人が怒ると怖いです。
「北風が強くなってきた・・・嵐が来る!」と桂の天気予報も最終回だ(笑)。
桂は同士である他の浪士に、天狗の救出を依頼する。動けない自分の代わりに頼む桂の申し出を、快く受ける浪士達。
一方、新撰組では近藤が天狗と対決する為に、一人で大坂へ旅立つ。後を土方に託す近藤。今回の、この二人のシーンは(ちょい暑苦しいけど)かっこいいわ。
一人で大坂を目指す近藤勇を阻む浪士達。でも、敢無く全員討ち死にしてしまう。近藤さん強すぎる。
吉兵衛が短刀で立ち向かうが、所詮器が違う。「痛い~」と半泣きの吉兵衛さん。
とうとう杉作や白菊まで出てきた。
子供の必死な懇願と、女の言葉には近藤さんも揺れる。基本的に、典膳と同じ系統の人間なんだろうな。
剣の力量も、モノの考え方も一緒。目指すものが違うだけの好敵手。実にいいポジションだわ。
大坂城に着いた近藤は、天狗に呼びかける。
義に篤い男らしいわ。天狗の怪我が治るまで待つと言う近藤さんの言葉。
泣きそうな顔の白菊、蔵から出てきたヨレヨレの天狗の素顔を、近藤も白菊も初めて見た。
涙を流す典膳と白菊。笑顔だけで言葉は無い。でも気持ちが通じ合ったシーンがいいなぁ。
最後の最後は、取ってつけた様な近藤さんとの対決。養生したから天狗も元気いっぱいだ(笑)。
殺陣のシーンは美しいの~。
この対決は勝負がつかず。天狗も着物切られているし。
またの機会に続編・・・思いっきり有りそうな余韻を残して終わったなぁ。
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4月から土曜時代劇。はぁ~30分だけか。ま、でも福士君観れるからいいや~。