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スピンオフドラマ制作決定!の文字に釣られ、心躍らせて詳細見たら・・・関西だけかいな~(泣)
何とか全国放送出来ませんか~。だって徒然亭4兄弟のスピンオフなんですよね?
観れないなんて、そりゃ拷問ですぜ。
豪華弁当を前にして、箸が無い~と騒ぐ尊徳師匠の気持ちが、今、よく解ったわよホント。
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テーマ:ちりとてちん - ジャンル:テレビ・ラジオ


【ちりとてちん「笑う一門には福来る」最終回】

2007年春。
喜代美は臨月を迎えていた。大きなお腹を抱え、動くのもきつそうな喜代美の元へ、順子が訊ねてきた。
パンパンに張ったお腹に思わず「うわ~。いよいよ言う感じやね。」と言う順子。
・・・ホントだよ(笑)。風林火山の時も妊婦やってた貫地谷さんだけど、今回もお腹の大きな女性を演じている。しかも今回は産むからなぁ(笑)よかったね~喜代美ちゃん。
顔をしかめて言う順子に、恐れをなしたのか喜代美。初めての出産、どれだけ痛いのかを想像するだけで「どねしよ~どねしよ~」と、泣き言のひとつやふたつ言いたくなる。
順子は双子だったから、喜代美よりもっとシンドかったんじゃなかろうか。
痛いのイヤや~、と半泣きの喜代美。
それに対し、順子が言う。
子育てに比べれば、産みの苦しみなど大した事無かったって思える様になる。
子供が自分の思い通りに動く事なんてまず無い。産みの苦しみなんていちいち思い出してる暇も無いだろう。でもそれが母親になると言う事・・・。

「覚悟をしていたとは言え、いざとなったらやっぱり・・・」と言う喜代美。呑みこんだ言葉は「コワイ」だよな~。
子供を産もうかという時点になっても、未だにヘタレた事を言う喜代美に、順子がビシッと言い放つ。
喜代美に対し、いつも鋭い指摘をする順子だった。でもヘタレていた喜代美には、その順子の厳しさ、引っ張ってくれる強さは大切なものだった。
順子にビシビシと叱咤激励?され、喜代美はすっかり、その勢いに呑まれていた。

「しっかりし!アンタはお腹の子供のお母ちゃんだけやなくて、どんどん増えていく草々さんのお弟子さんのお母ちゃんのもならんとアカンのやろ?」
順子の勢いに押され、ついつい頷く喜代美。
更に順子は続ける。
そうして、ひぐらし亭に出入りする落語家みんなのお母ちゃんになるって、そう決めたんやろ?

喜代美自身に、その決意を再確認させる順子。
順子の気迫にすっかり圧され、ただただ頷くばかりの喜代美。


「ほな、も~"どねしよ"は禁止や!」

「・・・はい。」勢いに呑まれ、つい頷く喜代美に、鼻息も荒い順子。その漫画的表現に笑った(笑)。今までも漫画チックだと思えた部分は有ったけど(草々の壁蹴破りとか)、そういう漫画みたいなシーンも見納めかと思うと淋しいの~。

順子に出会わなかったら、自分の人生はどうなっていたのだろう。想像するだけでゾッとする。
そうだねぇ。順子が居なかったら小浜から出ることも無かっただろうし、地元の短大にでも行って、何となく結婚して・・・多分友春と結婚してたかもね。
で、幸せなんだけと何かが足りない結婚生活・・・とか言ってたかもねぇ。
今やってる某局の昼ドラみたいな展開だったかもな。そう考えると、確かにゾッとするわ(笑)

その友春が居る魚屋食堂。
今日も元気に鯖を焼く友春。やがて学校から戻って来た順平・春平。順平は鯖を焼く父の姿に、自分も焼いてみたいと目を輝かせ、春平は丁度来ていた秀臣と静が持ってきた塗箸が気になる。
孫達の姿に、それぞれの将来を見る幸助。魚屋食堂の跡継ぎと、若狭塗箸製作所の跡継ぎ。
そんな幸助に対し「双子タレントとして売り出したいわ~」と脳天気な松江。思い切りミーハーですな松江さんったら(笑)
幸助にも言われ、些細な事で喧嘩になりそうな幸助・松江の仲裁をするのは友春。勿論、手には焼鯖(笑)。
この店は代々、仲裁分の焼鯖も見越して仕入れなきゃならんから大変だろうな(笑)。

今日のひぐらし亭では、四代目草若の襲名披露が行われている。新しい草若となった小草若兄さん。遂に、とうとう「小」の字が取れ、新しい草若として客席を湧かせる。
落ち着きが無かった小草若も、新しい草若になって"どっしり"した風格が出てきた。
細身の見た目は以前と変わらないのに、演じ方で貫禄を見せてる処は本当に感心致しました。
高座でライトを浴びている四代目草若。その姿を、嬉しそうに目を細めて見る鞍馬。

「草若・・・。やっと・・・また草若に会えたなぁ。」

感慨深げに呟く鞍馬。鞍馬会長ってば、先代草若にも結構意地悪い事言ってたけど、ホントは大好きだったんだろうな~。好きだけど正直になれない・・・っつか、好きだからこそ意地悪してしまう、と言うか。ガキ大将みたいだよ。本当ににツンデレのオッサン、いえ会長でしたな(笑)

喜代美は電話をしていた。相手は四代目草若。それは襲名のお祝い電話だった。
そこに現れたのは奈津子。本のクライマックス、臨月の喜代美を取材しなかったら完成しない。
奈津子は喜代美の子供時代の写真を小次郎に探す様に頼んでいた。
「有ったでぇ」と沢山の写真を持ってきた小次郎。「ちょっと~やめて~」と言う喜代美の言葉は無視して、子供時代の喜代美の写真が次々と写る。

これは祖父母が保存してたのかな。もしかすると正典と糸子が鯖江に居た頃から、小浜の正太郎と小梅に孫の姿を見せようと、せっせと送っていたのかもしれない。
小次郎も当時見てたから、それを引っ張り出してきたのかな~と妄想してみるが、実際はどうなんだろう。

奈津子は喜代美の軌跡を本にして出版したものの、大して売れなかったらしく、小次郎が道端で叩き売ったと言う後日談が披露されていた。
自費出版だったんかな、奈津子さんってば。

寝床では四代目草若が呑んでいる。そこへ襲名を祝う清海がやってきた。四代目草若は言う。
今の自分が有るのは清海のお陰。あの小浜での箸のイベントに呼んでくれなかったら、今の自分は無い。
「底抜けにぃ~おおきに!」
草若を襲名しても、服装の奇抜さは小草若時代と変わらない。襟の色が違う~不思議なジャケットだよ仁志君(笑)
草若の「底抜けに」に、思わず笑顔の清海。もうこの二人、一生茶飲み友達でもいいのと違うやろか。
お互いの仕事を思えば、この時点での結婚は難しそう。通い婚なら可能性は有るかもしれないけど・・・。
でも将来、清海が春平に製作所を任せたら、仁志と一緒に暮らす事も可能かもしれないしね。今はまだ、このままの二人でいいと思えた。

そして草原兄さんは、長年の功績が認められ、遂に府から表彰された。それは長年に渡り、大坂文化に貢献している為に表彰されたものだった。
磯七が草原に祝いの言葉を述べると、草原は言う。
これは自分が貰ったものではない。長い間自分のファンで居てくれた、妻・緑が表彰された様に思う。
と言う事は、草原兄さんの「緑~」と号泣がセットでやってくるのかいな。そんな予感大有りだから、磯七も「出た」って言ったのかも(笑)。
こうなると、もう磯七は目に入らない。
もはや草原と緑、二人の世界が繰り広げられている。
「ありがとう、緑」草原が微笑み、感極まっている表情の緑を抱き締める。
「まぁくん・・・」
両親の姿を見る颯太、子供には、ちょっと眩しい両親の愛のシーンかな(笑)。
そんな家族の風景に一言、「要らん事言うた」と、ボソリと呟く磯七が面白い。

そして四草。これには吃驚した。
算段の平兵衛が十八番となった四草の処に、ある日突然、5歳位の男の子を連れた女性が現れる。
「あなたの子供です。」と、子供を前に言う女性。
この女性と四草の関係が判らない。それは視聴者に妄想させる為なんだろうか?子供はこの女性との子供なのか、或いは別の女性と関係して出来た子供を、友人であるこの人が連れてきたとか・・・まぁ好き勝手に想像していいんだろう。あまり似てないし、連れてきた女性に懐いている風でもないし。
母親に置いていかれたら、普通に愛情持って育てた子供なら絶対追いかけそう。そういう素振りも無いし・・・他人なんだろうなぁ。好意的解釈をすれば、友人の為に四草の下に子供を送り届けた様に思えてならない。
いきなり現れた我が子。そんな唐突な出来事も、あっさりと受け入れ育て上げたという四草。正直言って、男手ひとつでよく育て上げたな~と思う。

熊五郎は新しいメニューを開発してるのか。寝床では相変わらず、熊五郎の美味しい料理と咲の威勢のいい声があり、そこでは菊江と磯七が、他愛無い会話を楽しむ風景がある。ここで流れる時間の描写は好きなシーンだ。いつまでも変わらない空気感がある。
熊はんの処ではピザも有るのか。これはヒグラシの紋を模したピザ。セミの羽はベーコン、目はサラミで美味そう~。この居酒屋、何でも出てくるんだな(笑)。
寝床みたいな雰囲気の居酒屋って好きだ。メニューは何でもあるし、大将もおかみも気さくだし、料理は美味しそうだし・・・。ドラマの飲食い処って大抵ウソ臭くて、そそられた事は先ず無かったけど、「寝床」だけは、マジでこんな店が有れば行って見たいと思った。

草々は相変わらず落語一筋。弟子入り志願者が後を絶たない状況だ。現在は弟子三人なのか~。筆頭弟子の小草々こと勇助。いつか「小」の字が取れる様にと、落語に精進する日々だけど、相変わらずしょ~もないウソをつく処は変わらずなんだ(笑)。
正平は恐竜博物館へ異動が叶い、後に留学し、念願の学芸員の資格をゲット。小梅さんは、幾つになっても好奇心旺盛なお祖母ちゃん。
正典は最近では、塗箸の技術指導を行っている。塗箸製作所の若い人達に仕事を教えつつ、工房では精進する日々。
そして糸子は、今迄通り変わらず「お母ちゃん」をやっている。匂いで何かを察している糸子って、ちゅらさんのおばぁ並の予知能力持ってるよね~って、始まったばかりの頃に思ったけど、今でもその思いは変わらないわ。で、糸子も、もう直ぐお祖母ちゃんになるんだよね(笑)。
喜代美に「そろそろ心構えを」と言う糸子。それはもう直ぐ産まれると言う心構えをしておきなさい、と喜代美に覚悟を促すものだ。
不思議そうに言う奈津子に、「匂いで判る。」と言う糸子。嗚呼、やっぱ「おばぁ」だよ(笑)。

喜代美は工房で、先代草若の「愛宕山」を聴いている。此処から始まった喜代美と落語との出会い。
その姿を見た草々が、「そんなに好きやったら辞めへんかったらエエのに。」と喜代美に言う。
草々の言葉に、ちょっとショボーンな喜代美。その様子に「ウソやウソやウソや」と笑いながら、喜代美の頭をナデナデする草々。
草々がこんなに喜代美に優しく接する日が来ようとは。12月頃はどうなるのやら・・・と思っていたけど、まぁ良かったんじゃないでしょうかね。
お母ちゃんとして、一緒に師匠の落語を伝えていこうと言う草々。頷く喜代美。
・・・師匠の落語を伝えるって言うのは、実際に自分が落語家として伝える事ではなくても、その手伝いをする事も"伝える"事に変わりない。
そういう解釈でいいんでしょうか。

そんな事をしていたら、陣痛がやってきた。痛い!と苦痛に歪む喜代美の様子に慌てる草々。
「救急車~」と大声を出す草々と、上沼さんの「ようこそのお運びで、厚くお礼申し上げます」のナレーションが被る処が心地いい。
救急車で病院に運ばれたのか、そのまま分娩室に直行される喜代美。
分娩室の外で心配そうな草々。その草々が、中に居る喜代美に聞こえる様にと、話し出すのは「愛宕山」。
これは糸子が喜代美を出産する時、分娩室の前で「ふるさと」を歌っていた正典と重なって、少しだけ泣けた。

空には雲雀がピーチクパーチク囀って、
下には蓮華蒲公英の花盛り
陽炎がこう燃え立ちまして、
遠山にはスーッと霞の帯を引いた様。
麦が青々と伸びて、菜種の花が彩っていようかという本陽気。

その道中の、陽気な事!


赤ん坊の泣き声が、草々の耳に聞こえてきた。
産まれたのだ。草々と喜代美の子供が。

ベットの上で微笑む喜代美の笑顔が美しい。
この視線の先に有るのは、産まれたばかりの子供の姿なのだろう。
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【ちりとてちん「笑う一門には福来る」#150】

つわりも落ち着いてきた喜代美の出番が遂に決まった。10月11日。和田家の人々にとって特別な日。
それは正太郎の命日だった。喜代美もあえて、この日を選んだのだろうな。大好きなお祖父ちゃんに、自分の生きる道を示された日。
「仰山笑え」を心に刻み、どうすれば仰山笑えるのか模索した日々だった。

10月11日、ひぐらし亭。
この日のスケジュールは夫婦落語会なのか。草々と若狭の名前がポスターに有る。
喜代美は楽屋で、自分の出番を待っている。鏡の前で、着物姿を見る喜代美の脳裏に、オープンの日、自分がスポットライトを当てた兄達の姿が鮮やかに甦る。
喜代美の耳に、正太郎の声が聞こえた。
「人間も箸と同じや。」
振り返った喜代美の目に飛び込んできた、懐かしい正太郎の姿。あの時と同じ様に、お祖父ちゃんは喜代美に微笑みかける。

磨いで出てくるモノは、塗り重ねたものだけ。一生懸命生きていれば、悩んだ事も落ち込んだ事も、綺麗な模様になって出てくる。お前のなりたいものになれる。

正太郎の遺した言葉が、和田家の人に、徒然亭の落語に、喜代美の人生に深く重なる。
落語も箸と同じ。
不器用ながらも、一生懸命生きてきた。落ち込む事なんてしょっちゅう有った。
色んな模様が付いた、"喜代美の人生"という名の塗箸。

喜代美が高座に上がる。兄弟子達と勇助が喜代美を見守る。客席には和田家の人々、魚屋食堂の人々、寝床に関わる人達、清海や草原の妻、緑も居る。
徒然亭若狭の落語、今日の演目は「愛宕山」。枕の話題は自分の妊娠と、自分が幼い頃のエピソード。
クヨクヨと悩んでいた子供の頃に、出会った落語は草若の「愛宕山」。話しながら喜代美が思い出すのは、母、糸子と自分の幼い頃からのエピソード。
鯖江から小浜に来たばかりの日、祖母に挨拶しようとお辞儀をしたら、車のドアに挟まったスカートが、思いっきり派手な音を立てて破れてしまった。
そのスカートの生地を使い、黒猫のアップリケを施した布袋を作った糸子。「仰山ええ事有ります様に~お守りや!」と言い、喜代美に手渡した。

若狭の愛宕山は続く。声も大きく、よく通る。堂々とした若狭は気持ち良さそうに高座で話し続ける。

遠足の弁当。ワクワクして開けたら、中には越前蕎麦が入っていた。他の容器に大根おろし、鰹節、刻みネギ、そばつゆを入れてあるので、それを掛けて食べなさい、とメッセージ付きの弁当。
これ最初見た時はビックリしたわ(笑)弁当に蕎麦?しかもそばつゆ付き。糸子の型破りな思考に笑ったけど、喜代美にしてみれば文句も言いたかろう。
帰って早速、母親にクレームつけようとしたら、目じりが赤く被れている。
被れているのに「赤いアイシャドウでお色気ムンムンや」と笑う糸子に、さっきまで怒っていた事も何処へやら、思わすプッと吹き出す喜代美。

若狭の愛宕山、かわらけ投げの部分に差し掛かる。

糸子と投げたかわらけ。祖父の死を悲しんだ喜代美と、喜代美を心配する糸子が二人で投げたかわらけ。
糸子は大きな声でひとつずつ、かわらけを投げる。
「喜代美が笑ってくれますように。」
「喜代美が幸せでありますように。」
喜代美の為に、願いを込めて投げる糸子。母の姿を見つめる喜代美。

「喜代美が~」と投げたのは、かわらけでなく財布だった。
えらいこっちゃ~と慌てふためく糸子に、まるで愛宕山の一八の様だと笑い出す喜代美。正太郎の死以来、初めて喜代美が笑った。喜代美の笑顔を見た糸子の顔もほころぶ。
「喜代美が笑ろ~たぁ」と、涙を流して喜代美を抱き締めた糸子。

若狭の愛宕山は終わりに近づく。若狭の気迫のこもった喋りに、客席は笑いに包まれた。
全て話し終わり、深々と頭を下げる徒然亭若狭。若狭の高座をじっと見守ってきた、兄弟子達の顔も笑顔だ。
若狭は顔を上げた。
その若狭、いや喜代美の口から出た言葉は・・・。

「本日は、私の最後の高座にお付き合い頂きまして、有難うございました。」

突然の引退宣言?
誰も知らされていない、喜代美の引退発言とも取れる内容に、どよめく客席。
兄弟子達の間にも、喜代美の爆弾発言に戸惑いの空気が流れる。
喜代美は再び、客席に向かって深々と頭を下げた。

楽屋で草々にどやされる喜代美。だが喜代美の表情には、その草々の怒りも受け流している節が見られる。脳内でスルーしてるのか喜代美ってば。そんな表情するって事は、怒られるのは重々承知の上だな。
「今迄の修行、全部無駄にする気か!」と、怒りに震える草々。先刻、高座で喜代美が爆弾発言をしてた時、全く表情を変えていなかった草々だけど、あれは怒りを溜め込んでいたのか。
草々をなだめつつ、草原が喜代美に言う。愛宕山の出来を褒める草原に対し、礼を言う喜代美。
あれだけ出来たら大したもの、それだけに解せない。勿体無いではないか。
そう問いかける草原に、喜代美はあっさりと言う。
「ほやかて、見つけてしもうたんですもん。」
兄さんに対する口の利き方としては、ちょっと微妙なニュアンスも感じるが、喜代美は落語を辞めてまでやりたい事を見つけた。そういう意味なのか。
自分のなりたいものを見つけたと、草々に言う喜代美。

程なく糸子が楽屋に駆け込んできた。止めようとする正典を振り切る。糸子も怒りが収まらない。勝手に引退宣言をした喜代美に対し、「あんた何を考えとんのや!」と怒る。
「そんな勝手な言い分は許さない、ちゃんと修行続けなさい。」と怒る糸子に対し、喜代美は真っ直ぐ向き直る。
「お母ちゃん」と喜代美は呼びかけた。
糸子は言う「何やの!」
「ごめんな」と喜代美は謝った。
「謝る位やったら、初めから可笑しな事言いなんな!」
だが、喜代美が謝ったのは引退宣言の事ではなかった。」

