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【ちりとてちん「蛇の道はヘビー」#139】

清海が魚屋食堂にやってきた。箸のイベント告知ポスターに、ゲスト「徒然亭若狭」のステッカーを貼る為にだ。
友春は「ビーコが出るのんけ?」と清海に聞き、順子は「貼っとくわ」とステッカーを受け取った。
清海がふと店内を見ると、見覚えのある男が黙々と焼鯖を食べている。
「小草若さん?」と言う清海の声に、顔を上げる小草若。
「おお、久しぶり。」挨拶する小草若。ああもう、すっかり誰に対してもテンション低くなってしまって・・・。
清海は何故、此処に小草若が居るのか理解出来ていない。その様子に友春が小草若の今を代弁した。
「落語、辞めるんやねんって。」
その言葉に驚く清海。だったらどうするのか?どうやって生きていくのか?
清海の問いかけにも、他人事の様に小草若は言う。
「さぁな~。探すわ。もっと俺に向いてるもん。」
そんな・・・向いてるもんって、あんたには落語しか無いやん・・・。こんな小草若はイヤだ~(泣)
小草若は逆に、清海の今の生活を問う。
今は家業を手伝っていると言う清海。小草若の向かい側に座り、話を続けた。
最初は嫌だった。大学も、キャスターの仕事も中途半端に終わってしまった自分と、自分のやりたい事を見つけて、やり通している喜代美を見たら、自分のカッコ悪さが悔しかった。
自分の事を話している清海の表情が明るく、柔らかい。服の印象だけではない、内面から滲む柔らかな雰囲気を見れば、かつての悔しい思いも、今は笑って話せる位に気持ちが軽くなっているのが判る。
小草若も似た様な気持ちを今、味わっている。だがこっちはまだ笑える気分ではない。
清海の話も、軽く相槌を打つものの、気持ちは何処かうわの空な小草若。

「ほんでも・・・」と、食堂の箸立ての箸を手に取る清海。
「これ、ウチで作ってるお箸です。お箸は口に入るもんやで、安全性が大事です。」
清海の話が続いた。
箸の塗料が安全だという証明書を発行してもらい、箸の安全性をアピールしたら、少しずつ売り上げが回復してきた。
「キャスター時代の経験も、少しは役に立ってるみたいです。良かったら遊びに来てください。」
清海の言葉に、箸のふるさとポスターをチラ見しながら小草若が言う。
「え?あ、あのイベントか?」
清海が微笑む。今の私の仕事を見てもらいたい。そう言う清海の表情に、今の自分に対する自信が感じられる。胸を張って言える清海は、もう人生のど真ん中を歩いている。
「あ、うん。」と生返事をする小草若。

和田家の工房で、草若の愛宕山のテープを聴きながら、創作落語を作る喜代美。
そこに小梅が来た。何をしてるのかと問いかける小梅に喜代美が答える。箸のイベント用に、短い創作落語を作っている。
小草若に聞いてもらうつもりで作っている、と言う喜代美に感心する小梅。でも、工房で作ってる事が不思議だったのかな小梅さん。
小梅に微笑む喜代美は、自信有りげに言う。その自信、昔の喜代美に見せたい。うじうじ悩んでいた子供の頃の自分は、此処で落語と出会った。それは徒然亭若狭の「ふるさと」。
正太郎はいつも、草若の愛宕山を聴きながら箸を作っていた。祖父の姿を見ながら、初めて触れた「落語」。おじいちゃんと一緒に、何度も何度も聴いた、笑った愛宕山。
その愛宕山を演じた草若師匠と出会い、その弟子、草々と家庭を持ち、今はおかみさんとして、女性の噺家として活躍する喜代美。落語が好きになったきっかけは、この工房から始まったのだ。
自信に溢れた喜代美の表情が、小草若の話になると、急に不安そうな表情に変わった。
自分と草々とで、小草若のふるさとを奪っただけなんだろうか・・・。
気力を失っている小草若を心配し、喜代美は泣きそうになる。そんな孫娘の肩を、祖母は優しく抱く。
誰にでもふるさとは有る。帰る処が有る。誰にも奪う事の出来ない小草若のふるさとは、きっとある。

小梅さんの言葉は、いつだって大きく温かく包んでくれる。

イベント当日、集まった客を相手に、正典が箸の製作過程を説明していた。喋るのは正典、傍らで小道具を示すのは秀臣と竹谷。
正平が生徒達を連れ、会場に現れる。清海は高座の準備をする喜代美の声を掛ける。
喜代美に出番が近い事を知らせる清海。
会議室入り口近くに小草若が現れた。辺りを見廻す小草若。清海が声をかけた。
キョロキョロする小草若を不思議に思った清海、この風景に何処か見覚えがあると言う小草若。でも、それがいつだったのか思い出せていない。
竹谷がゲスト、徒然亭若狭の出番を告げた。拍手と共に高座に上がる喜代美。

その時、別の控え室には小次郎が居た。小次郎が誰かに挨拶をする。え、五木さん・・・?
「いかにも、五木ひろしです。」と笑顔面々のその人は、まさしく本物の五木ひろし。
えええ、小次郎、ホントに200万使ったのかな~。しかし五木さんたら、控え室一杯に衣装とか靴とか用意してるけど、2時間ぐらい歌ってくれる予定??

