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風林火山「決戦川中島」#50】
風林火山これで本編の風林火山を観るのも最後だと思うと、ワンシーンとも見逃したくない、集中して観たいという思いで臨んだ最終話。正直に言えば、回想シーンの多さに多少興ざめした感は拭えないが、それなりに上手くまとまっていたかな。
「なかなか死にたくないという思いで演じた」と言っていた内野聖陽さん演ずる勘助。本当に、なかなか死なない。普通だったらもうとっくに、死んでるだろうなと思える程の傷を受けて尚、生への執念を見せる山本勘助

その勘助が今際の際に見たのは孫子の旗。
風林火山の旗が見える・・・」
息も絶え絶えの状態なのに、旗を見て破顔する勘助。その時、上杉の兵の「武田軍師・山本勘助!御首級頂戴仕る!」と叫ぶ声。勘助の脳裏に焼き付けられた旗が反転し、そして永遠の闇が訪れる。妙な演出なんか無い、本当にシンプルな最後。
此処でもし、半透明の由布姫がお迎えにきたら、どんだけ陳腐なんだよ・・・とちょっと怯えていたけど、勘助が最後に見たのは霊でも幻でもない、現世の風景。
風にはためく孫子の旗だった。死んでいくシーンなのに、凄く嬉しかった。

由布姫は、単騎で特攻しようとする勘助の袖を引いていた。前に書いた様に、勘助が死ぬ前の幻で出たら嫌だったので、こういう出番ならいいです私。
墓前に参っていた勘助に「成りませぬ」と首を振っていたのは、勝頼を止める様に言っていたのではなく、勘助を制止していた訳か。でもやっぱ、由布姫の感情が判らず終い。どうみても「勘助大好き~」ってオーラしか出てなかったしなぁ。

最終回だからいっぱい出てくる出てくる。既に亡くなられた北の方様、板垣様、甘利様・・・小山田様のお姿が随分懐かしく感じてしまう。ああっミツも居るよ。
ミツの生き生きとした演技にはグッと引き込まれた。あれが見続けるキッカケになったので、貫地谷さんにはホントに感謝。願わくば、もう少しミツは長く生かして欲しかったけど。
於琴姫は三人目を身篭っている。その於琴姫を訪ねる三条夫人。
三条がイイ人キャラなので、見ていても安心出来た。女の嫉妬を全面に押し出したキャラだと、見ていてもツライので、これはこれで良かったと思う。

山本家を守るリツが目の当たりにしたのは、神棚に祀っていた筈の摩利支天。縁側に居る摩利支天の像に、はっと気付き茄子をバラバラと落とすリツ。全てを悟ったリツの目から溢れる一筋の涙。
勘助は約束通り、リツの処に帰ってきた。静かに泣くリツは、どこまでも武家の娘だ。
武田だけでなく、上杉側の女性もきちんと描かれていた。毘沙門天に手を合わせ、上杉政虎の武運を祈る姉、桃姫とその息子卯松(景勝)。静かに祈る桃姫様が凛として美しい。

政虎もまた、単騎で武田本陣に特攻をかける。盃の酒を飲み干し、「我に続けェ!」と戦いの場へ突進。飲酒騎乗ってマトモに乗れるんだろうか。政虎は毘沙門天だから大丈夫だろうけど、普通の人なら危ないんじゃないかと、つい思ってしまった。
政虎の馬が突進してくると、上杉側も武田側も、その進路を政虎の為に空けてしまう。
北条の前で不敵な笑みを浮かべ、一人酒盛りをしていた時と同様に超常現象が起きている。
政虎の目に映るのは、ただ武田信玄のみ。
信玄めがけて突進する政虎は、もはや完全に毘沙門天。その姿は咆哮する龍の如く。
本陣に陣取る信玄に太刀を浴びせる政虎。ものすごい形相でひと太刀、ふた太刀、三太刀・・・。政虎の太刀を全て軍配で受ける信玄。こちらもまた、威風堂々とした形相だ。
このシーンを見ていたら、亀信玄で良かったと思えた。
そしてGackt政虎もね。常人とは掛け離れた思考の持ち主なら、容姿も普通じゃない方がイイ。ただ、ブーツ履いてるのはどうかと思ったけど。
あの一騎打ちシーン、一気撮りだった事を知ったのは「龍の化身」を読んでから。
いやぁもう、素直に楽しめましたね。今迄、ミュージシャンのGacktには殆ど興味無かったけど、そんなGacktの上杉謙信がどんな風に演じられるのかは興味有った。それも観るキッカケのひとつだったので、今はガックンにも感謝してます。