小浜出る時、酷い事言うてごめんな。

18の春、小浜に居ろと言う母に「嫌だ」と言い張った喜代美。
その理由を聞かれ「お母ちゃんみたいになりたくないの!」と言い放ち、母を深く傷つけた、あの日・・・。

あの18歳の春の事を、今、喜代美は糸子に詫びる。それは今、母の存在がどういうものか、ようやく解ったからだった。
喜代美の姿に、あの日の事を思い出す和田家の人々。喜代美はあの直後、正典に殴られた。糸子に謝れと怒られた。その光景を間近に見ていたから、和田家の人々の表情は複雑だった。
18の喜代美には見えなかった母の仕事。家族の心配ばかりして、世話を焼いて、自分の事は後回しにして・・・つまらない脇役人生だと思っていた。
でも30過ぎた喜代美には、母の役割が解る。太陽みたいに、いつも周りを照らしてくれている。お箸が無いと御飯が食べられない様に、母は家族にとって、無くてはならない名脇役なのだ。

それが、どれだけ豊かな人生なのか解ったんや。

喜代美の言葉に、糸子の心が揺さぶられる。喜代美が大きく成長した姿を目の当たりにして、糸子の思いもこみ上げる。
喜代美は母に言う。

お母ちゃん、有難う。お腹の中に居る時から、大事に大事にしてくれて・・・有難う。

喜代美の素直な心が、糸子に真っ直ぐに伝わる。
糸子さんの「何を言うとんのやな、この子は・・・この子は!」と言いながら、喜代美の頬を包む姿、涙を流す姿・・・。
こんな風に、素直に親に感謝出来る喜代美はスゴイと思うし、糸子みたいに子供を愛せるお母ちゃんもすごいと思えた。
更に「お母ちゃんみたいになりたいんや」と喜代美は言う。母、糸子のやっている事に誇りを見出した喜代美のなりたいもの、それは自分が周囲を明るく照らす母親の様な存在。徒然亭のおかみとして、多くの弟子達の母親的存在として。
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【ちりとてちん「笑う一門には福来る」#149】

ひぐらし亭オープンの日。小屋に関わる人達が慌しく準備に追われる中で、喜代美はひとり蚊帳の外に居た。何か手伝おうとしても「座っていて」だの、「何か有ったら草々師匠にどつかれます。」だの・・・何もさせてもらえない。
しかし草々は、そういう処は相変わらずなのか(笑)。強面の借金取りを追い返していた頃を思い出したわ。
あの顔でどつかれたら、確かに怖い。

つまらなそうな喜代美、外から入ってきた若者に声を掛けられた。「若狭ちゃん」と親しげに呼ぶ若者に、喜代美は全く覚えがない。
父親を探す若者に、怪訝そうな喜代美。その様子に喜代美が自分の事を判っていないと気付いた若者。
「僕や、ボク。瀬をはやみぃ~岩にせかるる滝川のぉ~」
喜代美は思い出した。その昔、草原の家に行った時、息子の颯太が諳んじていた姿を見ていたのだ。
草原の言っていた、バイトの照明係は颯太だったのだ。
しばらく見ないうちに、随分大きくなったものだ、と感慨に浸る草々。もう20歳。将来は落語家になるのか、と訊ねる喜代美に「え、そんな気軽には。」と答える颯太だけど、父の背中を見てるから、まんざらでもなさそうだ。
四草が遠慮無く突っ込む。「噛み癖ついたら苦労するからな。」と言った傍から「大学では日本文ぎゃ・・・文学。」と、早速噛んでいた(笑)
落語高座の裏方とか、資料作成とかを手伝っている颯太。
落語は面白い研究対象、口伝え文化だから、ちゃんとデータにまとめて、残していた方がいいと思っている。
小さかった颯太が、いつの間にか大人になっていた。徒然亭や和田家の面々を見てると、どうもいまひとつ実感出来なかった時間の流れが、颯太を見る事で納得。そして、今の颯太の姿には「しっかりしてるな」と小草若も感心していた。
仕事に戻ろうとする兄さん達に、喜代美も何か手伝いたいと訴えようとする。だが草々に「師匠達も気い使いはる。何処かで静かに休んどき。」と止められてしまう。

喜代美は寝床で、お祝いの弁当の準備に追われる熊五郎と咲の手伝いをしていた。
食べ物の匂いで気分悪くならないか?咲の問いに喜代美が答える。
つわりの症状も落ち着いてきたのだろう。今日は朝から気分が良い。だから手伝いをしたいと思っていたのに、ひぐらし亭のオープン準備は、喜代美の身体を気遣われ、誰も手伝わせてくれない。
仕事が有って嬉しいと言う喜代美。弁当にひとつずつ箸を付け、包んでいる。その箸は若狭塗箸。清海の会社からの提供品だ。
清海の気配りの細かさに感心しつつ、熊五郎の作った弁当の美しさにうっとりする喜代美。色とりどりで華やかな弁当に、つい自分の高校時代の弁当を思い出す喜代美。
茶色い弁当のおかずは昨夜の残り、汁物が入ると包みがベチョベチョになったりして・・・。
昨夜の残りはいいけど、汁物はツライわね。おでんの大根なんかヤバかった・・・と、自分の学生時代を思い出してしまった。でも高校生になって、自分で作っていなかったんだから仕方ないです、ハイ。
自分で作る様になってから、いかに毎日弁当を作るのが大変なのか身に染みました。
熊はんが喜代美に言った事で思い出したわ、ホント。
今日だけ作ったらいい弁当なら、幾らでも凝った綺麗なモノが出来る。でも毎日の弁当なら、早く確実に、しかも子供の身体の事を考えて作らなければならない。
「毎日続けるのは、それだけでスゴイ事やで。」
ホント、毎日続けるのは大変だよ~弁当作りって。子供の為に早起きして、弁当作って朝ごはんも作って・・・。
熊五郎の言葉に、高校時代、糸子が弁当を詰めていた姿を思い出した喜代美。喜代美と正平の弁当を詰めている糸子の姿を思い浮かべた。

糸子は師匠達と談笑していた。糸子のボケっぷりには、柳宝や尊徳も爆笑してしまう。
其処にお祝い弁当を運んできたのは喜代美だった。糸子の姿に「何しとん?」と聞く喜代美。
糸子の事を、「面白いお母ちゃん」と柳宝に言われ、苦笑いの喜代美。ちょっと困ってる・・・よな絶対(笑)。
喜代美を気遣う糸子、弁当を配るだけだから大丈夫と言う喜代美。師匠達は丁度お腹が減ってた~と大喜び。
蓋を開けると綺麗な弁当だから、更に大喜び。糸子も「綺麗やねぇ~」と笑顔。
さぁ食べようと思ったら、尊徳だけ箸が無い。自分のだけ箸が無いと知り、「ええ~」と不満の声を上げた尊徳。喜代美が慌てて謝る。
「こらぁ拷問やでぇ。こんな美味しいモン目の前にして食べられへんやん~。」
確かに。箸が無いままで弁当眺めるだけなのは拷問だわな。
「すいません」と謝る喜代美。
糸子が口を開いた。

「無くなって初めて解るお箸の有難味ですやな。」

正典がいつも言っていた言葉を引用しながら糸子は言う。
お箸は食卓の脇役だ。でも、どんなにご馳走が並んでいても、お箸が無いと食べられない。お箸は無くてはならない、名脇役。

それを聞いた柳宝が頷く。
「成る程、含蓄がおまんなぁ。」
しかし尊徳は待ちきれない。「早よ食べさしてぇな~もう。」と喜代美を急かす。
尊徳師匠は駄々っ子みたいやな(笑)。

喜代美は照明係の颯太にも弁当を届けた。機材チェックをする颯太の傍で、高座に目をやる喜代美。
高座はいつでも出られる様に、綺麗に整えられていた。
喜代美の淋しそうな表情を察した颯太が言う。
オープニングの挨拶だけでも照明やってみる?と言う颯太。おお颯太、グッジョブ。君はなかなか好青年だな。空気読むのに長けている。
草原から、喜代美が晴れの日に出られない事を残念がっている事を聞かされていたから、気の利いた事が言えるのだろう。いい奴だな颯太。
「気分悪うなったら僕がすぐ代わるから。」と気配りも出来る男、颯太。実に男前だよ颯太。

夜になり、小屋には多くの人が集まってきた。徒然亭を取り巻く全ての人が揃った客席。遅ればせながら磯七も現れた。
「これが帰らずに居られますかいな!」と息を切らせて登場した磯七に、菊江も熊五郎も感嘆の声を上げる。
久しぶりの再会に沸く一同の後ろ、最後列には鞍馬が居た。今日という日を待ち続けた鞍馬の顔にも笑みが溢れる。

お囃子が聞こえる。いよいよ開演が近づく。徒然亭一門、草若の写真を前に座っていた。颯太と共に、照明の操作をする喜代美。舞台が明るくなり、5人が出てきた。
草原、草々、小草若、四草、小草々。5人は並んで座る。
客席から拍手が起こった。
喜代美の記憶が、高校時代の学園祭と重なる。あの時も照明係だった喜代美。そして今も、人にスポットライトを当てている。
草原が挨拶の先頭を切った。
順に口上を述べる兄弟子たちに、次々とライトを当てる。それぞれの挨拶も実に「らしい」わな。底抜け~を使い、直ぐ上の草々にツッコミを入れられた小草若、どっちも頭の悪い連中と、四草らしい挨拶に、「アタマ悪いとか言うなよ」とツッコむ小草若。
小草々の挨拶って、本当は喜代美が述べる部分だったのかな。

「また、このひぐらし亭は、若狭塗箸をシンボルにしております。幾重にも模様や漆を塗り重ねる若狭塗箸。これと同じように私共噺家も稽古を積み重ね、高座を積み重ね、公演を積み重ねて、精進して行く所存でございます。」
徒然亭の中で、幼い頃から間近で若狭塗箸を一番見ているのは喜代美だしね。

最後は草原が締め、五人が頭を下げる。
ふと、順子に言われた言葉が甦る喜代美。

主役になると言う事は、ステージの真ん中に立ってスポットライト浴びる事だと思っているのか?
人にライトを当てるという事は、素敵な事・・・。

糸子が笑顔で拍手をする。観客の拍手の渦の中に糸子が居る。いつも人の為に動いていた糸子。箸は無くてはならない名脇役。母の人生は箸みたいなものかもしれない。
無くてはならない存在。今の自分がこの世に居るのは、糸子が産んでくれたから・・・。
そのこみ上げる思いは、喜代美を突き動かしていくのだろうか。
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【ちりとてちん「笑う一門には福来る」#148】

オープニングの挨拶の打ち合わせ中に、妄想に入ってる喜代美。子を宿した事が喜代美の集中力を奪っているんだろうか・・・。
しかし妄想の中の草々ってば、現実よりも喜代美に容赦ない気がするんだけどなぁ。丁度、喜代美が出会ったばかりの頃の草々と同じ感じがする。
話の最中でもつわりが治まらない喜代美、兄さん達も心配する。心配の仕方も性格が出てるが、言う事が一番ドライ&クールなのは、四草の「今からやったらまだ、番組変えられんやからな。」かもしれない。

つわりが酷ければ、初日の高座は止めておいた方がいいかも・・・と言う草々。喜代美は大丈夫だと言い張るけど、大丈夫そうには見えない。
絶対に無理したらあかん、と草々は気遣う。へへっと笑う喜代美だけど、無理してるのは見えている。
で、高座では何をかけるのかと言えば、今回は「愛宕山」。最近感じる違和感、落語を自分で作ってかけるのは面白い。けど違和感は拭えない。
自分が出会った最初の落語が「愛宕山」だから、原点に立ち戻って、落語と向き合ってみようという心なのか。
魚屋食堂に来た小梅、ほぼ同時に現れた秀臣と静。秀臣は清海に任せて、完全引退なんだろう。友春に「気楽なもんやで。」と言われているが、そんな友春、幸助に「わしも早よぅ気楽な隠居生活送りたいんやけど、うちは跡取りがまだまだやさけぇ~。」と言われる。墓穴掘ったな友春(笑)
松江は喜代美の妊娠を、何処から仕入れたんだろう。どのみち、和田家の誰かである事には間違いなさそう。

喜代美が稽古をしていたら、小次郎が「おめでとうさ~ん」と現れた。何かお祝いをせなあかんの~と脳天気に言う小次郎に、金儲けの匂いを嗅ぎ取る喜代美。指摘すると拗ねて寝転がる小次郎。
どうせ私は宝くじの一発屋って・・・(笑)
しかしそれに伴って、またも子供の妄想をしてしまう喜代美。
「どうせ私は、青木家の貧乏神ですよ~だ。」と拗ねてひっくり返る子供。さめざめと泣く喜代美にイラつく草々。
「お前がちゃんとせえへんからや~!母親の姿見て、娘は成長すんねん~。」
・・・どうも喜代美の妄想世界での草々は、喜代美と出会ったばかりの頃の未熟な草々のままなんだが。
そんな妄想を振り払い、小次郎に帰る様に促す喜代美。稽古があるから、と切り札を出せば、小次郎だって居座るわけにはいかない。
小次郎が帰った後、溜息をつく喜代美。シンドそうやのう。

糸子が階下から上がってきた。シンドくないか?と訊く糸子に、大丈夫とは言うものの、やっぱり大丈夫そうには見えないのは、糸子も薄々察している。
それでも娘とお腹の子供の為に、栄養取らせようと蕎麦を持ってきた。
そこで忍者ネタを披露する糸子さん。おお懐かしい。昔もそんな事言うてたな。あれは確か、喜代美が寝床寄席の為に蕎麦打とうと思い立って、糸子に電話してた時だったっけね。
蕎麦を食べる喜代美。母親の前では美味しそうに食べるが、見てない処で全部吐いてしまった。

草々に愛宕山の稽古をつけてもらう喜代美。其処に現れる糸子。
「ちょっとエエけ?」と言う糸子に、明らかに邪魔そうな空気を漂わせる喜代美。
草々は「あ、どうぞ」と義母が居る事には異存が無い。

糸子、何か言いたそう。言いたいのだろう。娘の気持ちは判っている。
判っているけど、今の喜代美は自分一人の身体ではない。
草々に「ちょっとの間、この子を休ましたってもらえませんやろか。」と言い、「お願いします。」と頭を下げる糸子。
母親の唐突な発言に、明らかに不快な色が喜代美の顔に出てきた。
「ちょっとお母ちゃん、勝手に何言うとん!」半ばヒステリックに、母親を責める喜代美。
しかし糸子は喜代美に構わず続ける。初日に高座に上がるのは、今の喜代美ではキツイ。母親の素直な思いだ。身体がシンドイのは、母として見ていればすぐに判る。
いくら喜代美が「何も無い、越前蕎麦だって全部食べた。」と言い張った処で、母親の目は誤魔化せない。
食べたものを全部吐いたと知り、草々の顔色も変わる。草々だって喜代美の体調、お腹の子供の事を第一に考えてるから、無理はさせたくない。
しかし喜代美にしてみれば、ひぐらし亭は師匠の悲願。そのオープンの日に、ただ見てるだけの自分なんて考えたくない。

それでも今回は堪えて欲しい。

そう願う母の言葉に、喜代美がキレ気味に言う。

大丈夫、自分の身体の事は自分が一番判る。

糸子は喜代美の口調にも怯まない。糸子だって譲れない。自分の為でなく、喜代美の、草々の、そして未だ見ぬ孫の為に言っている。
「アンタは昔、お母ちゃんのお腹の中に居ったんや。」
喜代美は思わず母の顔を見た。いつになく強気な糸子。
お腹の中に居た娘が今、子供を身篭ってる。自分にも経験があるから、血を分けた娘が同じ様な思いをしてるのではないかと気にかける。
精一杯虚勢を張っても、それが続かないであろうという事が予測される。
今、一番すべき事は何かを、喜代美に教える。どれだけ疎まれようとも、糸子は喜代美の母親なのだから。
母と娘のやりとりを黙って見ていた草々が言う。
それは喜代美を諭すものだった。糸子の言う通りにしてほしい。自分だって、喜代美とお腹の子が一番大事。
糸子の援護をしてくれた草々に感謝し、頭を下げた糸子。そうまで言われては、喜代美も納得せざるを得なかった。

誰も居ない客席から高座を見つめる喜代美。此処で多くの人を笑わせるつもりだった。師匠の夢が、上方落語の悲願だった小屋がオープンするのに、自分は何一つ出来ない・・・。
沈んだ心の喜代美の前に「ビーコ」と、聞きなれた声がした。
声の方向を見ると、順子が笑顔で立っている。喜代美の妊娠を知って、お祝いを言いに来たのか。
順子の顔を見て、何かが切れたかの様な喜代美。
「順ちゃん・・・。」と、もう泣きそう。体調を気遣う順子に「順ちゃ~んっっ」と泣きつく喜代美。こらこら、そんなに順子の首を絞めたら苦しいぞ~。

当分休養を命ぜられた喜代美、ショックを受けた自分の気持ちを順子にぶちまける。こういう人がいるのって、喜代美にとっては幸せだ。同年代の女性、子供の頃からの友人。
母親や夫とは違う視点で、喜代美の支えとなる存在だ。
喜代美は言う。自分なりに頑張ってきた。小屋の初日は、言わば自分の落語人生の総決算、晴れ舞台みたいなものだ。
それなのに兄さん達と一緒に高座に上がれず、一人隅で見てるだけなんて。

「いざという時に役立たん、相変わらず不器用で間の悪い、脇役のビーコのままや。あの頃のままや。」

う~ん。何故此処まで自分を卑下しなけりゃならんのだろう・・・。ちょっと卑屈すぎな気がする。妊娠した事を間の悪い、と言ってる様にも見えて、正直言って嫌。
三味線ライブに出られなかったのは、いくらやっても上手くならない三味線に嫌気がさして、自分から投げ出した結果ではなかったか。
今回とは違うじゃん。今は体調優先、それを周囲も理解してくれているのに。
上がれるかもしれなかったステージを投げ出した学園祭、上がれる実力は周囲も認めていたけど、身体の事を考えて止められた、ひぐらし亭オープニングセレモニー。

「また私は、上がりたいステージに上がられん。高座からお客さんの笑顔を見る事が出来ん。こんなんやったら、お祖父ちゃんとの約束守られん。仰山笑うて生きていくことが出来ん。」
聞いてるのが順子で良かったな。

順子が言う。
「ホンマに、トラウマになっとんやなぁ。」
それでも大丈夫。伊達に13年も修行を積んだ訳ではない。似た様な経験していても、同じ結果にはならない。
「きっと何か、新しいものが見えてくる筈やで。」
しかし順子はホント、冷静やのぅ(笑)。
果たして喜代美の目には、どんな新しいものが見えるのだろう。
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【ちりとてちん「笑う一門には福来る」#147】