まさか本物の五木ひろしが居るとは露知らず、始まった若狭の創作落語は五木ひろしネタ。しかも店に現れた時の出来事を、面白おかしく脚色している。
なかなか面白い落語なんだけど、本人が聴いてると知ったら出来ない内容だよなぁ(笑)。
13000円の箸代金を払おうとして、実は手持ちが60円だった事は事実だったけど、「あの~ひと~は行って行ってし~まったぁ~♪」と歌いだしたりする若狭。
その一部始終を、控え室のモニターで見ている五木ひろしの表情が怪訝になる。
「私、歌なんか歌ってませんけどねぇ。」
あああ、マジやばいよ小次郎(笑)。五木さん、明らかに不機嫌そうだよ~。
そんな事はお構い無しに、若狭の落語は続く。
「手の込んだ詐欺と違うかぁ~」まで落語のネタに入っているからもう大変(笑)。
小次郎、すっかり慌てて、落語が開かれている会議室へと向かう。

そこは今、ノリノリで高座を務める若狭。小草若も落語を聴いている。
そんな兄弟子に、今まさに落語を通じてメッセージを送ろうとした瞬間、小次郎が現れた。
「今すぐやめ~。」と乱入してきた小次郎。出番を代わってくれと喜代美に言い、更に、今からゲストに五木ひろしが登場する事を大声で言う。
騒然となる場内。
竹谷と正典が止めようとするが、小次郎は聞き入れない。兄に向かって「ホンマやねん、すぐ出るさけ」と言いながら、ラジカセの再生ボタンを押した。
ラジカセから流れるのは・・・草若の「愛宕山」。ざわつく場内、慌てふためく小次郎。
ふるさとのカラオケ、入れてた筈なのに~と言う小次郎に、小梅が言う。
喜代美が創作落語を作る為に、テープを入れたままだったと知り、喜代美を怒る小次郎。そんな小次郎を諌める正典。
テープは廻り続け、愛宕山が会場に響き渡る。小草若もそれを聴いていた。
父の声が聞こえる会場に、幼き日の自分の記憶が呼び起こされる。
あの時、確かに其処に居た。幼子だった仁志がミニカーで遊ぶ風景。此処は控え室だったのか当時。

聞いてください~と半泣きの喜代美、ぶち壊しや~と怒る竹谷、困った顔の秀臣と正典。これでは収拾がつかない。
喜代美の力では、この状態では自分に再び注目を向けさせる器量が無い。
もう完全に泣きモードの喜代美がへたり込む。その目の前を横切る黒い影。
喜代美の脳裏に、寝床寄席のあの光景が甦る。
収拾がつかず、ざわつく場内を、すっと横切った草若が、静かに高座に上がった。あの時と同じ光景を、喜代美は再び見たのだ。
草若の息子、小草若。父のDNAを受け継いだ息子の、落語をこよなく愛する心、父親が乗り移ったかの様な小草若の姿。

「底抜けに~お待たせしましたがな~。徒然亭小草若でございます。」

会場中に小草若の声が響き渡る。再び高座に注目が集まる。
高座に上がった小草若が、深々と頭を下げる。
その堂々と話す姿は、劣等感でいっぱいだった小草若じゃない。人を楽しませ、笑わせる落語家の姿だ。
枕を聞いて笑う客達、正平の生徒達はすっかり「そこぬけにぃ~。」が気に入った模様だ。
そんな様子を見て、小草若の顔から笑みがこぼれる。
子供達と掛け合いをする小草若、その風景に喜代美の目から嬉しさのあまり涙がこぼれ落ちる。
小草若は、ようやく"ふるさと"に戻ってきたのだ。長い長い旅の終わりは、小浜。
子供の頃、父の独演会で観た落語の風景。小草若の傍には、いつも落語が有った。
枕から本題に入った小草若の噺は「はてなの茶碗」。
この堂々とした小草若の姿、他の兄弟子達や鞍馬会長に、見て貰えたらいいのに。草々が見てたら、やっぱりむせび泣いていただろう。
四草は・・・彼もやっぱり泣いてるだろうな。静かにね。

ところで五木さんは、今回も歌を披露出来ず。そして糸子もナマひろしに会えず。
最終回までには糸子さんに見せて聴かせてあげたいなぁ、五木ひろしのナマ歌を。
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テーマ:ちりとてちん - ジャンル:テレビ・ラジオ



















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