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新藤医師はかねを診察後、桜子に言う。
いつ何が有ってもおかしくない、その覚悟をしておくように、との言葉だった。

かねの状態はとりあえず落ち着いた。桜子が部屋に入ると、かねは桜子に言った。
婚約祝いの会で、達彦と連弾していたピアノを聴かせて欲しい、と言うかね。
あの時の風景が、かねの脳裏をよぎる。
二人が結婚して、孫が2~3人産まれて、そして、その子供達が味噌蔵の中を走り回る・・・。
そんな未来を予想していたかね。
桜子はピアノを弾く。
開け放たれた部屋に、ピアノの音が流れ込む。かねはじっと聞いていた。
幸せだった。本当に幸せだった。
これが最後ではない、そう言い残し出征した達彦に、この世で会う事はなかったが、桜子が居てくれた事が、かねにとっては安らぎだった。
ピアノを聴きながら、かねは涙を流す。

桜子はピアノを弾いていた。
ふと、気配を感じた桜子。
振り返ると、達彦が立っていた。
だが、達彦の幻影はピアノに触れた途端、消えた。

かねの部屋。
入り口にじっと立っている達彦の幻。
遂に、迎えに来たのか?
かねは笑顔で、身を起こす。だが達彦の姿は、此処でも一瞬のうちに消えた。

桜子が戻って来た。
かねは自分の死期が近い事を悟っていた。
自分の死後、桜子はどうしたいのかを問うかね。だが桜子は、そんなかねの言葉を受け入れられない。
かねは毅然として言う。今、自分が生きているうちに桜子の身の振り方をきちんとしておきたい。
かねの決意を悟った桜子。
女将の後を継ぎ、山長を守っていきながら達彦の帰りを待ちたい。
義理立てをしているのではないか、かねは念を押した。義理立てではなく、桜子の本心だった。

かねは桜子、仙吉、野木山、タネを集めた。
自分の死後、桜子に女将を継がせる。仙吉と野木山には、サポートを頼む、そういい残すかね。
それを聞いたタネが、自分には何もないのか、と問う。
タネには、店以外の財産を全て譲る、但し店の経営には口出ししない事。
その為の念書を取るかね。
タネは渋々、判を押すのだった。

4人に遺言を残したかねの部屋に、仙吉だけが居る。
ふみが膳に載せられ、風呂敷を掛けられた物を部屋に持ってくる。
二人だけになった後、かねは仙吉に、封筒を差し出した。
この封筒と一緒に、預かって欲しい。
仙吉は、神妙な面持ちでかねの頼みを引き受けた。

遺言を全て残し、憂いの無くなったかね。
その夜、かねは桜子に話しかける。
ピアノを弾いていた時、達彦の姿を見た。あれは迎えに来たのだ、と言うかねに、達彦は帰る、女将さんと待つ、と泣きながら桜子は言うのだった。
達彦は死んだ、母親だから解る。達彦は伸びやかに羽ばたく桜子を好きだった。
もう達彦の事は忘れ、自由に生きて欲しい。
かねの言葉に、桜子はかねの手を握り締める。

ピアノを聴かせて、というかね。
嫌だ。かねの傍に居させて欲しい。子供の様に駄々をこねる桜子に、フッと笑うかね。
「じゃあ、歌を聴かせて。子守唄代わりに。」
かねは静かに微笑む。
桜子は泣きじゃくりながら、埴生の宿を歌いだす。

初春の静かな夜、桜子の歌を聴きながら、かねは永遠の眠りについた。

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死に際も凛として、静かに逝ったかねに涙が出ました。
達彦と会えなかったのが心残りですが、かねにとっては、あの幻で会えた事で幸せだったのでしょうか。
拓司とあの世から、見守っていてください。

テーマ:純情きらり - ジャンル:テレビ・ラジオ



















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