喜代美達の部屋に奈津子は居た。その奈津子も、今では和田姓になっている。
「ひぐらし亭・・・その心は?」
取材用の手帳を抱え、奈津子が喜代美に問いかける。喜代美は笑顔で吉田兼好「徒然草」を諳んじた。
「つれづれなるままに、ひぐらし硯に向かいて・・・」
奈津子のインタビューを受ける喜代美。年齢と経験からか、話しぶりにも余裕がある。
徒然亭の精神に通じていると思う。落語が好きで好きで、一日中落語をやってる様な人達が集まって、毎日落語をやっている小屋が出来あがる。
そして人々が自然に集まって、皆が笑ってくれる・・・そういう場所になっていくと思う。
喜代美の言葉に「なるほどねぇ。」と感心する奈津子。喜代美の成長した姿にも感心してる様に見えた。

小屋の楽屋では、草々が柳眉、尊建に小屋の名前を提案していた。「ひぐらし亭」の名に、僅かに難色を示しているかの様な柳眉。尊建に至っては難しい顔をして腕組みしていた。
柳眉は言う。「ひぐらし亭」の名前、悪くは無いと思う。ただ、ひぐらしは徒然亭の紋、小屋の名前が徒然亭に偏りすぎてる気がする。
自分等は気にしなくても、自分達より上の師匠方が、色々と言う可能性が無いとは言えない・・・。
草々自身も気になっている部分ではあった。此処は上方落語の常打ち小屋。機会はどの一門にも均等に与えられる場所だ。
しかめっ面で黙っていた尊建が口を開く。
「大丈夫やろ。」
此処では日暮し、つまり一日中落語をやっている。毎日毎日、明日も明後日も明々後日も、その先もずっとやっている。
「つまりは、未来に繋がっていく。そういう事や。」
舞台から客席が見える。此処で毎日落語が聴ける。いつも人の笑いが絶えない場所になる。それはずっと。
自分達、上方落語三国志が、そうやって主張すれば、師匠達だってアカンとは言わないだろう。
「尊建」草々が尊建の名を呼ぶ。
「大人になったなぁ」と尊建に対し、しみじみと言う柳眉。
フッとニヒルに笑う尊建。いやぁホント、大人になったなぁ・・・2006年なら、もう40歳過ぎてるんかな。だったらもう、いい加減落ち着いても良かろうて(笑)。
草々は言う。
「これからも俺等三国志、切磋琢磨していこうなぁ!」
草々は幾つになっても、落語愛は変わらんな(笑)。柳眉や尊建に同意を求めるのはいいけど、尊建には相変わらず鼻毛呼ばわりかいな(笑)。
何だかんだ言っても、楽しそうな三国志では有る(笑)。

小屋オープンに向けて、準備は着々と進む。寝床に集まった徒然亭一門。草々が1ヶ月分の番組表を見せる。出演者一覧表も番組表って言うのか~。
オープニングの口上を述べるのは徒然亭一門。
自分達、徒然亭だけでやる事に対し「ええんですか?師匠達を差し置いて。」と四草が言った。だが、それは師匠達から言われた事だった。
それを聞いて小草若、思わずよっしゃ~とガッツポーズ。皆、すんごく嬉しそうだよ。そしてお約束、喜代美は自分が初日に出る事に、少し怖気づいているのだろうか。
「ええんやろか・・・こんな初日の晴れがましい高座に私なんかが出て。」と、またもネガティブモードに入っている。清海に大口叩いていた時と、えらく態度違うやん(笑)。
相変わらずヘタレな喜代美を四草が厳しくたしなめる。全く兄さんの言うとおりや。
「私なんか、言う事ないやろ。」と言われているがその通り。13年もやってきた人気落語家なんやろ?もう少し、自分の言葉に自信持ってもいいんじゃないのかなぁ。
草原や草々の言う通り、男の世界で13年間、一生懸命精進していた。初日の晴れがましい場だからこそ、女性の華やかさで盛上げてほしい。そんな風に思ってるんじゃないのかな、皆が。

熊五郎が料理を完成させた。咲が皆の前に運ぶ。おお、海老がいっぱい有る~。
赤飯。海老の天ぷら。野菜と海老の炊き合わせ、焼き物の魚は鯖?出し巻きに高野豆腐。扇子の形のが何なのか判らないけど、どれも美味しそう~。中入で頂くお弁当かな。こういうのって楽しいわ~(笑)。
一同も目を輝かす。喜代美も「こんな綺麗なお弁当見た事ない~。」って感動してるけど、こんなに海老三昧の華やかな弁当見てるとついつい、単価高そうだ~と思ってしまう(笑)。でも本当に、綺麗で美味しそう。
喜代美は咲に言われ、味見をする。扇子の形のを箸に取り、口に運ぶ。
熊五郎が笑顔で聞く。熊はんもこれは相当の自信作だろう。
咲も「美味しいやろ?」と聞く。だが喜代美は突然吐き気を催す。「うっ」と口を押さえる喜代美の顔に、動揺する熊五郎。慌てる一同。
草々が「何を入れたんや」と言うが、熊五郎には覚えがない。

・・・そりゃそうだ。喜代美の吐き気は食事の所為じゃなかった。

菊江に付き添われた喜代美が戻ってきた。微妙な表情の二人。心配する兄さん達。
草々も喜代美の体調を心配していた。医者に何か言われたのか?と気掛かりな表情。
そんな一同を前に、菊江が声を大にして言う。
「違うんやて、オメデタやて~。」
それを聞き、呆然とする草々。何が起こったのか判っていない。妊娠と聞き、笑いに包まれる一同。
喜代美が妊娠・・・結婚して10年経つ二人。とうとう子供を授かったのだ。
小草若が「草々、若狭、おめでとう。」と、嬉しそうに目を潤ませて言う。これで小草若の気持ちも、完全に昇華されるだろうか。
皆から口々に祝いの言葉を贈られ、草々と喜代美は共に礼を言う。

草若に報告する二人。草若と志保の写真に向かって、子供を授かった事を報告する草々。しかし草々ったら、男の子なら落太郎、女の子なら落子(おちこ)だなんて(笑)。
子供がやさぐれたらどうすんの~。お父ちゃんがヘンな名前付けたからや~って。四草や草原もあきれている。小草若には「どんだけ落語馬鹿やねん。」と笑われる。
傍で聞いていた菊江が爆笑していた。
でも、元気な子を産んで欲しいと喜代美に言う草々は、本当に本当に嬉しそうで、いい表情してた。
草々も遂に「お父ちゃん」になれるんだねぇ。

そして小浜では、喜代美の妊娠に皆が喜ぶ。糸子さんもお祖母ちゃんかぁ。見た目が若いから、お祖母ちゃんって実感湧かないわ(笑)。正典さんはお祖父ちゃんだ。
正平が両親をからかっているが、君も叔父ちゃんになるんだよ。そして小梅さんは、曾お祖母ちゃんだ。
「ありがたいことですな~」と喜ぶ小梅さん。明るい話題に包まれて、皆ホントに幸せそう。

喜代美は壁にもたれていた。お腹にそっと手を当てる。
母親になる・・・微笑む喜代美だけど、妄想も忘れてはいなかった(笑)。
妄想では女の子が生まれているんだな。この女の子、喜代美の小学生時代にそっくりだわ(笑)。
草々の血が入ったら、天パになりそうな気もするが。
お母ちゃんと同じ様に、綺麗に髪を結い上げている。そして母と子の会話が繰り広げられる。
小屋オープンの日の高座に出た女性の落語家は若狭だけと知り、すご~いと言う娘。
更にその時、自分が喜代美のお腹の中に居たと知った娘に「お母ちゃんもスーパーママや。」と持ち上げられ、すっかりいい気分(笑)。

妄想に浸ってウフフ笑いを一人でしてたら、唐突にやってきた糸子さんに見られた喜代美。
糸子は電話貰ってから直ぐ、大阪に向かったんだろうね~(笑)。相変わらずやる事は面白い糸子さん。
「おめでとうさん。」と、娘の妊娠を祝う糸子、「ありがとう。」と礼を言う喜代美。
ところがこれでは済まないのが糸子さん。喜代美の格好に、下半身を冷やしたらイカンという母の気遣いからか、またも取り出すのは毛糸のパンツ(笑)。
これ温かそうだわ~。これから冬に向かうんだから、持っててもいいと思うんだけどな。そしてお母ちゃんは、今日は晩御飯作ってくれると言う。遠慮する喜代美だけど、糸子さんに甘えときなはれ(笑)

喜代美は布団に寝ていた。糸子は下で煮物を作っている。料理を作った糸子が、二階で寝ている喜代美の為に運んできた料理は、やっぱり茶色いおかずだった。
でも、その茶色いおかずは母の愛がいっぱい詰まった味だ。
ラップをかけた母の煮物、稽古する草々の声・・・。此処に来たばかりの頃、似た様な事があった。
あの時と同じ様に、暖かな気持ちに包まれて眠る喜代美。自分ではハッキリ意識してなくても、それは喜代美の幸せの形・・・。
娘の寝顔を見て微笑む糸子。その娘、喜代美も母親になる。糸子から喜代美へ、喜代美から未だ見ぬ子へ、母親の愛も受け継がれていく。ほのぼのとした今日の最後のシーンだった。
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テーマ:ちりとてちん - ジャンル:テレビ・ラジオ


何気なくチャンネル変えたら、BS2でアニメをやっていた。不覚にも「タッチ」かと思ってしまった(笑)。
が、野球ネタじゃない。あれ~?と思いつつ見ていたけど、ようやくそれが「陽あたり良好!」だと気付いたのは、終わりも間近な頃・・・。
かすみと勇作・・・えーっと何だったっけ~と、昔の記憶を頼りにようやく思い出した。これ少女コミック連載だったんよね~。最近の少コミじゃ考えられん位に「さわやか路線」だったが(笑)。
塩沢さんの声を聴けるのは、もう昔のアニメだけなんだよねぇ・・・。

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【ちりとてちん「笑う一門には福来る」#146】

2006年9月、上方落語の長年の夢だった常打ち小屋が遂に完成した。この風景、何処かで観た事有る~。草若師匠の行った地獄で寄席やってた小屋ではないか。
そんな明るい展開なのに、兄さん達は小屋の名前でモメていた(笑)。いつもの如く口喧嘩する、草々と小草若。喧嘩の前にはゴングも鳴る。じゃあ、三分やったら休憩も入るのかいな。
俺の言うとおりにしておけばいいのに、と筆頭弟子らしく草原が言えば、四草が間髪入れずにツッコミ。
「誰がそんな70年代のセンスに納得するんですか。」と、センス溢れるツッコミの四草に、思わず同意する草々&小草若。アンタ達ってば本当に仲良しさん♪
でも四草も、中国語で名前を披露するなんて斜に構えていないで、何か提案すればいいのに。喜代美もだよ~。
「内輪モメしとる場合ですか。」と兄弟子達に対し、強気な物言いをする喜代美は、すっかりおかみさんの貫禄が出てきたな(笑)。
だが草々に、小屋の名前で何かいい案はあるのかを聞かれると、喜代美も具体的な名前は出てこない。
その抽象的なモノ言いは、糸子さんに段々似てきた様な気がする。
底抜け演芸場って提案した小草若のセンスはキライじゃないけど(笑)。確かに、大入りしてほしい小屋なのに、底が抜けたら演技悪いよなぁ。

あの時、青空の下で開いた落語会、鞍馬の言葉がヒントになった。草若邸を改装して常打ち小屋にしたらいいのでは?と提案したのは草々だった。
その意見に、「そうか・・・その手が有ったか。」と言わんばかりの草原と小草若。
これには四草も納得した。確かに新築するより金が掛からない。
「よかった。これからもずっと師匠の傍で落語が出来る。」喜代美は満面の笑顔。
で、建てたのはいいけど、お金は全然足りなかった。更に今後の運営を考えると、色々と悩みも大きい。だが草原は言う。
此処は徒然亭だけではない。万葉亭も、土佐屋も、鏡一門も、皆でやっていく場所なのだ。
更に、足りない資金はスポンサーが出してくれた。
この常打ち小屋のスポンサーについたのは、株式会社若狭塗箸製作所。
今の社長は清海なのだ。32、3歳位で社長に就いている清海。じゃ秀臣引退?会長とか??しかし清海もすっかり、女社長の貫禄を漂わせている。
スポンサーとして資金提供してもらえなかったら、今の小屋が建つ事は無かった。感謝する草々や草原、小草若、四草。そして喜代美も礼を言う。
広告費ですから、とニッコリ微笑む清海は、エーコらしいエーコに再び戻っていた。いや、更にパワーアップしていた。ただの綺麗な女社長ではない処は、直ぐに見せてくれた。
小草若や草原が「エーコ、エーコ」と手を叩く様は、高校時代の同級生達に推されていた光景を彷彿とさせるわ。
釣られて何となく、でもかったるそうに?手を叩いている四草(笑)。
「エーコちゃーん、バンザーイバンザーイ」とハシャぐ草原&小草若。そんな光景の中で、清海が喜代美に言う。
「エーコばっかり人気モンや~って、ネト~ッとねたまんといて。」と澄まして言う清海に、喜代美もフッと笑いながらつっこみ返す。
この二人は、本当に心を許しあえる友達になれたんだなぁ。
いや~今までの喜代美の言動見てたら、粘着で妬みそうだわっ♪と清海に言われても仕方無いよな喜代美よ(笑)。
しかし喜代美も負けてはいない。
「そもそも自分の方が人気者思うとる事が、あつかましいわぁ~。」と、しゃあしゃあと言う喜代美に、「何ソレ~」と、ふくれっ面の清海。
はいはい、も~よう判ったわ(笑)あなた達、漫才コンビ組んでもイケるんとちゃいますかいな(笑)。
キャリア13年の人気落語家やさけぇ、と、フフンとした喜代美に、速攻で突っ込む清海。扇子と手拭忘れて高座に上がった事を指摘された喜代美、すっかり分が悪い状態。
キャリア13年経っても、どん臭い処は相変わらずやのぅ(笑)。
そんな二人の様子を見ていた草々が笑う。本当に、喜六と清八みたいだな、と。
そこから落語に繋がるシーンは、本当に楽しそうだった。勇助もしっかり喋っていた。これ「東の旅発端」かな。

小浜、和田家の工房。秀臣は正典に言う。
正典の箸は小浜の看板だ。
正典は秀臣に感謝していた。製作所と提携させてもらったお陰で今の自分がある。自分は皆に支えられているから、いい箸を作っていられる。
更に清海が、喜代美達の常打ち小屋に資金を出してくれた事を感謝する正典。
製作所の業績は、今はすっかり回復したんだろうな。
しかし秀臣も正典も、当時入れ込んでいた舞妓のキヨミちゃんにあやかって、娘の名前を付けていたとは・・・(笑)
そりゃ、糸子さんや静さんに知られたら大事だわね(笑)

喜代美は、常打ち小屋の二階に清海と居た。
小浜を出て14年、落語と一緒に歩いてきたんやね・・・と、感慨深げに部屋を見る清海。
そんな喜代美は清海に、最近自分がふと感じる小さな違和感を話す。
本当に自分は、師匠の落語を伝えているのか。
喜代美の言う事に「え?」と、怪訝そうな清海。
創作落語作って、客に笑ってもらう事は楽しい。けど、何かが違う気がする・・・。
「気のせいかもしれないけど。」
そう言ってフッと笑う喜代美。でも・・・それは気のせいではなく、予感だった。

清海が提供した巨大塗箸が、小屋の入り口に飾られる。「入」の形に貼られた箸を見つめ、草々が言う。
「落語も塗箸と同じや、塗り重ねたものしか出てない。」
小草若が続けた。
「落語していたら、悩んだり落ち込んだり壁にぶち当たったりするけど、でもそれが、それぞれの個性になって出てくる。」

喜代美は箸を見ていた。

草原が言う。「此処にこれが有ったら、上方の落語家はそれを忘れなくて済む。」
四草が続ける。
「落語は三百年もの間、少しずつ塗り重ねてきたもの。」
草々が言う。「皆が自然に集まって、皆が笑える場所に・・・なったらエエな。」
喜代美は草々を見つめる。

草原が言う。「そうなっていく。毎日やってたら、それが当たり前になっていく。此処へ来たら笑えると、そう考える前に足が向く。来られない日でも、大阪には笑える場所があると思えば、何となく安心する。」
「そうなる為にはこっちも毎日稽古ですね。」と四草が言う。

夕暮れにヒグラシが鳴いた。夏の終わりを告げるセミの声。

喜代美はふと、何かを思いついた。
どうした?と言う草々に喜代美が言う。
「ひぐらし亭って言うの、どうですか?」
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大坂城に乗り込んだ典膳。暗殺人別帳に書かれた自分の項目にニヤリとする。
中身には

●鞍馬天狗
身長五尺三寸くらい
中肉にして色白
鼻筋とおり
目もと涼し--
--不逞浪士の元凶なり
乱暴で荒く
強し

と書かれてある。

しかし長七が、杉作から横取りした手紙を持って、大坂にやってきたからもう大変。
・・・だからコドモに預けたのを偽の策にしておけばよかったのに。な~んて事を言っていたら始まらんのだが。

城内で暴れ周り、果ては米倉に逃げ込み篭城戦に持ち込む。だが追い詰められた時の怪我で、典膳もまともに動ける状態じゃない。
杉作は桂に「天狗を助けて~」と泣きつく。幾松に散々責められても、長州を背負ってる桂は容易に動けない。

以前、桂と典膳は約束をしていた。
「何が有っても決して助けるな。」
それは縁ある者達に迷惑を掛けたくないから、と言う典膳。満開の夜桜の元で交された約束。
でも杉作は納得出来ない。コドモだからな~。そしてもう一人、白菊も納得していない。
大坂に向かうであろう白菊達を見守る事を、桂は吉兵衛に依頼する。
大坂城に潜入する杉作、吉兵衛。
一方典膳は、城方の謀略にも引っかからず、相変わらず篭城を続けていた。
手を焼く城代は、新撰組に天狗を討つ事を依頼する。
幾松の度重なる懇願にも、動けない桂。助けに行けないのなら「出ておいきやす!」とものすごい剣幕で怒る幾松。美人が怒ると怖いです。
「北風が強くなってきた・・・嵐が来る!」と桂の天気予報も最終回だ(笑)。
桂は同士である他の浪士に、天狗の救出を依頼する。動けない自分の代わりに頼む桂の申し出を、快く受ける浪士達。
一方、新撰組では近藤が天狗と対決する為に、一人で大坂へ旅立つ。後を土方に託す近藤。今回の、この二人のシーンは(ちょい暑苦しいけど)かっこいいわ。

一人で大坂を目指す近藤勇を阻む浪士達。でも、敢無く全員討ち死にしてしまう。近藤さん強すぎる。
吉兵衛が短刀で立ち向かうが、所詮器が違う。「痛い~」と半泣きの吉兵衛さん。
とうとう杉作や白菊まで出てきた。
子供の必死な懇願と、女の言葉には近藤さんも揺れる。基本的に、典膳と同じ系統の人間なんだろうな。
剣の力量も、モノの考え方も一緒。目指すものが違うだけの好敵手。実にいいポジションだわ。

大坂城に着いた近藤は、天狗に呼びかける。
義に篤い男らしいわ。天狗の怪我が治るまで待つと言う近藤さんの言葉。
泣きそうな顔の白菊、蔵から出てきたヨレヨレの天狗の素顔を、近藤も白菊も初めて見た。
涙を流す典膳と白菊。笑顔だけで言葉は無い。でも気持ちが通じ合ったシーンがいいなぁ。
最後の最後は、取ってつけた様な近藤さんとの対決。養生したから天狗も元気いっぱいだ(笑)。
殺陣のシーンは美しいの~。
この対決は勝負がつかず。天狗も着物切られているし。
またの機会に続編・・・思いっきり有りそうな余韻を残して終わったなぁ。


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4月から土曜時代劇。はぁ~30分だけか。ま、でも福士君観れるからいいや~。

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【ちりとてちん「大草若の小さな家」#145】

皆から貰った志を前に、草原が言った。
これで常打ち小屋が建つ訳ではないけど、有難い事だ。何年掛かっても絶対に建てよう。
草原の言葉に喜代美は頷く。
ずっと何かを思いつめていたのか、小草若が口を開いた。
「俺・・・売るわ。」
この家を売れば、もう少し土地の安い処に、小屋を建てる位の金は出来るだろうと言う小草若に、草々が驚く。
「オマエ何を言うてんねん。」

小草若なりに、父と母の想いを考えていた。草若が何故、そこまで常打ち小屋にこだわっていたのか、志保も同じ思いでいたのか。
落語が出来る場所を、残そうとしていた・・・自分だけでなく、草原や草々、四草、若狭・・・会った事の無い小草々達、次世代の落語家の為に。
目を潤ませていた四草、言葉を詰まらせながら小草若に言う。
「思い出の、いっぱい詰まったこの家、売る事なんか出来んのですか?」
気持ちを絞り出す様に言うのが精一杯の四草に、小草若は大きな声で言う。
「出来へんよ。出来へんけど・・・。」そうしなきゃいけない、声の大きさは、自分に言い聞かせる為なのだろうか、小草若の頬に幾筋の涙が伝う。
「それが、師匠の・・・親父の願いやねんから。」

兄弟子達の話を聞いていた喜代美が、ある提案をした。

最後に、この家で落語会やりませんか?