つや消し黒の甲冑、全身黒装束の勘助が単騎で突っ込む姿に、どうしてもダースベイダーを連想してしまう。そして兜を取れば、やっぱり丹下段平だ。旗を見て笑顔になった勘助に、つい「ジョーーーーおおお」と、おっつぁんの台詞を被せてしまう私(ゴメンナサイ)。
そんな勘助に対し、越後の軍師、宇佐美定満は冷静だ。
このままでは共倒れになってしまう。無駄に死人を出すよりも、一旦は引いた方がお互いの為。だが宇佐美の声は届かない。
その目の前に現れる甲斐の軍師、山本勘助。勘助に呼びかける宇佐美だが、ニヤリと笑う勘助は宇佐美に太刀を浴びせる。応戦する宇佐美。

「愚か者!一国を滅ぼして迄、何の為に戦うのか!」
このシーンはすごく印象に残った。宇佐美様の言ってる事が正しいんだけど、勘助には強い信念がある。
「生きる為に、我が思うお人の為に」
過去や未来は考えない。その瞬間を全て燃焼し尽しているかの様な勘助だった。
己の命は御屋形様に捧ぐ。武田の為に自分の全てを燃やし尽くす。
義信を退けたのもその為。今迄散々、義信よりはむしろ勝頼の為に策してきた勘助だったけど、武田の血筋を引く者を少しでも残す為に、義信を諌めた勘助。

本陣の危機を救う為、妻女山より戻ってきた別働隊。真田の六連銭を染め抜いた旗が風にはためく。千曲川の向こうに待ち構えるのは村上義清の部隊。
川を挟んでお互いが睨みあい、そして戦いへ。
真田様を演じた佐々木蔵之介さん。あ~やっぱ、この人の時代劇の装束姿にはハマるわ。初めて知ったのは朝ドラ「オードリー」だった。ドラマは面白くなかったけど、佐々木さん観たさに毎朝見てたもんね(笑)毎回出てた訳じゃないのに。
この時は時代劇の映画スター役。あの姿にメチャハマりましたが、真田幸隆も良かった~。

リツの姿にも泣きそうになったけど、本当に泣けたのは伝兵衛と太吉。屍の平原で、勘助の姿を探す伝兵衛。その直ぐ傍に、摩利支天を握りしめ変わり果てた姿の勘助が横たわっていた。
勘助の胴体を引きずり、武田本陣へ向かう伝兵衛。一歩ずつ踏みしめ、よろけながらも「山本勘助に御座いまする!」と声を張り上げる伝兵衛。
別の方向からは、勘助の首を武田菱を染め抜いた旗に包み、大事そうに抱えた太吉が走ってくる。
伝兵衛と太吉が、勘助を連れ帰ってきた。
此処のシーン、二人の胸中を思うと、ただひたすら泣けた。二人とも最後までいいシーンを見せてくれた。時に笑わせてくれたけど、勘助に対する気持ちは葛笠村の頃と変わらないんだよね・・・。特に伝兵衛と葉月は最後に死ぬんじゃないかと思っていたので、生きていてほっとした。

となると、やっぱ平蔵の話題は避けて通れんか。死に掛けの勘助に槍を向ける平蔵。その平蔵に向かって、自分の首を獲れと言う勘助。勘助が持っていた摩利支天を差し出した瞬間、平蔵は農民だった頃の平蔵に戻っている。
ミツに片想いだった、何処か気弱な青年だった平蔵。勘助の考え方に惹かれ、ずっと憧れていた平蔵。
海ノ口辺りの回での平蔵は、そんなにウザくもなかったんだけど・・・。
平蔵は何の為に居たのか。何かを成し得るキャラとして存在してた訳ではないだろう。何も成し得ない、フツーの平凡な人として描かれる為に存在してたんだろうな。特別な才能が有る訳でもない、本当に普通の人間として。
「生きて帰る」とよろめく平蔵の向こうに、屍が身に付けた金目のモノを物色する白髪の老女は・・・おふく。
おふくに命を助けて貰える、という未来への予感。金もかなり取られそうだけどね(笑)それでも、生きてヒサや子供達の所に帰れるんなら安いものだろう。

激戦の後。
月の夜、静かに屍の山を青く照らす光。
上杉の、武田の旗を背負った兵の屍、その平原が果てなく続く。
勘助の眼帯が月の光に浮かび上がる。辺りには一面、白い花が咲き乱れている。
それはまるで、死人に手向けた花の如く。

白い花が、月の光で仄かに青く染まっている。

「勘助、わしには見えるだよ。勘助の中に咲いてる花が。だから勘助は怖くねぇだよ。」

最後に聞こえたのはミツの声だった。白い花は勘助の心。
勘助の偽りなき心が、白き花となって咲いているのだろう。

勘助、あの世でミツに会えたかな。会えたよねきっと。


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総集編観たら、また感想書こうかな。

テーマ:風林火山 - ジャンル:テレビ・ラジオ



















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