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【ちりとてちん「笑う一門には福来る」#149】

ひぐらし亭オープンの日。小屋に関わる人達が慌しく準備に追われる中で、喜代美はひとり蚊帳の外に居た。何か手伝おうとしても「座っていて」だの、「何か有ったら草々師匠にどつかれます。」だの・・・何もさせてもらえない。
しかし草々は、そういう処は相変わらずなのか(笑)。強面の借金取りを追い返していた頃を思い出したわ。
あの顔でどつかれたら、確かに怖い。

つまらなそうな喜代美、外から入ってきた若者に声を掛けられた。「若狭ちゃん」と親しげに呼ぶ若者に、喜代美は全く覚えがない。
父親を探す若者に、怪訝そうな喜代美。その様子に喜代美が自分の事を判っていないと気付いた若者。
「僕や、ボク。瀬をはやみぃ~岩にせかるる滝川のぉ~」
喜代美は思い出した。その昔、草原の家に行った時、息子の颯太が諳んじていた姿を見ていたのだ。
草原の言っていた、バイトの照明係は颯太だったのだ。
しばらく見ないうちに、随分大きくなったものだ、と感慨に浸る草々。もう20歳。将来は落語家になるのか、と訊ねる喜代美に「え、そんな気軽には。」と答える颯太だけど、父の背中を見てるから、まんざらでもなさそうだ。
四草が遠慮無く突っ込む。「噛み癖ついたら苦労するからな。」と言った傍から「大学では日本文ぎゃ・・・文学。」と、早速噛んでいた(笑)
落語高座の裏方とか、資料作成とかを手伝っている颯太。
落語は面白い研究対象、口伝え文化だから、ちゃんとデータにまとめて、残していた方がいいと思っている。
小さかった颯太が、いつの間にか大人になっていた。徒然亭や和田家の面々を見てると、どうもいまひとつ実感出来なかった時間の流れが、颯太を見る事で納得。そして、今の颯太の姿には「しっかりしてるな」と小草若も感心していた。
仕事に戻ろうとする兄さん達に、喜代美も何か手伝いたいと訴えようとする。だが草々に「師匠達も気い使いはる。何処かで静かに休んどき。」と止められてしまう。

喜代美は寝床で、お祝いの弁当の準備に追われる熊五郎と咲の手伝いをしていた。
食べ物の匂いで気分悪くならないか?咲の問いに喜代美が答える。
つわりの症状も落ち着いてきたのだろう。今日は朝から気分が良い。だから手伝いをしたいと思っていたのに、ひぐらし亭のオープン準備は、喜代美の身体を気遣われ、誰も手伝わせてくれない。
仕事が有って嬉しいと言う喜代美。弁当にひとつずつ箸を付け、包んでいる。その箸は若狭塗箸。清海の会社からの提供品だ。
清海の気配りの細かさに感心しつつ、熊五郎の作った弁当の美しさにうっとりする喜代美。色とりどりで華やかな弁当に、つい自分の高校時代の弁当を思い出す喜代美。
茶色い弁当のおかずは昨夜の残り、汁物が入ると包みがベチョベチョになったりして・・・。
昨夜の残りはいいけど、汁物はツライわね。おでんの大根なんかヤバかった・・・と、自分の学生時代を思い出してしまった。でも高校生になって、自分で作っていなかったんだから仕方ないです、ハイ。
自分で作る様になってから、いかに毎日弁当を作るのが大変なのか身に染みました。
熊はんが喜代美に言った事で思い出したわ、ホント。
今日だけ作ったらいい弁当なら、幾らでも凝った綺麗なモノが出来る。でも毎日の弁当なら、早く確実に、しかも子供の身体の事を考えて作らなければならない。
「毎日続けるのは、それだけでスゴイ事やで。」
ホント、毎日続けるのは大変だよ~弁当作りって。子供の為に早起きして、弁当作って朝ごはんも作って・・・。
熊五郎の言葉に、高校時代、糸子が弁当を詰めていた姿を思い出した喜代美。喜代美と正平の弁当を詰めている糸子の姿を思い浮かべた。