師匠の思い出が一杯詰まったこの家で、師匠に見守られて、落語がしたい。
喜代美の言葉に、それぞれが目を潤ませていた。

季節は秋になった。
和田家の工房では、清海が自分の作っている箸を見つめていた。石を模様にした清海の塗箸、今から磨ぎの工程に入るのだ。
磨石を握り、清海は静かに箸と向き合う。

草若邸では、落語会の準備に追われていた。慌しく準備する喜代美達の所に、陽気な声で挨拶しながら入ってきたのは尊建だ。その後ろから「お邪魔します~」と入ってきたのは柳眉。
「聴きに来たったでぇ~。草若邸お別れ落語会。」
話をしていなかったのに、何故知っているのか?訝しがる喜代美に、笑顔で答える尊建。
「メチャメチャ噂になってんで。」
柳眉が続けた。
「家を売ってまで常打ち小屋を建てるなんて、相変わらず無茶しますな、徒然亭は。」
その言葉に笑顔で答える喜代美達。
そんな間もなく、「おはようさん~」と入ってきたのは柳宝と尊徳。次から次へとやってくる大物先輩や大御所に、興奮しっ放しの勇助。

喜代美達は来客の準備に更に追われる。思いがけず多くの人がやってきた。席が足りない。菊江の処から座布団を借りても未だ足りないのだ。
草原と座布団の数で話していたら、尊徳が声を上げた。
「漢五郎はん~」
付き添いに沿われて、漢五郎師匠までやってきたのだ。勇助はすっかり、声を上ずらせていた。
もう完全に座布団だけでは間に合わない。寝床から椅子を借り、庭先に次々と並べられていく。
準備は着々と進んでいた。

工房の清海は箸を磨ぐ。気持ちを集中させ、丹念に研ぎ続ける。

草若邸を訪れた客。思いもかけず沢山来た為に居間では収まりきれず、庭に席を作る事になってしまった。
予想外の出来事にびっくりする小草若に、草々が笑顔で言う。
「そんだけ、草若師匠が慕われていたと言う事や。」
稽古場で、自分達の身支度をする徒然亭一門。

庭先に座った来客達。柳宝が尊徳に話しかける。
昔、その辺の辻で落語をやっていた頃を思い出す。柳宝の言葉に、尊徳も若い頃を思い出す。青空の下でやっていた落語、そんな昔を思い起こさせるような青空の下で聴く、今日の落語。
漢五郎も思いは一緒だった。

草若の写真に向かって頭を下げる勇助。高座に向かう表情は、明らかに緊張の色が伺える。高座の小草々を、暖簾の向こうで見守る草々、喜代美。
高座で緊張気味の小草々、何事?という表情の客。

小草々の額に掛かった髪を、秋のさわやかな風が吹き抜ける。
風と共に、すっと気持ちを落ち着かせた小草々が噺を始めた。

小草々の噺が続いている中、喜代美は草若の写真に深々と礼をする。
若狭の落語は創作落語。自分と草若との出会いを噺のネタに、客席の笑いを取る若狭。
落語会は続く。
そして小浜、和田家の工房では清海が一心に箸を磨ぐ。
模様が少しずつ見えてきている箸。悩んだ事も、落ち込んだ事も、嬉しかった事も・・・清海の箸の模様になって、少しずつ浮かび上がる。
工房の入り口ではいつしか、正典が清海の様子を黙って見守っていた。

四草の落語は「算段の平兵衛」。今やすっかり、四草の十八番になっている。
解放された空間えでの落語会に、心地いい気分になる。
それは演者も、観客も同様だった。

小草若は「はてなの茶碗」。今迄本当に、一生懸命稽古したから、小草若の落語も綺麗な模様になって浮き出ている。
「底抜けの~茶碗かいな~」と、十八番のフレーズも忘れない。笑い転げる尊建が言う。
「どんな茶金さんやねん。」
草々は「辻占茶屋」。喜代美と草々にとって、特別の落語となった落語だ。
そして草原は「愛宕山」。草原の噺に、草若の声が被る。草若師匠もこの場に居る。
草若の声と草原の声が被る。
いつしか客は、庭一杯に増え、入りきれない客が門の外から中を覗いている。
落語が皆を笑わせている。

尊建が草々に言った。
「この後、俺も出ていいか?」
尊建の申し出に驚く草々。青空の下での落語会は、思いがけない方向へと進む。
自分達も高座に上がりたいと言い出したのは、尊建、柳眉だけではなかった。
尊徳や柳宝達も高座に上がる。
空が見える。解放された気持ちの良さを、自らも高座で味わいたくなったのだ。
大勢の人達が落語で笑う場所となった草若邸。
鞍馬も、その様子をじっと見ていた。

夕陽が差し込む工房で、清海は箸を見つめた。
磨ぎ終わった箸に浮かぶ模様。その綺麗な模様に、清海の表情が嬉しさでいっぱいになった。
静かに泣く清海の頬を、次から次に涙が溢れる。

草若邸では落語が続く。終わらない落語会に、苦笑しながら小草若が言う。
「これ、いつまで続くの?」
喜代美は笑顔で言う。
「何か、草若師匠が惜しんどるみたいですね。このお家とお別れするのを。」

突然、鞍馬が現れた。緊張の面持ちで、鞍馬の前を向いた一同。
鞍馬は言う。

「出来たやないか。誰でも気軽に入れて、噺家が腕競う、常打ち小屋や。」
鞍馬が喜代美達を見る。そして喜代美達は鞍馬を見る。
今、鞍馬が本気で、本心で話をしている。

草若の写真に向かい、語りかける鞍馬。それは草若に語りかけるかの様でもあった。
「ワシに頼らんでも、出来たやないか。」
鞍馬は喜代美達、徒然亭一門の姿を見る。

「この時を、待っていたんや。」

鞍馬は微笑を残し、部屋を出て行く。次々と頭を下げる一同。
草若の「愛宕山」が何処からともなく聞こえてくる。
終わらない落語会、いつまでも続く笑い・・・。

鞍馬は何年待ったのだろう。悪態つきながらも、芸人を鍛えつつ、ずっと待っていたのか。自分達の力で、笑いが溢れる空間を今、徒然亭が生み出している。
それを見た鞍馬会長、本当に嬉しそうだった。

そして清海の箸。
長い時を経て、清海の人生の模様が鮮やかに浮かぶ塗箸。
子供の頃、遠足で拾った石は、高校時代に喜代美と交換して、一旦はその手を離れた。
何度も自分の手から離れた石だった。
でも清海の元に戻ってきたその石を砕き、清海は箸の模様にした。
自分のお守りだった石が煌く塗箸。
それを見つめる清海は、これからの自分の道を、誇りを持って歩いていけるのではないのだろうか。
黙って嬉し涙を流す清海を見守る、正典と糸子の温かさが心地良かった。
清海の人生に、もう迷いは無いのだろう。キラキラと輝く箸と、これからの清海の未来が重なって見えた。
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【ちりとてちん「大草若の小さな家」#144】

喜代美は工房で、正太郎が遺した「愛宕山」のテープを聴く。聴きながら笑みがこぼれる喜代美の様子を、ガラス越しに覗いていた清海が入ってきた。
工房で落語を聴く喜代美を不思議に思った清海が訊く。

何故此処で?

清海にとっては不思議でも、喜代美にとっては此処が落語との出会いの場所だった。
大好きな正太郎と一緒に過ごした、幸せな時間・・・喜代美が懐かしそうに昔を振り返る。
清海は今、自分の作りかけの箸を手に取り、喜代美に見せた。
「これ、私が作ってるお箸。」喜代美は箸に見入る。
漆の下には、これで模様を付けている。
清海はそう言いながら、小瓶を差し出す。その瓶を手に取り、明るい方向に透かして見る喜代美。
瓶の中には、細かく砕かれた石がキラキラと輝く。
中身を訊ねる喜代美に、清海が答えた。
「あの石。綺麗な模様になって出てくる様に、一生懸命やってみようと思うとる。」

ビーコに負けない様に、頑張ろうと思っている。
「私に?」不思議そうな喜代美。
清海が続ける。ビーコには、もう綺麗な模様が見えている。子供の頃、此処に通って、落語を聴いて笑っていた事が、ビーコの模様になっている。
「ほやさけ、今は落語やっとんやな。」
清海の言葉は素直な思いが溢れている。友の綺麗な模様を励みに、自分も綺麗な模様が見えるようになりたい、そういう気持ちで溢れている。
喜代美は正太郎の写真を見た。
ふいに祖父の、あの言葉が脳裏に響く。

「喜代美・・・これから、仰山笑え。」

喜代美は何かを思いついたのだろうか。「ありがとう、エーコ!」と、清海の手を握り礼を言う。一方、礼を言われた清海の方は、さっぱり訳がわからないまま。
突拍子もない思いつき方をするのは、糸子の血を引いてるから仕方ないか(笑)

大阪に戻った喜代美は、兄弟子達の前で改めて常打ち小屋への想いを語る。何故、気が変わったのか・・・それは喜代美が、落語と出会った頃の気持ちを思い出したからだった。
学校から帰ってすぐ、工房で落語を聴いていた。嫌な事があっても、落ち込んでも、落語を聴いていたらいつの間にか笑っていた喜代美。
落語家の仕事は人を笑わせる事、悩んだり落ち込んだりしている人を、自分も元気付けたい。
そういう場所を、大阪に作りたい・・・そう思えた。

草若の「愛宕山」が流れる。喜代美のテープだ。
反対していた草原や小草若、四草も、喜代美の言葉に納得してるのだろうか。黙って聞き入る兄弟子達。
草々と喜代美、草原の方を共に向いた。
改めて、自分の落語への思いを話す喜代美。
天狗芸能だって、皆に笑いを届ける仕事をしてる会社、ちゃんと説明すれば判ってくれる筈。
これは落語家が仕事を得る為の小屋じゃなく、毎日毎日、多くの人達に仰山笑ってもらう為のもの。
仰山の人を笑わす事が出来て、初めて自分も仰山笑えるのだと思う。
喜代美の素直な思いは、反対していた兄弟子達の心も動かした。

天狗芸能に正装して揃った徒然亭一門。草原が皆を代表して、鞍馬の前で改めて常打ち小屋の目的を鞍馬の前で述べる。
多くの客を笑わせ、元気付ける事。それが出来る、若い落語家を育成する事。
天狗座の客を奪ったり、天狗芸能を脅かす為の小屋ではない。
果たして話を聞いているのだろうか、鞍馬は手土産に持参した羊羹をぱくついている。

「どうかご理解いただけます様、お願い申し上げます。」草原の言葉と共に、それぞれ「お願いします。」とお辞儀をする一同。
だが鞍馬は言う。
出来ると思ってるのか?
お前等が5、6人寄った位で、草若が死ぬまで作れなかった常打ち小屋が。

決意の深さを試すような鞍馬の言葉に圧倒され、何か言おうとしつつも、誰も言葉に出来ない。
ようやく草々が口を開く。
「師匠が叶えられへんかった夢やからこそ、私等が叶えたいんです。否、叶えなアカンのです。」
草々の言葉に突然笑い出す鞍馬。
「おもろいなぁ。出来るもんやったら、やってみぃ。」
言い残すと、鞍馬は部屋を出て行った。

和田家の工房で、正典に付いて修行中の清海。正典の手元を見ながら、丹念に漆を塗る。工房に小次郎が飛び込んできた。慌てた様子の小次郎に、何の用事なのか問う正典。
小次郎は言う。
奈津子が喜代美と電話で話しているのを聞いた。喜代美達が、何か大きな事を始めるらしい。
それは、常打ち小屋を建てるという話だった。
傍にいる清海も、その話を聞いていた。

草若邸の居間で、それぞれが貯金を差し出している。通帳、貯金箱がテーブルの上に、雑多に広げられている。
「かき集めてもこれだけかぁ。」草原が溜息を付く。
四草の通帳を見る小草若は、その残高に感心しているのだろうか。
小草若は芸人時代、収入も有っただろうけど、出費も相当多かったんだろうなぁ。マンションとか車とか呑み代とか。
四草が言う。「あまり使う事もなかった。女が勝手に貢いでくるし。」
そもそも呑まないし、賭けや算段で人に奢らせるし(笑)そりゃ金も溜まるだろう。

喜代美が草原の通帳を見ながら言う。こんなに出しても大丈夫なのか?
草々も心配する。家族を養っていかなければならない草原、子供の為の学費も掛かるのに大丈夫なのか・・・。
でも草原は言う。緑にまた、苦労を掛けるなぁと思い、話をした。

「そしたらアイツが、この通帳スーッと出して。"いつか、こんなことがあるんやないか思うてヘソクリ貯めてたんよ、まーくん。私、まーくんの笑う顔が見たいて。」草原の目に涙が滲む。
堪えきれずに泣く草原。「緑~緑~」と大泣きする草原に、小草若がすかさず「またそれですかぁ。」とツッコミを入れた。
そこにお茶を運んできた勇助が「あの・・・師匠。」と草々に声を掛けた。
「何や」と聞き返す草々に、ポケットから通帳を取り出し、自分の貯金も使って下さいと言う勇助。
「阿呆、年季明け迄弟子食わすのが、師匠の義務や。オマエに金出させてどないすんや、アホ。」
ぶっきらぼうな言葉で勇助を叱り飛ばす草々。
喜代美がフォローした。
しっかり稽古して、いつかこの常打ち小屋で仰山のお客さんを笑わせる事が勇助の仕事なのだと諭す。
余計な事に気を回すな、と草原にも言われ、通帳を仕舞う勇助。
「ありがとう、気持ちだけ貰っておく。」喜代美は礼を言う。
勇助は一言「嘘で言うただけやのに。」と言い残し、その場を離れた。
同時に「おいっ!」とツッコむ兄弟子達。
「何ちゅう奴っちゃ」と小草若。でも四草は判っていたのだろう。勇助は嘘と言いつつ、結構本気だったのではなかろうか。だが小草若は半信半疑だった。

しかし、5人の貯金をかき集めても、頭金にも及ばない。
2~3年掛かるかもしれない、そう言う四草に、「やっぱり無謀だったか・・・」と溜息をつく草原。
その時、小次郎が喜代美を呼ぶ声がする。
庭先に出る喜代美、驚いた様子で小次郎に言う。てっきり未だ小浜に居るものばかりだと思っていた。
だが小次郎と奈津子は、喜代美に渡したいものがあるので、急遽大阪に戻ってきたのだと言う。
その様子に、他の弟子達も何事かと集まってきた。

喜代美に封筒を差し出す小次郎。何なのか一瞬判らない喜代美に、小次郎が言う。
「200万や。」
封筒から中身を出すと、帯が付いたままの札束が二つ入っている。驚く喜代美達に小次郎が言う。
五木ひろしから返された200万、常打ち小屋の為に使って欲しい。
そう言う小次郎の横に、笑顔で頷く奈津子。
しかし喜代美は戸惑いの色を隠せない。結婚資金に使う予定のものを、貰う訳には・・・。
そんな喜代美に奈津子が言った。
「今更、結婚式挙げる訳じゃないし。」だから必要が無いのよ、という笑みを湛えて奈津子が言う。
「エエ加減、おっちゃんを男にしてよ。」と、潔く小次郎が言う。
その思いに、頭を下げる兄弟子達。
更に、預かってきていると言いながら、次々に封筒を出す小次郎。
魚屋食堂、秀臣と静、清海。
えっ、清海の寸志、結構入ってるんじゃないのコレ??
竹谷の封筒もかなり厚い。さすが、小浜観光協会事務局長。
小梅からは着物、現金に換える様にとの伝言だ。
喜代美の手に、皆の思いがずっしりと伝わる。

正平からは「何も出来ないけど・・・」と言いつつも、子供の頃に作った箸の恐竜が届いていた。
草々の目が嬉しそうに、恐竜を見つめる。
正典からは、イカ串容器に入った百円玉貯金。それはかつて、喜代美と草々が結婚したばかりの頃に、お互いが口癖を直す為にやっていた罰金貯金箱。
草々が正典の処に持っていった貯金箱、正典は大事に預かっていたのだ。

