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【ちりとてちん「聞かぬは一生の箸」#133】

「スポットライト浴びて、舞台の真ん中に居る者が主役やと思うたら大間違いや。それが解らんのやったら、落語なんか辞めてしまい!」
喜代美に言われた言葉が、深く突き刺さる勇助。稽古場に一人、正座して喜代美の言葉を噛み締める勇助の前に、草々が向き合って座る。
「良かったな、若狭で。」と、頬を叩く仕草をする草々。いや全く其の通りで(笑)。
草々に殴られていたら、今頃其処に座ってはいられないだろうよ。初高座は一年後や、って・・・どんだけボコられてたかと思うと、ちょっと想像するのヤダ。
落語は噺家によって伝えられたものだけど、それは噺家だけの力ではなく、落語を聴いてくれる、小屋に足を運んでくれるお客さんが居たから続いてきたものだ。
「それを絶対に忘れたらアカン。」

草々の言葉が、しっかり刻み込まれたかな~勇助は。
しかしその頃、喜代美は離れでウジウジと悩んでいた。またクヨクヨする性格が、頭をもたげてきてるのかいな。さすが喜代美(笑)。正平も半ば呆れ気味だ。
どねしよ~絶対嫌なおかみさんやと思うとるもん・・・と泣き言を言う喜代美。成長した部分と、そうでない部分のアンバランスさが目に付く。
呆れつつも憎めない姉、っていった感じの表情で、訪ねてきた勇助の為にドアを開く正平。狼狽する喜代美に神妙な面持ちで、「ちょっといいですか?」と言う勇助。

勇助は草々と喜代美に頭を下げる。二人の話は心に沁みた。これは嘘じゃなく本心から、だからどうか、散髪屋の落語会に出してほしい。
「お願いします」と深々と頭を下げる勇助。だが草々は受け入れようとしない。
「あかん、まだ早い。」と言う草々に、必死に食い下がる勇助。それでも認めない草々。傍でやりとりを見ていた喜代美が、勇助の隣に座り、草々に向かって頭を下げる。
「私からもお願いします。」と必死になる喜代美。
勇助には散々引っ掻き回された。それでも喜代美は勇助の為に、草々に懇願する。
無意識のなせる技なのかもしれないけど、喜代美ってばホント、おかみさんらしくなったな~。
地位が人を作る、っつか、おかみさんという立場が、まだまだ未熟かな~と思われた喜代美を成長させている。
止めてしまえって言うてたんとちゃうかい、と少々驚いた様な草々。そうだけど、こんなに一生懸命頼んでる勇助を見ていたら、放っておけなくなったと言う喜代美。
喜代美見てたら、多分志保さんが同じ局面に居たとしても、同じ様に草若に頼み込んでいたんじゃないかな。
師匠の厳しさを思い知る弟子に、クッションとなるおかみさん。勇助を追い詰めない様に無意識に気持ちが働く喜代美。
その気持ちに、草々も遂に動かされた。

寝床に居る磯七に、今度は三人揃って頭を下げる。草々、喜代美、勇助が並んで床に頭をこすり付ける様に土下座する。
他の客も居るからだろう、「何やの~?何遍も。」と言う咲の口調が、迷惑そうな色を含む。
そりゃそうだわ。土下座してるのが三人も店の中に居たら、他の客もビックリするし、店にとっても迷惑だ。
三人の他に、入り口で頭を下げてるのは正平だ。
勇助の為に一生懸命、磯七に謝る草々。生真面目な草々の、偽らざる気持ちが磯七にも伝わる。
俺は仰山落語が聞けたら、それでいいと言う磯七。上方落語を愛する磯七の本心だ。
磯七の顔を見上げ「ありがとうございます。」と礼を言う草々達だった。

勇助は喜代美に礼を言う。正平は勇助に「嘘は程々にしといた方がええで。」と笑顔で言う。本当の気持ちを打ち明けたから、喜代美も本当の気持ちでぶつかれた。
本当の気持ちでなければ、いい関係は作られない。正平の言葉は、素直な心でいる今の勇助に深く響いた。