糸子は師匠達と談笑していた。糸子のボケっぷりには、柳宝や尊徳も爆笑してしまう。
其処にお祝い弁当を運んできたのは喜代美だった。糸子の姿に「何しとん?」と聞く喜代美。
糸子の事を、「面白いお母ちゃん」と柳宝に言われ、苦笑いの喜代美。ちょっと困ってる・・・よな絶対(笑)。
喜代美を気遣う糸子、弁当を配るだけだから大丈夫と言う喜代美。師匠達は丁度お腹が減ってた~と大喜び。
蓋を開けると綺麗な弁当だから、更に大喜び。糸子も「綺麗やねぇ~」と笑顔。
さぁ食べようと思ったら、尊徳だけ箸が無い。自分のだけ箸が無いと知り、「ええ~」と不満の声を上げた尊徳。喜代美が慌てて謝る。
「こらぁ拷問やでぇ。こんな美味しいモン目の前にして食べられへんやん~。」
確かに。箸が無いままで弁当眺めるだけなのは拷問だわな。
「すいません」と謝る喜代美。
糸子が口を開いた。

「無くなって初めて解るお箸の有難味ですやな。」

正典がいつも言っていた言葉を引用しながら糸子は言う。
お箸は食卓の脇役だ。でも、どんなにご馳走が並んでいても、お箸が無いと食べられない。お箸は無くてはならない、名脇役。

それを聞いた柳宝が頷く。
「成る程、含蓄がおまんなぁ。」
しかし尊徳は待ちきれない。「早よ食べさしてぇな~もう。」と喜代美を急かす。
尊徳師匠は駄々っ子みたいやな(笑)。

喜代美は照明係の颯太にも弁当を届けた。機材チェックをする颯太の傍で、高座に目をやる喜代美。
高座はいつでも出られる様に、綺麗に整えられていた。
喜代美の淋しそうな表情を察した颯太が言う。
オープニングの挨拶だけでも照明やってみる?と言う颯太。おお颯太、グッジョブ。君はなかなか好青年だな。空気読むのに長けている。
草原から、喜代美が晴れの日に出られない事を残念がっている事を聞かされていたから、気の利いた事が言えるのだろう。いい奴だな颯太。
「気分悪うなったら僕がすぐ代わるから。」と気配りも出来る男、颯太。実に男前だよ颯太。

夜になり、小屋には多くの人が集まってきた。徒然亭を取り巻く全ての人が揃った客席。遅ればせながら磯七も現れた。
「これが帰らずに居られますかいな!」と息を切らせて登場した磯七に、菊江も熊五郎も感嘆の声を上げる。
久しぶりの再会に沸く一同の後ろ、最後列には鞍馬が居た。今日という日を待ち続けた鞍馬の顔にも笑みが溢れる。

お囃子が聞こえる。いよいよ開演が近づく。徒然亭一門、草若の写真を前に座っていた。颯太と共に、照明の操作をする喜代美。舞台が明るくなり、5人が出てきた。
草原、草々、小草若、四草、小草々。5人は並んで座る。
客席から拍手が起こった。
喜代美の記憶が、高校時代の学園祭と重なる。あの時も照明係だった喜代美。そして今も、人にスポットライトを当てている。
草原が挨拶の先頭を切った。
順に口上を述べる兄弟子たちに、次々とライトを当てる。それぞれの挨拶も実に「らしい」わな。底抜け~を使い、直ぐ上の草々にツッコミを入れられた小草若、どっちも頭の悪い連中と、四草らしい挨拶に、「アタマ悪いとか言うなよ」とツッコむ小草若。
小草々の挨拶って、本当は喜代美が述べる部分だったのかな。

「また、このひぐらし亭は、若狭塗箸をシンボルにしております。幾重にも模様や漆を塗り重ねる若狭塗箸。これと同じように私共噺家も稽古を積み重ね、高座を積み重ね、公演を積み重ねて、精進して行く所存でございます。」
徒然亭の中で、幼い頃から間近で若狭塗箸を一番見ているのは喜代美だしね。

最後は草原が締め、五人が頭を下げる。
ふと、順子に言われた言葉が甦る喜代美。

主役になると言う事は、ステージの真ん中に立ってスポットライト浴びる事だと思っているのか?
人にライトを当てるという事は、素敵な事・・・。

糸子が笑顔で拍手をする。観客の拍手の渦の中に糸子が居る。いつも人の為に動いていた糸子。箸は無くてはならない名脇役。母の人生は箸みたいなものかもしれない。
無くてはならない存在。今の自分がこの世に居るのは、糸子が産んでくれたから・・・。
そのこみ上げる思いは、喜代美を突き動かしていくのだろうか。
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テーマ:ちりとてちん - ジャンル:テレビ・ラジオ



















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