「若狭ちゃ~ん」
喜代美を呼ぶ声がする。菊江だ。
菊江は熊五郎から話を聞いたと言い、自分の小銭入れから有り金全部を出して、イカ串の貯金箱に入れた。
「こんだけしか有らへんけど、取っといて。」
小草若が笑う。「それじゃ足しにならんやろ、ホンマに。」
そんな小草若に詰め寄る菊江を他所に、熊五郎と咲が、喜代美にギターを渡す。
中古屋に行けば、20万位にはなる。ギターの事はワカランが、レア物か?
アコギを渡す熊五郎の横で、咲が笑顔で喜代美を見る。
家族の思い、徒然亭を取り巻く人達の温かな思いが、喜代美の気持ちをいっぱいにした。

「忘れてた、姉ちゃんからや。」
そう言って小次郎は、大漁旗を取り出した。
「頑張れ~言うて。」と旗を振る小次郎に、喜代美は堪えきれず涙を流す。
皆が「頑張れ~」と、自分達を応援してくれている。
多くの人の温かさに触れ、感謝の念で気持ちがいっぱいになる喜代美だった。
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【ちりとてちん「大草若の小さな家」#143】

掃除をしながら辻占茶屋の稽古をしている勇助。喜代美が訊ねると、高校時代に草々の落語を天狗座で見たという。
源太と梅乃の掛け合いに、面白い話だと感動した。それを今、草々に稽古つけてもらえて、ものすごく嬉しいと言う勇助。そんな勇助の姿に、自分が此処に来たばかりの頃を話し出す喜代美。
あの頃は自信を失くしていた草々に、「ほんのちょっとの勇気を出せんで、一番やりたい事をやらんかったら絶対に後悔します。」って言って励ましたんよ~と言う喜代美。
いや・・・その・・・喜代美ちゃん、草々居ないからって、かなり自分を美化しすぎてるんじゃ・・・(笑)
そう思ったら、すかさず草々が現れた。

「よう言うてくれるわ、あん時のメチャクチャなお囃子の所為で、俺がどんな目に遭ったか。」

自信を失くしてる場合じゃなかったよなぁ。あの時は、いきなり「ふるさと」を弾き出した喜代美に、如何にフォローしつつ話をつなげるか必死だったもんね、草々は。
あの時の喜代美の真似をする草々、「こんな風になっとったやんか。」って言いつつ、三味線弾くポーズで目を剥いてる(笑)。上手い、似てるわ。そんな顔してたわね、確かに。
「なってません~っ」と打ち消す喜代美だが、ここは草々の言ってる方が事実に近いな(笑)。
しかし傍から見てると、じゃれあってるだけだよ、この夫婦。
勇助はそんな二人を、笑顔で見ながら言う。
「ホンマに特別なんですね。辻占茶屋と言う噺は。師匠とおかみさんにとっては。」
自分も早く、高座で掛けられる様になりたいと言う勇助。
縁側に残された草々と喜代美。喜代美は草若の言葉を思い出していた。

「落語は皆のもの、そうやって伝えて行くものだ。お前もその流れの中にいる。」

和田家の工房、箸を磨ぐ清海。磨ぎ加減を見ているのは正典だ。
自分の磨いだ箸を見つめる清海。全部の工程をひとりでやる事は勿論、判ってはいただろうけど、いざ自分で経験してみて、清海なりに色々と思う所が有ったのかもしれない。
そんな清海に正典が言う。ひとりで全てをやる理由、それは、塗ったものにしか中身はわからないからだ。
改めて清海に、箸の後継者になってくれた事に対しての礼を言う正典。
恐らく正太郎も喜んでいるだろう。正太郎から秀臣、秀臣から正典、そして正典から清海へと、伝統は受け継がれていく。
休憩しようと言って、工房を出て行く正典。残された清海の処に、糸子がお茶を運んできた。
ちょうど石のペンダントを眺めていた清海。その石に興味を持つ糸子に答える清海。
「ただの石ころです。」と清海は微笑む。
子供の頃に拾った石、あの時は輝いていたけど、今は鈍い光しか放っていない。それはまるで、今の自分を写しているかの様。
光はまだ、完全に戻ったわけではない・・・。清海の中に、未だ何か足りないと思うものが有るのだろう。自分が輝く為の"何か"が。
前向きに物事を考えられる様になったけど、まだそれでは足りないのかもしれない。

しかし糸子の天然ボケは故意になんだろうか(笑)。石を見ながら「これが?光ったり光らんかったり。切れ掛かった電球みたいに~不思議やわぁ~」と、石を眺めるけど・・・んな訳ないやん(笑)。
ワザとよね?お母ちゃん。
清海もさすがに苦笑。やはり誰も、糸子さんには敵わないな(小梅除く)。

でも大丈夫、此処には、卵の殻でも貝殻でも光らす名人がいるから、きっとまた輝くわ。

糸子が言う。これは本当だ。正典から教わる清海だもの、きっと光る日がまた来るよ、そう言いたかったのかな、糸子さんは。

寝床でゴハン&呑みの菊江と小草若。カウンターに並んで座って、熊五郎も話を聞いている。
常打ち小屋は志保さんの夢でもあった、と言う菊江に小草若は聞き返す。
「何でお母ちゃんが常打ち小屋欲しがるん?」菊江の顔を見る小草若。
「それが二人の共通の夢でも不思議じゃない。」と食べながら言う菊江に、違うんじゃないのかな、と言うのは熊五郎だ。
噺家として、三味線弾きとしての夢だけではなかったかもしれない・・・そう言いながら、やがて熊五郎が自分の過去を話す。
当時、汚い場末の店で雇われて働いていた頃の自分には、金も甲斐性も無かった。ちょうどその頃、咲と出会った。
咲は今迄、自分の過去を話しては大泣きしていたけど、熊五郎さんと出会った頃の咲さんは、本当にどん底状態の頃だったんだな・・・。つまらない男に引っかかって、安酒煽って・・・。
そんな咲さんと出会った熊五郎さん、やがて二人の間に愛が芽生え、次第に育まれていった。
この二人のサイドストーリーもじっくり見てみたいものだけどな。番外編、やらないかなぁ・・・。
「そんな俺に独立を決意させたものは、愛や。」と、さりげなく、でもカッコよく言う熊五郎。
「咲の寝床になれる男になりたい、そう思ったら何でも出来た。」
出掛けていた咲さんが戻ってきたけど、買い物行ってたのかな。
恥かしい話せんといて。」って言いつつも、何処か嬉しそうな咲。熊五郎と一緒になって、店を持って・・・どんなに大変でも、苦労とは思わないだろうなあの二人なら。

カウンターの向こうで抱き合う二人。こっちで見てる菊江と小草若。
お客多かったら、こんな事やってる場合じゃないだろうがね(笑)。

「草若さんも奥さんも、何かを守りたい気持ちに突き動かされてたんやで、きっと。」
熊五郎の言葉を黙って聞く小草若。その胸の内では、志保の守りたかったものを考えているのだろうか。

その夜、和田家の工房に清海は一人居た。例の石を布に包んだ清海だけど・・・。
磨くの?それとも・・・。
ハンマーを手に取り、思い切り石を叩き割る清海。
そっと布をめくると、粉々になった石がある。これは何かに使うのかな。箸に?
石を割る前、かなり躊躇していた清海。今迄、石に自分を重ねていたと思えたから、己の殻を打ち破る例えなのかな?とも思えたんだけど。
石の内部はキラキラしている。清海の本心も輝いている?

徒然亭の電話が鳴る。電話に出た喜代美、掛けてきたのは糸子だ。
「お父ちゃんが・・・!」
人騒がせな糸子さん(笑)
何か有ったのかと思えばもう・・・(笑)。確かに何かは起こっていた。小浜に戻った喜代美が見たものは、宴会する和田家の人々。
いつも冷静な小梅や正平まで、既に出来上がっている(笑)。
帰ってきたら家中の者が酔っ払い(笑)。あ、糸子はまだ素面なのかな。まぁでも、素面でも酔ってても、お母ちゃんは面白いからなぁ。
正典の塗箸は、内閣総理大臣賞を貰っていたのだ。で、総理の名前って言うのが大泉孝次郎らしい(笑)。
賞状を見せる正典。嬉しくて何度も正太郎に報告してしまう小梅。
しかし芸者さんが歌うと、場が一気に華やぎますなぁ。芸者の小梅さんと、職人の正太郎さん、どうやって出会ったのかすごく気になるわ。(番外編観たいよぅ・・・。)

賑わう和田家に、更に賑やかな小次郎と奈津子が来た。そこで小次郎は、意気揚々と奈津子との結婚を報告する。大喜びする喜代美、しかし他の家族は・・・。
何を今更、と正典。まだ結婚しとらんかったん?と糸子。正平に至っては、奈津子の勇気に驚くわ、と皆言いたい放題(笑)。確かに長かったもんね~。
しかしお金が無い状態だったのに結婚?と疑問を抱いていた喜代美。だが小次郎は言う。
五木ひろしは200万は返してくれた。
イベントに出る筈が、結局出なかったからと出演料は返したらしい。さすが大物は違う。
小梅は奈津子に祝いの言葉を贈り、小次郎の事を宜しく頼むと言う。
恐縮する奈津子。これからはお義母さんだよね。
酔っ払いの正典が小次郎に「ついでに祝ってやろ~」と言うが、もう口調はゴキゲン。本当に嬉しそう。
正平ったら「奈津子叔母さんおめでと~」と、もう叔母さん呼ばわりだ(笑)。叔母さんって漢字で書くと当然なんだけど、その響きは「オバサン」だもん。「え~」と言いつつも、奈津子も嬉しそうだよ。

賑やかな風景を嬉しそうに見ていた糸子。ジ~ンときたのか、やがて、泣き出した糸子。驚く一同。
「おかあちゃん?」何事かと驚く喜代美だけど、実は糸子の涙は喜びの涙だった。
嬉しくてしょうがないのだ。皆が楽しそうに笑ってる顔を見てるだけで嬉しい。
喜代美も正平も自立した。小次郎も奈津子も幸せになった。
小梅はいつまでも元気でいてくれる。おとうちゃんが立派な賞を取った。
嬉しさの余り、その気持ちが涙になって溢れ出てきたのかな。家族の幸せな姿を見るのが糸子の喜び。

賞状に顔を伏せ、ハンカチ代わりに大泣きする糸子。慌てる一同。大事な賞状を涙でグチャグチャにされたらかなわんがな(笑)。
ティッシュを箱から次々と取り出し、糸子に渡す。糸子ティッシュの山を抱えて泣いている(笑)。
やっぱり和田家は、いつも賑やかでいいな。基本的に明るいもんね~和田家は。
そんな時、喜代美の中で突然聞こえてきた正太郎の声。
「これから仰山笑え。」
大好きなおじいちゃんの声が、自分の中で突然甦る。
はっきりと祖父の声が響いた。

清海の石の行く末が、すごく気になる。
家族の幸せを自分の事の様に喜ぶ糸子。志保さんもきっと、生きてる間に常打ち小屋を見ていたら、今の糸子みたいに喜んでいたのかもしれないなぁ・・・と、そんな風に色々考えてしまった今日。

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【ちりとてちん「大草若の小さな家」#142】

東京に行った磯七から手紙が来た。今日は寝床で皆が揃って手紙を読む。
手紙には、大阪の日々を懐かしむ磯七の事が書かれていた。今は東京で落語の常打ち小屋に通い、すっかり通になったと言う磯七。
「何、浮気してんねんな~」と、手紙をポンっと叩く菊江。お姉さんの具合もかなり良くなったみたいで、磯七さんも余裕が出てきたのかな。でも上方落語への、徒然亭への思いも綴ってある。
そして勇助への伝言。いつかきっと、俺はあいつの初高座を観ていた事を誇れる様な噺家になってほしいと磯七は書いている。
その思いを、改めて噛み締める勇助。手紙に向かって頭を下げる喜代美。
「草々」で〆た手紙に、つい返事してしまう草々。草々の事じゃなくて、前略~草々の草々やで、にガクッとコケる草々、笑う一同。お約束だけど笑えた。

小浜では、清海が正典に弟子入りを志願していた。製作所を継ぐ為に、伝統若狭塗箸を教えて欲しいと頭を下げる。しっかり継ぐ為に理解したい、父の歩いてきた道を。
清海の迷いはもう無い。父の姿、箸への思い・・・今度は私が受け継ぐという強い意思がある。
喜代美に返された石を、お守りの様にして再び身に付けた清海。
「職人になる為の修行じゃないのに、失礼かと思うのですが・・・」と言う清海を見て微笑む正典が言う。

秀臣には9年も教えてもらった。

清海は再び頭を下げる。此処に伝統若狭塗箸の後継者が出来た。
小梅は嬉しさの余り、涙ぐみながら正太郎の仏前に報告していた。

草若邸では草原、小草若、四草。そして草々、喜代美、勇助と皆が揃っていた。
草々は改めて常打ち小屋の話をする。
諦めたくない、と言う草々に対し、同意する意見は出てこない。
鞍馬には反対されたが、磯七の手紙を読んで、草々は刺激されたのだろう。やっぱり必要、と言っても、本人に具体的な案はまるでない。
しかも天狗芸能に頼らないで、どっか適当に土地を買って・・・って、そんなアバウトな考え方で大丈夫なのだろうか?
草原、小草若、四草は、そんな草々に反対していた。当然だと思う。
土地を買うと言ったって、資金は?これは小草若の、考えてからモノ言え、が正しいと思えた。
考えるより先に、先ず他の弟子達の同意が欲しかったのかもしれないけど、誰も草々と同じ考えの者は居ない。
常打ち小屋は欲しい。でも今必要だとは誰も思っていない。だいぶ成長したとは言え、未だ草々は一方向からでの物事しか見ていないな・・・。
それでも、他の兄弟の意見を聞こうとする場を作っているから、そんなに責めては可哀想かなぁ。
でも小草若もさすがに、土地家屋を売ってまで常打ち小屋の必要性を感じられない。
常打ち小屋で走り回っていた草若の姿をずっと見てきた。病床の志保の傍に、もっと居てあげて欲しかった・・・小草若は今でもそう思ってるんだろう。
「結果・・・皆不幸になったやろ?」と言う小草若。その言葉に皆、険しい顔で黙りこくっていた。
草原が四草に意見を聞く。
師匠の悲願を叶えたい気持ちはある、だが常打ち小屋が、必ずしも上方落語の交流に繋がるとは思えない、と言う四草。
「どういう事や」と草々が問う。
常打ち小屋が有れば、毎日10~20人の落語家が高座に上がれるという事になる。
それは腕を磨く機会が増える事になる、と言う草々。だが四草の意見は違う。

黙ってても出られる場所があるのなら、却って腕を磨かない奴も出てくるのではないか?
冷静に物事を見る四草の意見に、草々も返す言葉は無い。四草の言葉は続く。

腕を磨かない・・・そういう連中がはびこる様になったら、上方落語の未来は無い。
自分の手で場所を見つけ、自分の力で笑わせる気概が大事・・・と言う四草。
思わず頷き、納得する喜代美。
理詰めで攻められるから、草々は面白くない。
感覚で生きてる草々は、四草みたいに言われると返す言葉も無くなるから、自分自身が歯がゆいだろうな・・・。
草々は喜代美に意見を訊くが、喜代美自身、実はよく判っていない。今まで、兄弟子達の意見に何となく流されていた。つい草々も呆れる。成長した処もあるけど、まだまだ未熟な考え方も残る草々。
そんな喜代美を草原がフォローしてくれた。やっぱ兄さんは優しいわ。ちゃんと喜代美の逃げ場を作っている。言いっぱなしの草々じゃ、喜代美も辛いままだ。
草原は言う。
必要だとは草原も思っているだろう。四草同様、師匠の悲願を叶えたい。
でも今は無理だ、金も人手も掛かる。掛けた処で本当に成果があがるのか?
無謀すぎる、そんなリスクを犯すことはできない。家族の事を思うと、つい保守的になってしまう。

逆に草々に問う草原。
草々だって弟子が居る。小草々が落語家として一人前になるまで面倒を見る義務がある、そんな時に無謀な事をするな、と草々を諌める草原。
「天狗座と関係無しに作るという事は、天狗座のライバルこしらえるようなもの。また干されへんとも限らない。」
草原の言葉に、草々は返す言葉が見つからない。感情のままに言っても、誰もその熱い感情に同意する者は居ない。
「干されるって?」喜代美はその意味が判らない。
「お前が此処に来た頃の状態になると言う事や。」と四草が言う。

ここから先は喜代美の妄想。妄想にしては長い。
もっさり頭に丈の合わないスーツにネックレス。昔の草々みたいな勇助が、無精ひげで酔っ払って寝転がっている草々に・・・これ昔の草若か(笑)。
背中に刺した孫の手、湯のみの酒?を掛けられた勇助のもっさり頭から垂れる雫、座布団を抱え、声を殺して泣く勇助・・・。そしてそれを物陰で見守る喜代美・・・。


自分の妄想の悲惨さに、喜代美本気で泣きそう。
「いやですぅ~耐えられないぃ~」と、別世界に飛んだままの喜代美に、訳が判らない勇助。
さすがに草原は判っていたか。「そんな極端な想像せんでもええやろ。」
全くもう・・・(笑)。

喜代美は草々に懇願する。
今は動かない方がいい、奈津子も言ってたけど、やはりタイミングというものがあるのでは?時期が来るのを待った方がいいのでは?
でも草々は待った。草々の中では「ずっと待った」なのだろう。イラつく草々が、誰に語りかけるともなく言う。
「それはいつや、いつになったらその時期が来るのや、なぁ?」
声を荒げる草々。だが誰も答えは出せない。
草々はふいと立ち上がり、離れへと戻った。

ひとり仏間に居る喜代美。草若の写真と向き合う。草々の気持ちは判るけど、喜代美は未だ、そこまで熱い気持ちを持てないままでいた。
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今日のスタパにカノンさんが出ていた。
「Wings to Fly~翼をください」に乗せて、ちりとてちんの映像が流れていたんだけど、久しぶりに最初の方の映像見てたら、懐かしくなった。
糸子とケンカしたまま、小浜から旅立った喜代美のシーン、列車の中から「おか~ちゃ~ん」と叫ぶ喜代美のシーン、初高座祝いに貰った簪を、兄弟子達がそっと刺すシーン・・・。
こうして見ると、いい場面が本当に多かったねぇ。
透明で美しいカノンさんの歌声と、映像がよくマッチしていた。

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(2005/06/22)
カノン

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【ちりとてちん「大草若の小さな家」#141】

鞍馬に常打ち小屋の事を再度お願いする徒然亭一門。今までは「頑張ります」としか言えなかった小草若だけど、あの時とは違う。
しかし鞍馬ったら意地悪(笑)
「厚かましいのはオヤジと一緒や」と笑いながら小草若を見る。悔しさを押し殺す小草若。
それでも頭を下げ続ける小草若に、土地家屋売って金を持って来い、草若はそうすると言っていたと言う鞍馬。
その言葉に、鞍馬の顔を見る小草若の表情が僅かに歪む。