「やっぱり、苦手やな正平さんは。」と笑顔の勇助に、正平も笑顔で応える。
頭を下げ、出て行った勇助。
残された喜代美は、正平の言葉を噛み締める。自分では無意識だったのだが、本音のぶつかりに本音で応じていたのだ。
そういう事だったのか~と納得する喜代美に、「気ぃ付いてなかったん?」と正平が笑う。
本音と本音のぶつかり合い。正平と正典は、まだそれをしていない。しないままで年月を経てしまっている。
その時、ドアをノックする音が外からする。それと共に聞こえるのは糸子の声。
「正平、居るんけ?」と言う糸子。また買い物帰りの様な格好で、またそのまま来たのかな。
紳士用パンツが半額になってたから、正平の為に替えを用意しようと思ってやってきたと言う糸子。
子供を思う気持ちの強さは、喜代美に対しても正平に対しても変わらない。糸子は正平の様子が気掛かりで、竹谷の定期便に乗ってやってきたのだ。
ずっと気にしていた。正平に甘えた事が引っかかっていた糸子。
その様子に喜代美は気づいた。
何やかんやと理由付けをしているが、糸子は正平を迎えに来たのだという事を。

糸子は正平に詫びる。長い間、正平に甘えてしまった事を謝る糸子に、正平も糸子に謝る。
「僕こそ、長い事よう甘えんで、ごめん。」
正平も、本音でぶつかってみようという気になったのだ。
小浜に帰って正典とよく話し合ってみる。ようやく正平も、自分のやりたい事に本気で向き合おうという気持ちになった。
「ほな、帰ろう~」と、正平と手をつないで帰る糸子。子供みたいな糸子さんは、やっぱりかわいい。

そして勇助、初高座の日がやってきた。
稽古場では皆が揃い、芸名を発表する準備は整っている。草々が書いたのか、実にダイナミックな文字が紙いっぱいに書かれている。
「徒然亭小草々」
こそうそう、の響きに、え?と言う表情の勇助。もう少し重厚なのを想像してたのかな。他の兄弟子たちも意外そう。
「いつか、この小さい文字が取れる様になれよ、と、願いを込めてつけた名前や。」と言う草々。草若の言ってた事と一緒な気がするのは、四草だけではあるまい(笑)。
「パクリやないですか。」とツッコむ四草に、「違うわい。」と言い返す草々。
草原に「他に手が無かったと言う感じやな。」と言われるが、それも違うと言う草々。
本当に、「小」の文字が取れる事を願って付けた名前なんだな・・・。

喜代美からも初高座祝いがあると聞き、感嘆する草原。「良かったな。」と言う小草若。そこに現れる、奈津子と小次郎。
喜代美の取材かな。立派におかみさんの務めを果たしてる姿を、写真に収めようと思ってと言う奈津子。同調する小次郎。

差し出された箸の箱を開ける勇助に、喜代美が言葉を贈る。父が作った箸に、正太郎の言葉を添えて。
だが、感動的なシーンの後ろで小次郎が喜代美を呼ぶ。聞こえないふりの喜代美も、さすがに何度も呼ぶ小次郎に「今ええとこなのに~」と怒る。
だが、喜代美の差し出した箸は、何処でどう間違えたのか、正平の作った箸だった。
うろたえる喜代美の後ろで、値打ちあるのかだの、そんなバッタもんを初高座祝いに・・・だの、兄弟子達は言いたい放題だな(笑)
でも、あわてふためく喜代美に、箸に見入っていた勇助がしみじみと言う。
正平は自分の箸を、小手先の器用さで体裁だけが整ってる失敗作と評した。勇助自身も、落語をする時に小手先だけでなく、大勢の人に支えられている事を忘れない様にと肝に銘じる。その事を、これを見て思い出せる様に・・・。
勇助にフォローされる喜代美、まだまだおかみさん修行は続きそうだね。
でも勇助、この箸をお守り代わりにして、自分の励みにしたという辺りは、根は素直な子かな~って気がした。
で結局、正平の塗箸はこんな風に、人の役に立ったのだ。小次郎の千両は夢と消えたけど、落語界の人財を残すという形で役立った。

そして落語会当日。
勇助の初高座、澱みなく喋る勇助の姿に嘘は無い。落語が好きな気持ちは、勇助だって変わらない。
磯七も席で拍手する。見守る喜代美、すっかり立派におかみさんの表情だ。
弟子の様子が心配で、天狗座の高座を終えた草々も駆けつけた。急に出番が変わったって言う草々だけど、もしかしたら周囲が、草々の弟子の初高座の為にと、草々の出番を変えてくれたのかな~なんて思った。
ちりとてちんの世界の人は皆、何処か心が温かい人達ばかりだから、そういう気遣いが有っても不思議じゃなさそう。
弟子の初高座を微笑みながら見守る喜代美。そんな横顔を笑顔で見つめる草々。
師匠とおかみさん、少しずつ「らしく」なっている。

ところで小草若は?

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