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【ちりとてちん「一難去ってまた一男」#69】
「これでオヤジにも見捨てられ、全部終わりや・・・。」そう言った小草若の表情は、いつも草々に突っかかっていた時の様な勢いが全然無かった。
トボトボと歩く茶色い弟犬みたいに、何処か頼りない。そして厳しい表情で小草若を見つめる草々は、リーダー犬のクロみたい。

小草若が鞍馬に相手にされず、呆然と立ちすくむ姿や、仕事が減り、人気が衰退していく先の見えない不安から酒に逃げる姿、自分の力の無さを父・草若に問い詰める姿に、お前には才能があると励ます草若師匠の姿・・・草々は小草若の色んなシーンを見ているから、自分が尊建を殴った、と言った様に思えてならない。

柳宝師匠や草若師匠に問われても、「自分が殴りました」と言う草々。それは草若を侮蔑した尊建が許せなかったからだと言う。だが、それ以外は何も語らない。
若狭にどれだけ責められても、草々は何一つ反論しない。草々の中で覚悟は出来ていたのだろう。
実際に殴ったのは小草若、でも小草若の殴るタイミングが少しだけ遅かったら、殴り倒していたのは草々かもしれない。
あの瞬間の気持ちは、草々も小草若も一緒だった。ただ二人の殴るタイミングが、少しだけずれていた。身代わりになって庇うと言うよりは、共犯・・・みたいな感覚かな。
その後で、小草若の弱気な姿が次々に浮かび、俺だってあの時殴るつもりだった。だから咄嗟に「俺が殴った。」という言葉が口をついて出たのかもしれない。

尊建の怪我は大した事はない。でも顔が腫れている為に、尊徳師匠との二人会に出られる様な状況ではない。
人気も実力もあり、採算が見込める人材なのにどうしてくれるんや?と言う鞍馬。草若はただ、深く頭を下げ詫びる。
尊徳に義理立てして、一門会を中止にすれば、もう決して天狗芸能には戻られない。
落語で借りを返す為に、廃業していた弟子を集め、新弟子まで取った草若の覚悟を見せろ、と言う鞍馬。
草若、険しい顔のまま黙って頭を下げるのみだ。

尊徳は何故、草若が詫びる為に訪問しても会おうとしないんだろう。柳宝が代わりに来た時は、まだ尊建が殴られた理由を知らなかったのかもしれないけどさ。
そもそも先に、草若一門及び草若師匠を侮辱したのは尊建なんだけどね。だからと言って殴っていいとは言わんけど、理由を聞いた上でも尚、草若一門に対して一方的に腹を立てているのだとしたら、尊建が何であんなに芸以外は駄目な人間なのか、少し判った様な気がした。

稽古場に弟子達を集める草若。小草若だけは連絡がつかず、4人だけが草若の前に正座する。
そこで再度、草々に念を押す様に訊ねる草若。
「ホンマにお前が殴ったんか?」と言う草若の目を真っ直ぐに見ながら、草々が答える。
「はい。私が殴りました。」
草若は草々に向かって言うのだった。

「お前、今日限り、破門や。」

黙って聞いていた草々は深々と頭を下げる。
「長い間、お世話になりました。」険しい顔で、何か堪えつつ覚悟もした様な表情。

「考えは解りますがそれは・・・」と呆然とする草原。「破門なんて・・・そんな!」と言う喜代美に、草若は「一門会は直ぐや」と言い残し、襖をピシャリ。
草々以外に残された弟子達は、ただ呆然とする。

部屋で荷物をまとめる草々に、喜代美は必死で訴える。早まらないでほしい。
一門会で上手くいけば年季が明ける、一人前の落語家として認めて貰える。そしたら、草々兄さんと一緒に師匠の落語を伝えていける。そう思って頑張ってきたのに。
「なんでこんな事になってしまったんですか!」と一生懸命の喜代美に、草々は何も反論する事はない。ただ「一門会頑張れよ。」と言い残し、姿を消した。

皆を守る為に、草々を破門にせざるを得なかった草若。真実はうすうす感づいているのかもしれない。だが自ら「殴った」と言う草々を、このままには出来ない。それは徒然亭復活の為に選んだ、草若の苦渋の決断。

台所で厳しい表情で水を飲む四草に、小草若がこっそりと様子を聞きにきた。
「大変だったんですよ。草々兄さんが破門されて。」
四草の言葉に仰天する小草若。

草々が出て行った部屋で、小草若から真実を聞いた弟子達。草原は怒りながら「何で草々に罪かぶせたりしたんや。」と小草若を詰問。
更に四草、「何生意気に算段してるんですか。」あの~、君も十分生意気な弟ですよ(笑)

でも小草若だって知らなかったのだ。何で草々が自分の身代わりになったのか、小草若には草々の心境が理解出来ない。
連絡もつかない状態で、一体何をしてたのか小草若は。今週の小草若、ずっと現実逃避ばかりしているが、事態は悪化していく一方。
でも小草若のナカノヒト、こういうシンドイ状況での演技が、実にいい味出てるので感心してしまうよ。草若と和解の時も大泣きさせられたけど、今週末にどんな状況になっているのか、ちょっとドキドキ。

喜代美は部屋を飛び出し、草々の姿を探す為に街を彷徨う。
橋の上、自分の浅慮に後悔する喜代美。真実を知らないまま、一方的に草々を責めてしまった。
草々を思い、夕暮れの街にひとり佇む喜代美だった。


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