居間で考え事をする草々、傍らの草若の写真と並んで、ガラス越しに見える小草若は仏間で大きな溜息をつく。それぞれ、じっと考え込んでいる二人。
鞍馬の言葉の大きさを物語っている様だ。

喜代美は奈津子と寝床でゴハン。いやこれは取材なのか。じゃ草々と小草若は、一緒に別の店で呑んでるとか?
土地家屋を売る?と聞く奈津子に、そんな訳無いやないですか、と言う喜代美。
鞍馬の事を、一筋縄ではいかないと言いながら、ウーロン茶を飲む喜代美。
奈津子が言う。わざとかもしれない。そうやって敢えてキツイ事を言って、崖っぷちに追い詰めて這い上がってくる育て方をしてるのかも。
「ネタには困らんけど。」とニヤリと笑う奈津子に、「またソレですか」と喜代美は言う。
常打ち小屋の件も、タイミングがあるのではないか?儲かる儲からんという言い方しかしないけど、今は時期尚早と思っているのかもしれない。
奈津子の経験と勘で言う、鞍馬会長のモノの考え方。喜代美にとっては、本当にいい相談相手だろう。喜代美の視点とは違う角度で考え、意見を言ってくれる。喜代美にとっては、そういう考え方もあるか~と納得させてもらった事もあるだろう。
まぁ、マンション女みたいに鋭く言われる時は、喜代美自身もどん底に陥ったりするけどねぇ(笑)。

「奈津子さんっ♪」と、料理を運んできた咲と熊五郎。
奈津子に向かって「よかったな~おめでとう~」と言う二人。いつ結婚するの?と聞く咲に、披露宴のお膳は自分に是非、と言う熊五郎。
奈津子の顔が次第に不機嫌になる。
「当たったんですか?小次郎の宝くじ」
立ち上がり、逆に聞き返す奈津子。
目をむく咲、しまったぁ~といわんばかりの表情の熊五郎。喜代美は、やっば~って感じの表情だ(笑)。

和田家の夕食風景。正典はどうやって五木ひろしを呼んだのか、小次郎に訊ねる。正平も気になっていた。無料言う訳にはいかんやろ、と言う正平に、小梅と糸子も注目した。
タダで来てくれたと誤魔化す小次郎。ええ?と驚く一同。正典の箸のファンだから、無料で小浜の為に人肌脱ごうとしてくれた等と嘘八百並べる。
でも正典や糸子は騙せても、小梅さんにごまかしは効かないね。

小次郎が奈津子の下に戻ってきた。不機嫌そうにPCに向かう奈津子。
「なっちゃん~ただいま~」と明るく振舞う小次郎だが、奈津子は不機嫌なままだ。
帰ってきた小次郎に向かって「何かアタシに隠してない?」と問いかける。小次郎慌てて誤魔化している。
チョコの最後の一粒食べたの自分だの、探してた書類間違って捨てた、だの・・・。
美人で背の高い女が、怒りを込めた形相で詰め寄る。これはかなり怖い。小次郎、すっかりビビっている。
「そんな事やなしに!」こっちも崖っぷちに追い詰められたか?小次郎、遂に観念した。すまん、と謝った小次郎。使った理由を聞く奈津子の表情、少しだけ目が潤んでる。

喜代美の処に現れた小次郎。喧嘩したのか?と聞く喜代美だけど、喧嘩ならまだいい。
宝くじの件を隠してた事を白状したら、それっきり口を効いてくれなくなったから、気まずくなったと言う小次郎。
当の奈津子はその頃、書類が散乱した部屋でカップ麺をすすっていた。
玄関のチャイムが鳴る。何度もなるチャイムに「誰や、しつこいなもうっ!」と、腹を立てつつ出てみると、何故か小梅がいる。え?
一旦はドアを閉める奈津子。ええ?
再度開けると、やっぱり小梅が立っている。驚く奈津子。「ちょっとお邪魔してもよろしいか?」と、小梅、部屋に上がっていく。
うわぁぁ、奈津子ピンチ。未来のお姑さん?に、これは見られたくないよな~。
さすがの小梅さんもビックリ。あちゃ~って感じの奈津子。「今片付けます」と、慌てて片付けようとして、滑る奈津子。
今更取り繕っても・・・ねぇ(笑)。初めての人には刺激が強いかな思うて・・・とアセる奈津子に対し、小梅は動じない。自分が座るスペースを確保し、座る小梅。
小次郎は?問う小梅に、奈津子は事情を話し始めた。

「一億円」は小次郎の時計かな。これいいなぁ(笑)。ネタグッズとしては笑えるわ。部屋に置くのはちょっとアレだけど。
「やっぱりそういう事になっていましたか。」と頷く小梅。
「何で言うてくれへんかったんかな、思うて。」と奈津子が言う。そんな奈津子を見る小梅の笑顔、いいなぁ。
宝くじ当たった事を何で言うてくれなかったのか、塗箸のイベントに使いたいと相談してくれたら、それでよかったのに。
小次郎の事を、宝くじで結婚資金以外に使った事を怒っているんじゃない。当選金を小浜のイベントに使う事を相談してくれなかった事が悲しかった。腹が立った。

「私が文句言うとでも思ったんですかね。」

自分はそんなに了見の狭い女じゃない、と憤る奈津子。
そうじゃないと小梅が言う。

喜代美に話す小次郎。
当たった宝くじで、これで結婚出来ると思っていた。でもふと考えた。本当にこれでいいのか?正典も秀臣も竹谷も、小浜のイベントの為に走り回っている。でも自分は、奈津子に200万貯めたら結婚と言われ、宝くじ買いまくって、200万当てて・・・それで結婚って何だかな~な気持ちになった。
小浜の男として、誇れる事を自分もしたい。兄達の姿を見た時、小次郎の中の何かが目覚めた。
自分も何か役に立ちたい。
その思いが、200万使って五木ひろしを呼ぶ事を思いつかせた。
自分も小浜の男として、役に立ち、正典や秀臣や竹谷に認めてもらいたかった。

小梅は奈津子に言う。
小次郎はいつも、自分にはプライドなんか無いと飄々としてるけど、本当は人一倍プライドの高い子やと思う。
奈津子は黙って小梅の話を聞いていた。
小梅の話は更に続く。「だから(小次郎は)あんな生き方しか出来ませんのや。」
宝くじ当てて、五木ひろし呼んで、男を上げて・・・それから奈津子と結婚したかったのだと思う・・・小梅の話を聞く奈津子。

本人は気がついてるかどうか、判りませんけどな。

小梅は笑いながら、お茶を一口飲んだ。
そんな小梅の姿に、奈津子の口元にも笑みが浮かんだ。

一方、小次郎の話を聞きながら喜代美が言う。その気持ち、奈津子に全部話せばいいのに。小次郎の言葉で、話せばいいのに。
奈津子との結婚よりも、小浜の男としてのプライドを取った話を?そんなぁ~と、ちょっとだけ嫌そうに言う小次郎。
でも、小次郎の口から聞けば、奈津子の気持ちは納得するだろうな。

恐る恐る帰った小次郎。奈津子を探すが何処にも居ない。机にも、ベッドにも居ない。
なっちゃん?

奈津子が居たのはキッチン。
「喜代美ちゃんとこ行ってたん?」と言う奈津子。玉ねぎらしきもの持ってる?
「う、うん」と言いながら、逆に聞き返す小次郎。「なんで?」
ふくれっ面の奈津子が言う。「あんたの行くトコなんて他にあらへん。」

「何で帰ってきたん?」
「すまんかった、わし、あの・・・」謝ろうとした小次郎、奈津子の様子に異変を察知した。
食卓には玉ねぎが転がっていて、「きょうの料理」まである(笑)。
え?奈津子が・・・料理!?小次郎が鍋を覗く。
グツグツと煮えているのは・・・肉じゃが!?つゆだくの肉じゃがが、鍋の中で煮えていた。結構煮たよね。じゃがいも崩壊寸前なんですが。味は染み染みだろうな~。

「これ持って、迎えに行こうと思っていたのに。」
ちょっと不貞腐れた様に言う奈津子に、嬉しさの余り抱きつく小次郎。

鍋触ってるのに危ないよぅ。奈津子も言ってるじゃん(笑)
肉じゃがを一口、小次郎に食べさせる。「うまい」と言う小次郎。ホントか?ホントにウマイのか??ちりとてちんみたいな変な味じゃなく、本当に美味いんだ。
やったじゃん奈津子~。
奈津子の中では、男を釣るためのアイテム扱いだった「肉じゃが」。「肉じゃが」が得意な女を敵視していたけど、それは奈津子にとって、憧れの裏返し。
出来るものなら自分だってそうしたかった。でも料理も裁縫も、とんでもなく苦手だった・・・。
今迄、自分には料理は向いていないと思っていたのかもしれない。けど、好きな男の為に、料理本を片手に一生懸命に作った奈津子、遂に自らが肉じゃが女になった。
そんな奈津子が、ちょっとカワイイな~って思えた。

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【ちりとてちん「大草若の小さな家」#140】

小草若が落語の世界に戻ってきた。
夕刻、喜代美を始め和田家の人達と共に、食卓を囲む小草若。
喜代美は立ち上がり「底抜けにぃ~お疲れ様でしたぁ!」と小草若にねぎらいの言葉を贈り、それと共に和田家の人々が拍手する。
次々に「底抜け~」で言葉を掛けられ、小草若も嬉しそう。糸子には「底抜けにぃ~面白かったわ、小草若ちゃんの落語。」と言われ、小梅には「底抜けに~痺れましたがなぁ」と微笑まれ、正平には「子供らも、底抜けに~喜んでましたわ」と次々に言われる。
そして正典も底抜けポーズを一生懸命にやっている。ちょっと足りないけど。お父ちゃんも仲間に入りたい気持ち、よく判るわ(笑)。

小草若は幼い日に小浜に来た時の事を話す。
地方公演にはいつも連れていかれた。父は落語家、母はお囃子だった小草若、その昔、正太郎と正典が観に来た日、小草若は楽屋として使われた会議室で遊んでいたのだ。
遠くから父の声、母の三味線が聞こえる。
そんな環境で育った事を、あの瞬間、愛宕山が流れた瞬間に思い出したと言う小草若。
喜代美は小草若に向かって笑顔で言う。

「落語は、小草若兄さんのふるさとやったんですね。」

喜代美の言葉に、小梅も微笑んでいた。そんないい雰囲気に、突如横槍を入れる小次郎。
それは良うございましたねぇ~と、すっかり投げやりで拗ねている。
いつまで拗ねてるのや~と言う正典の言葉にも「けっ」と、もう完全に子供と化している小次郎。
五木ひろしは本当に来ていた。
ラジカセの再生ボタンを押して、曲が掛かったら五木ひろしが登場して歌う予定だった。
小次郎の言葉に「え?」と顔色が変わる喜代美。糸子も、そうだったのかと信じかけているが、正平が即座に否定し、更に正典も同調する。
「誰も五木ひろしの影も形も見とらんのやさけぇ」
それを聞いた喜代美が、ほっと胸をなでおろす。そりゃそうだろう。本人が居ると知って、あの内容の落語が出来る程、喜代美の神経は図太くないだろうし・・・。
小次郎必死で「ホンマに来とったんやな~」と言うものの、正典に「もうエエ!」と言われる始末。

糸子は、歌が聞けなかった事に未練が残っている。「ふるさと」聞きたかったわぁ~とラジカセを抱え、曲に合わせて歌いだす。
そんな糸子からラジカセ奪取を試みる正典。いいじゃん・・・お母ちゃんの好きにさせてあげたらいいのに~。
停止ボタンを押して止める正典。元気の無い糸子。
曲は止まった筈なのに、何故か何処からか、ギターの音に乗せ、「ふるさと」が流れている。
振り向く糸子。歌声は次第に大きく、はっきりと聞こえてきた。そして糸子は見た。
目の前に五木ひろしが居る。
アコースティックギターを抱え、「ふるさと」を歌う五木ひろし。
糸子、ようやく本物のひろしに会えたのだ。お母ちゃん良かったね~ホントに良かったね~。
ひろしのギターに合わせ、自分も思わず歌いだす糸子。
そしてひろしの「皆さんご一緒に」の言葉に、全員一緒になって「ふるさと」のサビを歌いだす。
歌い終わるとお辞儀をしたひろしに、和田家の人々が拍手を贈る。糸子は未だ、何が何だか・・・といった表情だ。
「なんで・・・ひろしが此処に?」と言う糸子に、「本人の前で呼び捨てすな!」と冷静にツッコミを入れる正典。
ギターを糸子に渡しながら、五木ひろしが語る。お箸のふるさと小浜のイベントに出る筈だった事を知り、驚く一同。小次郎の言った事は真実だったのだ。
「見てみぃ」と、未だ不貞腐れた表情の小次郎。
控え室のモニターで落語を見られていた事を知り、喜代美の顔色が再び変わる。
言葉に詰まりつつ、自分の落語を?と訊ねる喜代美。じっくり拝見致しました、と笑顔で言うひろし。
喜代美、すかさずひろしに詫びた。「すみませんでしたっ!」
ひろしの話は更に続く。その後の「はてなの茶碗」は底抜けにウケた、と底抜けポーズで語るひろし。
そう言えばさっきから、小草若ったら完全に固まってないか(笑)
五木ひろしの「底抜け」が見れるのは朝ドラだけ?そのうち歌謡コンサート辺りで見せてくれるんじゃなかろうか・・・。

落語が余りにも盛り上がっていたので、此処で出て行ったらヤボかな~と思って、そっと会場を後にしたと言うひろし。
そっと後に・・・と言っても、あれだけ大量の衣装を運び出すのを、そ~っとやるのは大変だったろうな(笑)

その後で観光協会の事務局長、竹谷に会ったと言うひろし。竹谷は五木ひろしに、和田家で一曲歌って、小次郎の顔を立ててあげてほしいと頼んでいた。
それを知って驚く小次郎。うなずくひろし。
しかし、どういうシチュエーションで五木ひろしと竹谷が会ったのかが気になる。
気になるけど考える間を与えず、小梅がひろしの出現したタイミングに感心する。
糸子は「ひろし・・・」と半分魂が抜けている。
五木ひろしは糸子の手を取り、感謝の言葉を述べた。
「私の歌を、ふるさとを、愛してくださいまして有難うございました。」
どうも昼ドラに毒された脳だと、ここから違う展開を妄想しそうになるがこれは朝ドラ。
(もっとも、昼ドラは昨年秋以降観てないんだけどねぇ・・・。今日は亀ちゃんスタパ観た♪)

今日は糸子の為に歌ったと言うひろし。糸子は感激のあまり「嬉しいわ・・・ほんまに嬉しい」と言うのが精一杯。
五木ひろしに感謝の念を込め、頭を下げる喜代美。
よくやった、と言わんばかりに小次郎をポンと叩く正典。ちょっと照れくさそうに笑う小次郎。
糸子さんったら、ちゃっかりと「もう1曲歌ってください」とひろしにお願いする。
いや~さすがお母ちゃんやわ。安売り卵を家族総動員で買ったり、下着のセール品をお得だわと買う人だけの事はある。
ひろしに未だ歌わせて、「元取りまっせ~」な気持ちが、無意識に働いたのかも(笑)
小草若がその度に突っ込んでたのには笑った。正しい小草若に戻った。いや新しい草若になったのか。
糸子のリクエストは「ふるさと」。またかいな~と言わないで、「五木ひろしアコースティックライヴin和田家」を楽しもうじゃないか小草若よ(笑)。

翌日、清海が店にやってきた。喜代美に礼をいい、立ち去ろうとする清海。
その清海を呼び止め、石のペンダントを渡す喜代美。
自分が持つ様になってから、この石は輝きが鈍った。それが悔しくて海に捨てた。
「やっぱりこれは、エーコに持って欲しい」と、清海の手に握らせる喜代美。
キラキラ輝いているエーコは、私の憧れ・・・喜代美の言葉に、清海はそっとペンダントを握りしめた。

夕刻、草若邸に戻った喜代美と小草若。草々を呼ぶ喜代美の声に、振り返る草々。
小草若の姿を見つけた草々が飛び出てきた時は、いつぞやの草若が草々にした様に一発殴るのかと思ってたけど、小草若をぎゅっと抱き締め号泣していた。
その草々に釣られ、小草若も涙を流す。

仏壇に線香を上げる小草若、喜代美が小浜での出来事を話す。
小草若はやっぱりスゴイ、と感心する喜代美、話にじっと耳を傾ける兄弟子達。
生まれながらの芸人、と言う喜代美に「このまま終わらす訳にはいかん思うたやろ、あの時の師匠みたいに」と草原が言う。

「草若の名を継ぐのはオマエしかいない。」
草々がキッパリと、小草若に向かって言う。打算の無い男だな草々は。このバカ正直な処が草々の良さなんだろうけど。(でもやっぱ、ちょっと人の気持ちにニブイかなぁ。)
小草若もようやく気付いた。仁志は仁志。小草若の個性は、小草若にしか無い。父親とは違う。
同じ様にはなれない、でも"新しい草若"になりたいと思っている。
「小さい草若じゃなくて、新しい草若に」小草若の言葉を聞きながら、草々は納得していた。
後は四草だけだ。
草原が四草を見た。ずっと四草は押し黙っていたが、やがて「小草若兄さんは・・・底抜けの・・・アホです」と底抜けポーズで四草らしく迎え入れた。
小草若の帰還を喜ぶ四草の言葉。ちょっと判り辛い。けど小草若は、四草の気持ちを理解出来た。
アホと言った四草に抱きつき涙を流す小草若。四草も喜んでいる。ほとんど表情に出てないけど(笑)。そして草々と草若も抱きつき、兄弟子達、既にダンゴ状態。
まるで冬に見る猫の子供みたいにダンゴになっている。
それを見て、喜代美も勇助も笑顔になる。

鞍馬の元に挨拶に行く徒然亭一門。詫びる小草若、一斉に頭を下げる他の弟子達。
「ややこしいなぁ~」と言いながら、鞍馬は羊羹バクバク食べている(笑)。これが返事だな~。認めたんだよ会長、小草若が襲名する事をね。
口では色々と「わしゃも~知らん。」等と意地悪な事言うてるけど、このおっさんツンデレだからなぁ・・・(笑)
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【ちりとてちん「蛇の道はヘビー」#139】

