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達彦を見送って1年半後。日本は太平洋戦争へ突入していた。
最初は華々しい戦果を見せたのだが・・・。
昭和18年、町のあちこちには"ゼイタクは敵だ"のスローガンが掲げられている。
山長は細々と営業を続けていた。しかし配給物資といえば、味噌屋の原料とは縁の無い物も多く、その度に知恵を絞って何とか凌いでいた。

達彦からの手紙は、1年以上も途絶えている。
毎日、桜子は手紙を待っていたが、一向に届く気配は無かった。
そんなある日、次姉の杏子から手紙が届いた。笛子や勇太郎の近況も綴られている。

桜子は、状況を想像しながら手紙を読んだ。
杏子はもうすぐ正看護婦へと昇格する。
そして勇太郎は帝大生となり、毎日勉学に勤しんでいる。

桜子は読み進めた。
実は、杏子は桜子に頼み事をしていたのだ。
それは第二子を身ごもっている長姉、笛子の事だった。

臨月間近にもかかわらず、毎日絵描きたちの世話をし、食べるものもロクに食べず、あれでは身体が持たない。
出来れば出産して落ち着くまで、桜子に手伝いをして欲しい。

姉の依頼に応えようと、桜子はかねに東京行きの件を頼んだ。
だが、かねは難色を示し、桜子の東京行きを認めようとはしない。
そんなかねに、職人頭の仙吉が助け舟を出した。
そして、番頭の野木山も桜子に援護射撃をする。

二人からそこまで言われては、かねも認めざるを得なかった。
かね自身、山長の為に尽くしてくれる桜子が、このまま居なくなってしまうかもしれない、と思うのが怖いのだろう。

「落ち着いたら必ず戻っておいで。」
かねは桜子に念を押した。桜子は大きく頷いた。
かねは言った。
「何かと物入りだろうから、仕送りしてあげるよ。」

淋しい気持ちを抑えて、皮肉を言いつつも暖かい言葉をかけてくれる。
そんなかねの心遣いに、桜子は感謝した。

食料を山のように抱え、桜子は上京した。
マロニエ荘に着いた桜子。
何年ぶりだろう、懐かしさのあまり、建物の前で佇む桜子。
その時、笛子と八重が一升瓶を抱えて出てきた。

「桜子は中で待ってて。」笛子は言った。
「お姉ちゃん、そんなお腹で何処へ?」
桜子の声が不安そうになる。

「お酒の配給があるから、取りに行ってくる。」
八重と二人、慌てていく笛子を見送る桜子だった。

桜子が中に入ると、冬吾やヤスジ、他には若い画家が居る。
彼らは絵について熱く語り合っていた。
桜子の姿を見つけ、久しぶりだと喜ぶ冬吾とヤスジ。
マロニエ荘の雰囲気は、桜子が居た頃と変わっていた。
今では新美術協会を立ち上げ、此処を拠点として活動している。

桜子の持ってきた食料を見ると、若い絵描き達の目の色が変わった。
冬吾はそれで料理を作るよう、桜子に依頼した。

夜遅くまで酒を飲み、大騒ぎする絵描き連中。
二階では笛子が長子を寝かせようとするが、五月蝿くて寝付けない。

「いつもこんな調子なの?」桜子はかなり憤慨していた。
そんな桜子に笛子は言った。
「そうでもないよ。」笛子は微笑んだ。
そんな笛子に、疲労の色が滲んでいるのだった。

翌朝起きた桜子は、自分が姉や姪の為に持参した食料が、全て食べ尽くされているのをみて茫然とする。
苦労して岡崎から持参したのに、姉の口に入ることなく無くなってしまったのだ。
桜子は冬吾に怒りをぶつけるのだった。

だが、そんな桜子を制止する笛子。
皆、絵を描く為に苦労しているのだ、そう語る笛子だったが、長い間の疲労が積もり、突然倒れる。
驚く冬吾と桜子だった。


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