清海が魚屋食堂にやってきた。箸のイベント告知ポスターに、ゲスト「徒然亭若狭」のステッカーを貼る為にだ。
友春は「ビーコが出るのんけ?」と清海に聞き、順子は「貼っとくわ」とステッカーを受け取った。
清海がふと店内を見ると、見覚えのある男が黙々と焼鯖を食べている。
「小草若さん?」と言う清海の声に、顔を上げる小草若。
「おお、久しぶり。」挨拶する小草若。ああもう、すっかり誰に対してもテンション低くなってしまって・・・。
清海は何故、此処に小草若が居るのか理解出来ていない。その様子に友春が小草若の今を代弁した。
「落語、辞めるんやねんって。」
その言葉に驚く清海。だったらどうするのか?どうやって生きていくのか?
清海の問いかけにも、他人事の様に小草若は言う。
「さぁな~。探すわ。もっと俺に向いてるもん。」
そんな・・・向いてるもんって、あんたには落語しか無いやん・・・。こんな小草若はイヤだ~(泣)
小草若は逆に、清海の今の生活を問う。
今は家業を手伝っていると言う清海。小草若の向かい側に座り、話を続けた。
最初は嫌だった。大学も、キャスターの仕事も中途半端に終わってしまった自分と、自分のやりたい事を見つけて、やり通している喜代美を見たら、自分のカッコ悪さが悔しかった。
自分の事を話している清海の表情が明るく、柔らかい。服の印象だけではない、内面から滲む柔らかな雰囲気を見れば、かつての悔しい思いも、今は笑って話せる位に気持ちが軽くなっているのが判る。
小草若も似た様な気持ちを今、味わっている。だがこっちはまだ笑える気分ではない。
清海の話も、軽く相槌を打つものの、気持ちは何処かうわの空な小草若。

「ほんでも・・・」と、食堂の箸立ての箸を手に取る清海。
「これ、ウチで作ってるお箸です。お箸は口に入るもんやで、安全性が大事です。」
清海の話が続いた。
箸の塗料が安全だという証明書を発行してもらい、箸の安全性をアピールしたら、少しずつ売り上げが回復してきた。
「キャスター時代の経験も、少しは役に立ってるみたいです。良かったら遊びに来てください。」
清海の言葉に、箸のふるさとポスターをチラ見しながら小草若が言う。
「え?あ、あのイベントか?」
清海が微笑む。今の私の仕事を見てもらいたい。そう言う清海の表情に、今の自分に対する自信が感じられる。胸を張って言える清海は、もう人生のど真ん中を歩いている。
「あ、うん。」と生返事をする小草若。

和田家の工房で、草若の愛宕山のテープを聴きながら、創作落語を作る喜代美。
そこに小梅が来た。何をしてるのかと問いかける小梅に喜代美が答える。箸のイベント用に、短い創作落語を作っている。
小草若に聞いてもらうつもりで作っている、と言う喜代美に感心する小梅。でも、工房で作ってる事が不思議だったのかな小梅さん。
小梅に微笑む喜代美は、自信有りげに言う。その自信、昔の喜代美に見せたい。うじうじ悩んでいた子供の頃の自分は、此処で落語と出会った。それは徒然亭若狭の「ふるさと」。
正太郎はいつも、草若の愛宕山を聴きながら箸を作っていた。祖父の姿を見ながら、初めて触れた「落語」。おじいちゃんと一緒に、何度も何度も聴いた、笑った愛宕山。
その愛宕山を演じた草若師匠と出会い、その弟子、草々と家庭を持ち、今はおかみさんとして、女性の噺家として活躍する喜代美。落語が好きになったきっかけは、この工房から始まったのだ。
自信に溢れた喜代美の表情が、小草若の話になると、急に不安そうな表情に変わった。
自分と草々とで、小草若のふるさとを奪っただけなんだろうか・・・。
気力を失っている小草若を心配し、喜代美は泣きそうになる。そんな孫娘の肩を、祖母は優しく抱く。
誰にでもふるさとは有る。帰る処が有る。誰にも奪う事の出来ない小草若のふるさとは、きっとある。

小梅さんの言葉は、いつだって大きく温かく包んでくれる。

イベント当日、集まった客を相手に、正典が箸の製作過程を説明していた。喋るのは正典、傍らで小道具を示すのは秀臣と竹谷。
正平が生徒達を連れ、会場に現れる。清海は高座の準備をする喜代美の声を掛ける。
喜代美に出番が近い事を知らせる清海。
会議室入り口近くに小草若が現れた。辺りを見廻す小草若。清海が声をかけた。
キョロキョロする小草若を不思議に思った清海、この風景に何処か見覚えがあると言う小草若。でも、それがいつだったのか思い出せていない。
竹谷がゲスト、徒然亭若狭の出番を告げた。拍手と共に高座に上がる喜代美。

その時、別の控え室には小次郎が居た。小次郎が誰かに挨拶をする。え、五木さん・・・?
「いかにも、五木ひろしです。」と笑顔面々のその人は、まさしく本物の五木ひろし。
えええ、小次郎、ホントに200万使ったのかな~。しかし五木さんたら、控え室一杯に衣装とか靴とか用意してるけど、2時間ぐらい歌ってくれる予定??

まさか本物の五木ひろしが居るとは露知らず、始まった若狭の創作落語は五木ひろしネタ。しかも店に現れた時の出来事を、面白おかしく脚色している。
なかなか面白い落語なんだけど、本人が聴いてると知ったら出来ない内容だよなぁ(笑)。
13000円の箸代金を払おうとして、実は手持ちが60円だった事は事実だったけど、「あの~ひと~は行って行ってし~まったぁ~♪」と歌いだしたりする若狭。
その一部始終を、控え室のモニターで見ている五木ひろしの表情が怪訝になる。
「私、歌なんか歌ってませんけどねぇ。」
あああ、マジやばいよ小次郎(笑)。五木さん、明らかに不機嫌そうだよ~。
そんな事はお構い無しに、若狭の落語は続く。
「手の込んだ詐欺と違うかぁ~」まで落語のネタに入っているからもう大変(笑)。
小次郎、すっかり慌てて、落語が開かれている会議室へと向かう。

そこは今、ノリノリで高座を務める若狭。小草若も落語を聴いている。
そんな兄弟子に、今まさに落語を通じてメッセージを送ろうとした瞬間、小次郎が現れた。
「今すぐやめ~。」と乱入してきた小次郎。出番を代わってくれと喜代美に言い、更に、今からゲストに五木ひろしが登場する事を大声で言う。
騒然となる場内。
竹谷と正典が止めようとするが、小次郎は聞き入れない。兄に向かって「ホンマやねん、すぐ出るさけ」と言いながら、ラジカセの再生ボタンを押した。
ラジカセから流れるのは・・・草若の「愛宕山」。ざわつく場内、慌てふためく小次郎。
ふるさとのカラオケ、入れてた筈なのに~と言う小次郎に、小梅が言う。
喜代美が創作落語を作る為に、テープを入れたままだったと知り、喜代美を怒る小次郎。そんな小次郎を諌める正典。
テープは廻り続け、愛宕山が会場に響き渡る。小草若もそれを聴いていた。
父の声が聞こえる会場に、幼き日の自分の記憶が呼び起こされる。
あの時、確かに其処に居た。幼子だった仁志がミニカーで遊ぶ風景。此処は控え室だったのか当時。

聞いてください~と半泣きの喜代美、ぶち壊しや~と怒る竹谷、困った顔の秀臣と正典。これでは収拾がつかない。
喜代美の力では、この状態では自分に再び注目を向けさせる器量が無い。
もう完全に泣きモードの喜代美がへたり込む。その目の前を横切る黒い影。
喜代美の脳裏に、寝床寄席のあの光景が甦る。
収拾がつかず、ざわつく場内を、すっと横切った草若が、静かに高座に上がった。あの時と同じ光景を、喜代美は再び見たのだ。
草若の息子、小草若。父のDNAを受け継いだ息子の、落語をこよなく愛する心、父親が乗り移ったかの様な小草若の姿。

「底抜けに~お待たせしましたがな~。徒然亭小草若でございます。」

会場中に小草若の声が響き渡る。再び高座に注目が集まる。
高座に上がった小草若が、深々と頭を下げる。
その堂々と話す姿は、劣等感でいっぱいだった小草若じゃない。人を楽しませ、笑わせる落語家の姿だ。
枕を聞いて笑う客達、正平の生徒達はすっかり「そこぬけにぃ~。」が気に入った模様だ。
そんな様子を見て、小草若の顔から笑みがこぼれる。
子供達と掛け合いをする小草若、その風景に喜代美の目から嬉しさのあまり涙がこぼれ落ちる。
小草若は、ようやく"ふるさと"に戻ってきたのだ。長い長い旅の終わりは、小浜。
子供の頃、父の独演会で観た落語の風景。小草若の傍には、いつも落語が有った。
枕から本題に入った小草若の噺は「はてなの茶碗」。
この堂々とした小草若の姿、他の兄弟子達や鞍馬会長に、見て貰えたらいいのに。草々が見てたら、やっぱりむせび泣いていただろう。
四草は・・・彼もやっぱり泣いてるだろうな。静かにね。

ところで五木さんは、今回も歌を披露出来ず。そして糸子もナマひろしに会えず。
最終回までには糸子さんに見せて聴かせてあげたいなぁ、五木ひろしのナマ歌を。
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【ちりとてちん「蛇の道はヘビー」#138】

「あのアホのこと思うてんのやったら、行くな言うてんねん!」
そう言い、草々を突き飛ばした四草。いつになく激しい表情で、でも何処か、何かに怯えた様な表情でいる四草に、草々も草原も勇助も、只事ではない空気を感じ取っていた。
小浜に居る喜代美はその頃、ようやく起きて居間にやってきた。糸子に「もうお昼やでぇ」と言われる喜代美だけど、小草若との事が有ってか、なかなか寝られなかったと言う喜代美。
ふと目線をやると、自分の目の前に小草若が居る。びっくりする喜代美。
「こっ、小草若兄さん!」と言う喜代美に、ちょっと気まずそうに挨拶する小草若。豆腐を買いに行った糸子が商店街で見かけ、小浜を出ようとしていた小草若を、半ば強引にだろう、家まで引っ張ってきたのだ。
「しゃあないわな、若狭のお母ちゃんにかかったら。」と力なく苦笑いする小草若。
そして糸子は、魚屋食堂に行ってくると席を外す。
お母ちゃん、空気読みすぎです・・・。

草若邸では四草が小草若への想いを吐き出していた。四草は小草若の育った環境が羨ましかったのだ。
父母に愛され育った小草若。恵まれた環境に居たにも関わらず、草々へのコンプレックスを増大させていた小草若。
ろくに稽古はしない、落語は下手、アタマも悪い。何でこんな奴が兄弟子なんや。夕陽に溶けて無くなってしまえばいいって、ずっと思っていた四草。
両親が居る事が、愛される事が当たり前と思って育った小草若。父の顔を知らず、母に愛されず育った四草にはそんな小草若が腹立たしく、そして羨ましい。
四草は見守るだけではなかったのか。小草若に嫉妬していたんだな。自分よりもずっと、頭の回転も落語も劣る兄弟子ときたら、環境は恵まれているのに、何も努力をしている様に見えない。
そんな兄弟子が居なくなった。いなくなって自分の中ではせいせいした筈なのに、皆は探そうとしたり、見つけ出したら草若襲名させようとしたりする。

放っておけばいいのに。

四草が自分の本当の気持ちを話す。見劣りする兄弟子が、周囲の期待、父の残した功績に押しつぶされそうになる姿を、一緒に暮らす間ずっと見ていた。
どんなに出来の悪い兄さんでも、四草の中に人としての情が湧いていた。今迄、四草自身も小草若に色々と言ってきた。
草々や周囲だけでなく、自分も小草若を追い詰めていた・・・悔いる気持ちが有るから、身体を張って草々を止めようとしたのかもしれない。
「もう、放っといたって下さい・・・。」四草が絞り出すような声で言う。黙って聞いていた草々の表情が、四草に詫びていた。
「自分が襲名したいからと違うかったんやなぁ・・・すまん。」

深い経緯を知らない勇助が口を開く。それやったら草々師匠が襲名したって構わないのでは?と言いかける勇助の言葉を四草が遮る。
「死んでまうわ!この上、草々兄さんに草若の名前迄取られてしもたら・・・小草若兄さん、ホンマに死んでまう・・・。」
縁側で膝を抱え、微かに震えながら突っ伏す四草。草原も草々も、四草の本当の気持ちに触れ、ただ黙っていた・・・。

和田家の縁側に居る小草若と喜代美。草若襲名問題も「草々が継いだらいい」と、他人事の様に言う小草若。喜代美にはそれが信じられず、小草若に聞き返す。
本音は草々に継いで欲しくない、それが本音なのでは?いつだったか話してくれた、自分はイライシャ・グレイの気持ちだったという思いなら、草々にだけは継いでもらいたくない筈・・・喜代美は言った。
小草若が答えた。
今でも俺はイライシャ・グレイ、特許出願がベルより二時間遅れたが故に、名前を残せなかった間の悪い男。いくら追いかけても、永遠にこの二時間の差が縮まる事は無い。

そんな事無い、と否定する喜代美。だが小草若の「自分のダンナが草若になった方が嬉しいやろ」と言う言葉を、即座に否定出来ない。
喜代美は嘘は言えない。それが本音なのだから。だから中途半端な優しさは、何の慰めにもならない。小草若はそれを知っている。
「帰ってやってもええで。」と言う小草若に喜代美は驚く。
「ほんまに?」
「その代り、草々と別れてくれ。」
小草若の真剣な表情、喜代美は言葉に詰まる。やはり嘘はつけない喜代美。
「いや、その・・・あの、えーっと・・・。」次の言葉を必死に探す喜代美に、小草若がフッと笑う。
「嘘や、嘘や~ん。いけずで言うだたけや。」
嘘だと言うのが嘘、本気で別れてくれって言った小草若。だけど笑ってごまかす。
喜代美の気持ちが草々にしか無いのを知っている。知っていて尚、ほんの僅かの可能性を試してみたのだろうか。
もし此処で、喜代美が「はい」と言ったなら、もしかすると小草若の中にある2時間は縮まったかもしれない。でもそれは絶対に無い・・・。
「ごめんな、喜代美ちゃん。」
そういい残し、出て行く小草若。結婚後ずっと「若狭」と呼び続け、兄弟子として接していた小草若が、ほんの一瞬だけ、喜代美の事が大好きな一人の男に戻った。

工房に入る小草若。其処には、箸に向かって集中する正典が居る。小草若が入ってきた事にも気付かず、一心に箸を磨ぐ正典。
以前、此処で正太郎の塗箸を見せてもらった。それを見ながら正典が話してくれた事を思い出す小草若。
正太郎はもう箸を作っていない。でも追いかけたら追いかける程、父の背中が小さく、遠くなる気がする。
それでも、追いかけずにはいられない。

正典の言葉に、自分の人生を重ねていたのだろうか。ずっと追いかけていた。草々との差を追いかけていた。
追いかけても、追いかけても届かない。落語も、女も・・・そして父の名前すらも取られつつある自分・・・。
箸を見て、微笑む正典を後に、立ち去る小草若。

夜、寝床では草原、草々、四草が呑んでいる。突き出しに箸を突っ込みつつ、肩をすぼめて四草に視線を合わせようとしながら話す草々。
ああ、なんかオサーン臭い(ごめんね)。飲み屋でよく見る、こんな仕草で部下に話してる上司の図、みたいやん(重ね重ねごめんね)。
草々は言う。自分はずっと、小草若が草若の名を継ぐものと思っていた。小草若も望んでいると思っていた。だから、ガンバレと何度も言い続けた。
「もしかしたら、追い込んでいたのかも判らへん・・・。」草々が呟く。
いや、全く・・・その通り。頑張れが苦痛になる時もある。これ以上何をどう頑張ればいいのか、判らなくなっていた小草若。
追い込んだのは草々だけじゃないから、そんなに自分を責めるなよ草々。
「かも判らへんやなくて、そうなんですよ。」
四草が草々のグラスにビールを注ぐ。四草も、小草若を追い込んでいた自覚があるからだ。
注がれたビールを呑む草々。
草原が口を開く。
「よっしゃ、今夜は特別に俺の秘密を聞かしたろ。」
唐突な草原の言葉に、何ですか?と言う草々。四草はいつもの様に、鋭く突っ込む。
「あんまり興味無いんですけど…。」
「ええから聞け!」と、半ば強引に話を持っていく草原。いつになく強い口調の草原に、仕方無さそうに聞く体勢に入る二人。

草原は本当は、草若襲名の話が来た時、筆頭弟子である自分に来る事を確信していた。実際話は来た。でも断った。
噛んでしまうと言ったのは表向きの理由、本当は、自分の華の無さを言われるのが怖かった・・・。
草原のコンプレックスが、草原自身の口からはっきりと示される。草々や四草の華やかさが自分に無い事は、痛いほどに感じていた草原。
誰にでもコンプレックスはある・・・兄さんはそれ言いたかったのかなぁ。小草若や四草だけじゃない。自分にもそういう処がある。
いざ、草々に継げと言ったものの、後でクヨクヨと悩んだ。喜代美が此処に居たら、兄さんの話に聞き入りそうだ。
いろんな人間が集まって同じ道を目指す。その過程で生じる事に、お互いが腹の中で色んな事を考える。
「それがシンドイ。けど、それがオモロイ。違うか?」
草々が頷く「そうですね。」
話を聞いていた熊五郎が突然叫ぶ。
「もろた!」
三人が「え?」と驚く。熊五郎の手にはアコギが握られている。
今の、新曲の歌詞にもろたでぇ~と言い、ギターを弾きながら歌いだす熊五郎。
「それがシンドイ~♪それがオモロイ~♪」
・・・あの、今日から俺が~オマエの寝床~♪と曲が一緒だけど新曲なのか(笑)。少しアレンジされてるのかな?
ちょっとぉ~と、困った様に言う草原と草々。隣で四草が冷静に突っ込む。
「止めてください。耳について離れん様になりますから。」
でも熊はん聞いてない。歌い続ける熊五郎に、咲がうっとりとした目で見とれている。
もう熊五郎さんノリノリだよ(笑)。

和田A家の秀臣と清海は、塗箸イベントの件で悩んでいた。企画したものの参加者がいまひとつ集まっていない。低予算なので地元CATVのタレント位しか呼べないと、竹谷も頭を抱えていたと言う秀臣。
黙って頷きつつ、案内チラシに見入る清海。少し表情が変わった様に見えるけど、何か思いついた?
そして和田B家では、カセットから「ふるさと」のイントロが流れている。小次郎が箸のイベントに五木ひろしが出てくるシチュエーションを得意そうに話す。
ほんまやったら嬉しいけどねぇ~と半信半疑の糸子以外、誰も全く信じていない。可哀想にな、小次郎。
小次郎にギャラが払える訳がない、って思ってるから誰も信じなくて当然だと思うが、宝くじ当たったとか、に微妙な反応を示す小次郎が可愛い(笑)。
小次郎の計画に、誰も本気で相手にしなかったその時、表で声がした。
清海が喜代美を訪ねてきたのだ。自分に用が有ってきた清海に、少々驚き気味の喜代美。清海は、箸のイベントの起爆剤に、ゲストとして「徒然亭若狭」に依頼に来たのだ。
凍っていた二人の関係。でも清海の心は、時間を掛けてゆっくりと溶けている。
人の心に触れ、仕事を通じ、自分の居場所を見つけつつある。だから喜代美に頼みに行ける位、気持ちが和らいだのかな。
「あかんやろか?」と、申し訳なさそうに伺う清海に、嬉しそうに答える喜代美。
「私でええの?私なんかでよかったら・・・」
その言葉に、清海の表情から笑顔がこぼれた。「ありがとう。」
そのありがとうは、本当に心からそう思うから、素直に言えたんだろうな・・・。今の清海は、やさぐれていた清海じゃない。
昔の、エーコらしいエーコ、が戻りつつある。
箸のイベント、上手くいくといいね。

清海が去った後、喜代美はチラシを見つめる。小草若の為に何かしたいと願う喜代美。
自分の出来る事は何なのか・・・喜代美は考える。
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【ちりとてちん「蛇の道はヘビー」#137】

奈津子は仕事に出かけようと準備。朝食の後片付けをする小次郎、すっかり主夫が板についている。
小次郎をハグして「当たります様に。」と笑顔の奈津子。この人も和田家の人々と関わるようになって、かなり素直になったんじゃないかな~って気がする。
肉じゃが女~ボタン付け女~と呪文の様に唱えていた頃は、かなり人間不信だったのかもしれないけどね。
ハグされた小次郎が子供みたい。いつまでも少年の心を忘れないオッサンなんだよね、小次郎さんって(笑)。
奈津子が出て行った後、テレビでは若狭塗箸の話題を取り上げている。画面の中の正典が、イベント用の巨大箸を塗っている。
じっと見入る小次郎。先日帰省した時見た巨大な箸。
竹谷は小次郎に、何もしなくていいって言ってたけど、小次郎としては何か手伝いたい気持ちがあるから、そんな表情するのかな・・・。で、この小浜からの中継してた女子アナ誰だったっけ??声に覚えがあるのに思い出せないのがクヤシイよぅ。

草若邸では草原が四草を説得していた。納得して欲しいと頭を下げる草原、深々と頭を下げる草々と喜代美。「何で僕であかんのですか?」と、表情ひとつ変えずに言う四草に草原が答える。
兄弟子から継いだ方が、序列に煩い師匠方の反発も無いと言う草原。だが四草の答えは変わらない。
「嫌です。」
我慢出来ずに草々が口を開く。
「何で自分の事ばっかりやねん!」と言う草々。自分だって辛い。でも決断したのだ。
上方落語の為、一門の為・・・色んな事を考えた。
草原に言われた事が大きいよな~草々。四草に言ってるのは、ついこの間、草原に言われた事だよね・・・。
四草に向かって言ってる草々なのに、傍で聞いている喜代美が次第にうな垂れている。
草原に「なんでオマエがうなだれてんねん。」と言われる喜代美。自分が説教されている様な気分になったのだ。
でも、自分を省みてるのなら、それはソレでいいのかもしれない。
喜代美が言う。やっぱり小草若兄さんを待つ訳にはいかないか?兄さんの事を放っておけない、と言う喜代美に、四草が低い声で呟く。
「今更何言うてんねん。」

中途半端な優しさは、かえってその人を傷つけるだけ。そんな考えかな四草は。草々を選んだ喜代美が、その立場を捨てる事は決してないのに、それでもかつて自分の事を好きだと言い続けていた小草若の事を心配する。
四草から見れば「そういうのズルイぞ」なんだろうな~。やはり何度見ても、四草の物事の捉え方と、奈津子、咲の感覚は似ている気がする。や~っぱ、マンション女かな喜代美は。
行方の判らない者をいつまでも待ってもなぁ・・・と溜息をつく草原。
で、当の小草若はと言うと、魚屋食堂に現れていた。
幸助と友春、もうすっかり実の親子みたいに馴染んでいる。其処にフラリと現れた小草若に、友春はビックリした。
友春の耳にも、小草若が行方不明の報は入っていたのだ。案ずる友春に「気ままな一人旅に出ただけや。」とかわす小草若。
何が気ままや、皆心配してるで~と言う友春に、高速底抜けを披露しつつ、元気そうにアピールする小草若。でも、何処かテンション低いのは友春にも判っていた。
友春の焼鯖を焼く姿に目を細める小草若。自分と違い、やりたい事を楽しそうにやっている友春の姿が、小草若の目には眩しく映る。
今は楽しい、目の前にいる人が美味しい美味しいと言ってくれたら、それだけで嬉しい。楽しそうな友春の姿に、自分も焼鯖職人にでもなろうかな~と言う小草若。
・・・良かったな、幸助が居なくて。そんな言い方では「焼鯖なめんなよ」って怒鳴られるよ。
友春が小草若をたしなめる。
「何言うとんねん。オマエは落語家やろ?」
出された焼鯖を食べる小草若。心配そうな友春の目。友春に向かって、前よりずっと上手くなったと言い、更に「良かったな、自分に向いてるもんが見つかって。」と小草若は言う。
前って黒焦げの鯖じゃなかったっけ(笑)。
小草若に向いてるもんも落語やと思うんだけど・・・限界に来てる今の状態では、誰の言葉も耳に入らなさそうだ。

昼の寝床。小次郎は宝くじの当選発表の確認をしている。一等200万。小規模宝くじでも、一等当たったら嬉しいぞ(笑)。レトロ宝くじなんて、初耳や(笑)。でも有ったら欲しいかも。
小次郎の持ってる番号は子の千三百六十五。で、一等は子の千三百六十五。
・・・当たっとるやん(笑)。今まで散々ハズしまくってきたから、当たるという概念も無くなっているのか小次郎(笑)。
一緒に見てる熊五郎まで気付かない。声に出して番号を言うてたから、咲の方が先に気付いた。途中で熊五郎も、自分の連呼する番号が一緒な事に気付き「あた、あた」と言葉が続かない。
あたあた言ってるから、一瞬ケンシロウ化したのかと思ったよ熊五郎さん(笑)。
「当たっとる~当たっとる~」とハシャぐ小次郎。周囲の客も一斉に拍手して花を添える。これで奈津子さんと結婚出来るねおっちゃん。長かったねここまで辿りつくのに。

でも、新聞の当選発表欄の横に載ってた、小浜の町おこしイベント、巨大塗箸の記事が目に入った。
さっきまではしゃいでいた小次郎の表情が、シリアスになった。
やっぱり、自分も何か役に立ちたいと、心の隅で思ってるんだろうな・・・。

昼、喜代美は電話を受けていた。相手は順子だ。順子は昨夜、小草若が店に現れた事を喜代美に話す。
驚く喜代美。詫びる順子。すぐ話さなきゃいけない事だったのに、順子も友春から話を聞いたのは、つい先刻・・・。
もう友春ったら、何抜けた事やってたんやろ。皆が探してるの知ってるんなら、早く電話してればいいのに。
知らせを聞いて、直ぐに小浜へ行く事を勇助に告げる。草々への伝言を「否です」と言う勇助のウラを読むのもすっかり馴れた様子の喜代美だ。
その夜、魚屋食堂に喜代美が現れた。順子に小草若の居所を聞く喜代美。落ち着き~なぁ、と言う順子の先には、テーブルで焼鯖を食べる小草若の姿が有った。
心配して心配して、ようやく見つけた小草若。そんな喜代美に「若狭~」と、普通に振舞う小草若。
喜代美の心配する気持ちを、何処かかわしてる様にも見えるな小草若。

大阪には帰らない、と言う小草若に、草若襲名問題が起こっている事を話す喜代美。小草若の顔色が変わる。
鞍馬が言った常打ち小屋の条件として、誰かが草若を襲名する事を話す喜代美。やっぱり小草若兄さんが継ぐのが一番、と言う喜代美に、投げやりな言葉を返す小草若。
「どうでもエエ。俺には関係の無いこっちゃ。」
そんな・・・と、呆然とする喜代美。
もう十分。親が落語家て言うだけで、何となくなっただけ。自分は落語に興味なかったんや・・・と淋しげに言う小草若。
でも、それは本心じゃないだろ??
喜代美だって、かつて自分がタレント活動に悩んでいた時に、小草若に言われた言葉を思い出す。
タレント活動だって落語を守る為には大事な事だ。喜代美みたいな若く可愛らしい子が「徒然亭若狭」の名前でタレント活動する事によって、落語家という職業が忘れられずに済む。高座に上がる事だけが落語を守る訳じゃない。タレント活動だって、ちゃんと誇りを持ってやったらいい。

あれは本心だった筈。かつてたった一人で、徒然亭の看板を守っていた小草若。そんな小草若が「関係無い」なんて言ってるけど、本心は何処に行ったのだろう。
でも「覚えてへんな、俺の事はもう放っておいてくれ」と喜代美に言い残し、店を出て行く小草若だった。

翌日、草若邸では、小草若が見つかった報せを聞いた草原と四草がやってきた。小草若を呼ぶ草原に、草々が事情を説明する。昨日、勇助から喜代美の伝言を聞いたものの、てっきり嘘だと思い、今日になってしまった。
「狼が来たぞ~」だな、勇助は(笑)。

喜代美の連絡を待ってるものの、待ちきれずに小浜へ行く!と言い出し、立ち上がる草々。明日の高座を心配する勇助に、明日までに連れて帰ると言い、出て行こうとする草々。その前を四草が立ちふさがる。
「草々兄さん行かへん方がいいです。」と頭を下げる四草。
「何やと?」と訳が判らない草々。
「行かんといてください。」と再度言う四草。
その四草を「どけ!」と押しのけて行こうとする草々。
四草が草々を思い切り突き飛ばす。
「行くな!」
四草の必死な形相に、草々が怒った。「何やねん!」
更に四草が叫ぶ。「あのアホのこと思うてんのやったら、行くな言うてんねん!」
いつにない四草の真剣な表情に、さっきまで怒っていた草々の表情も変わる。何故其処まで止めようと四草がするのか、草々は測りかねている。
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【ちりとてちん「蛇の道はヘビー」#136】

草々の髪がどうしても気になる。ちょっと前の髪型では気にならなかったけど、今週に入って生え際が・・・。
年齢を重ねた事を表現してるのだろうか?
縁側で掃除する喜代美と勇助。四草の事を悪く言う勇助だけど、まだ付き合い浅いから、仕方無いか。
折角、話が決まりかけていたのに横入りするなんて、と憤慨する勇助。草々と違って理解し難いキャラだしな、四草は。
でも、落語から逃げた?と推測する処はなかなか鋭い。喜代美は「そんな訳無いやな!」と強く言い返していたけど、そんな訳有るんだよなぁ。
熱心に打ち込んでいたのに・・・と、小草若が一生懸命落語の稽古をしていた姿を思い浮かべる喜代美。

正平は教師になっていた。今日は社会科見学で、生徒達を引き連れ、地元の産業の勉強と言う事で正典の工房に来たのだ。
塗箸の作り方を教える正典、嬉しそうやなぁ。丁寧に説明する正典、熱心にノートを取る子供達。
糸子がお茶の準備をしようとしていたが、授業中だからと断る正平。正典の話を聞いていると、どうやら製作所との仕事上のつながりも深くなったらしい。
支えられているから、伝統塗箸は続くのだ。

奈津子は喜代美の取材かな。小草若の事が気がかりな喜代美に、ネタが増えたとワクテカしてる奈津子。いや人ごとなのは判るが・・・。上方落語界の3年B組や!と嬉しそうに言うなよ(笑)
しかもBGMは「贈る言葉」だし。
奈津子に小草若失踪の理由を訊ねてみる喜代美。その一言が、奈落の底に落とされる原因とも知らずに・・・。
喜代美の所為やないの?とあっさり返答する奈津子。え?自分の所為?
青天の霹靂とはまさにこの事か。更に、咲も話の輪に加わってきたけど・・・責めるのが二人も居るって、ある意味最強だよな(笑)。
年季明けの時のマンション同居の誘いを断り、結局草々と結婚。草々はずっとライバルだった小草若、落語で頑張っても敵わず、とうとう限界になって失踪・・・。
奈津子と咲みたいな敏い女に、肉じゃが女よりたちの悪い「マンション女」と口々に言われ、喜代美呆然・・・。
あああ、クヨクヨする喜代美がまた出てきた。しかも今度はかなりキツイわ。
肉じゃが女は策士だけど、マンション女って、悪気は無いんよね~。悪気が無い分、余計に相手は傷付くのかもしれない。
傷付いた小草若は、ずっと四草がフォローしてたんだけどね。とうとう耐えられなくなって失踪してしまった。

和田家では小次郎が、宝くじの当選祈願の為に里帰りしていた。相変わらずなんだけど、小次郎の宝くじ代は何処から出てるんだろう。いつも買ってるみたいだけど、奈津子の稼ぎからなのかな~。
居間には竹谷と秀臣も居る。小次郎の脳天気っぷりに呆れ果てる竹谷だが、もうこの年齢になってアレコレ言われても、無理だろう。
巨大塗箸の木地に引っかかってコケそうになる小次郎。
これは清海が、イベントの為に企画したものだった。会場を借り、小浜の人達に箸の模様付けをしてもらう。その為の木地だった。
小浜ブランドを全国にアピールする為に、メディアに注目してもらわなければ意味が無い、と秀臣が言う。
だったら豪華ゲストが必要やの~と言う小次郎。それに対し、金が無いと言う竹谷だけど・・・居るじゃん、「徒然亭若狭」が。
小次郎と竹谷のツッコミ合いって、昔からそうだったのか(笑)。昔と変わらない、と嬉しそうな秀臣に、正典が「和むところやないさけ。」とツッコミ(笑)。
そんな光景に和みました。

草若と志保の仏前で手を合わせる菊江。喜代美はお茶を出すと共に、封筒を差し出す。
仏壇の代金を小草若に変わって払おうとするのだが、菊江は言う。
いつかきっと、仁志に払ってもらうから受け取れない。
幼い頃の仁志を知ってる菊江だから、いつか必ず戻ると信じて、待ってるんだ・・・。おばちゃんはあったかい人や(泣)。
居間では草原が、草々に襲名を説得していた。もっと視野を広く持ち、色んな事を考えなくてはいけない。
四草は自分が説得するから、と言う草原。
う~ん。草原も四草の真意を解ってないから、かなり難儀だと思うんだが・・・。もし知ったら、草原は自分が継ぐって言うかなぁ。
色々考えてみたけど、やっぱりわからない。それでも兄さんなら、草々に「継げ」と言いそうな気もする。

その夜、縁側で「鴻池の犬」を喋る草々。それは以前、小草若が草々を思って稽古していた話だった。
今度は草々が小草若を想う。聞いていた喜代美が、涙を流す。
どうした?と問う草々に、「私があかんのです。私がマンション女やさけ、小草若兄さんが・・・。」と言って泣く喜代美。
草々、すごく困ってる(笑)。だって「マンション女」なんていきなり言われても、意味がワカランよ(笑)。
で、その頃小草若は、小浜に現れていた・・・。
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いつからだろう。民放が朝ドラのBGM使うようになったのは。
過去に放送したドラマのなら、別に気にならない。
しかしさすがに、現在放送中の朝ドラのBGMを民放の番組で使うのは如何なものか。
今朝なんてTBSの「はなまるマーケット」観て、途中からフジ「とくダネ」に変えたんだけど、両方の番組で「ちりとてちん」の劇中で使われるBGMが流れている。
思わず苦笑してしまった。

だってTBS観ても、フジ観ても、流れる音楽がNHKの朝ドラ「ちりとてちんBGM」(笑)。
こう言っちゃ何だけど、何でこんな安直な選曲するのか謎。ちょっと違うんじゃないかって気もする。
それとも、そうせざるを得ない、色々と深い事情でも有るのだろうか。

【ちりとてちん「蛇の道はヘビー」#135】

鞍馬が草若の三回忌に現れた。仏壇に向かい線香を上げ、手を合わせる。
後ろで神妙な面持ちの徒然亭の弟子達。お供えの饅頭をおもむろに取り、ほおばる鞍馬。弟子達の表情が何とも言えないが、相手が相手だから何も言わない。
そこに丁度良く、お茶を運んでくる小草々。
初めて見る小草々に「こんなん居ったんか。」と聞く鞍馬。
鞍馬会長を前にすると皆、どこか緊張してるな~(小草々除く)

「あいつは未だ出て来よらへんのか。こいつの息子や。」と、草若の写真を指差し、小草若の行方を聞く鞍馬。申し訳ありませんと頭を下げる草原。

「口だけデカイ処はオヤジそっくりだ。」と言う鞍馬。喜代美の「兄さんは何と?」の問いに「頑張りますって言うてた。頑張りますは、ワシの一番嫌いな言葉や。結果出されへんかった時の言い訳みたいなもんや。」と答える鞍馬。
どの世界でも結果が全て。過程を見るのは学生の時ぐらいじゃないか。
ああ見えても、鞍馬は常打ち小屋の事は考えていただろう。ただ、儲からないなら手を出さない。ビジネスとして成功する見込みが有るのか否か、小草若の出方を見ていたのだろう。
だが小草若は逃げた。行方すら判らない状態だ。結果さえ出していたなら、上方落語界も盛り上がっていたかもしれない。そうなれば、常打ち小屋の事も前向きに考えられた。

草々は必死で訴える。「常打ち小屋は上方落語界の悲願なんです。」と言う草々に、鞍馬は鼻で笑う。
草若と同じ青臭い一門だ、だがもう一度考えてやってもいい。その為には大きな花火を打ち上げる事が必要だ。
花火とは、草若襲名披露だ。弟子達の誰でもいい、話題になればそれでいい。そうすれば常打ち小屋もビジネスとして成り立つ様にしやすい。
草々の頭の中では、草若の名を継ぐのは小草若しかいない。
帰り際に喜代美に向かって「お前が襲名するか?話題性では一番やで。」と大声で笑い、鞍馬は去っていった。見送る小草々。

喜代美は固まる。草若を私が?
あまりの内容に固まりそうになる喜代美に、「本気にするな、一番下のオマエが継ぐ理由が有らへん。」と言う草々。
襲名問題が大きくのしかかる。草々の中では小草若が継ぐのが当然。だから帰るまで待つ。でもそうなると、常打ち小屋の事はどうなるのか。
草々が草若に破門された時の事を思い出す草原。一門の事、落語界の事を真剣に考える為には、身をちぎられる様な思いをしなければならない事もあると言う草原。
その為に小草若を切り捨てるなんて・・・草々の目に涙が浮かぶ。声を掛けようとする小草々を制止する喜代美。
仏壇に手を合わせ、深々と頭を下げ、絞り出すように草々が言う。
師匠の落語は必ず守っていく。そして師匠の名前は、草原兄さんが受け継ぐから安心してほしい。

小草若が居ない以上、筆頭弟子の草原が適任だと思う草々。それに関しては四草も一緒だった。
だが草原は固辞する。独演会の比ではない。襲名披露の荷の重さに、噛んでしまうのは目に見えている。
草若の芸風を一番受け継いでいるのは草々。だから草々が受け継げばよい。
喜代美に同意を求める草原。だが草原が良くても、今度は四草が納得しない。
「納得出来ない。だったら自分が受け継ぐ。」そう言って、頑として草々の襲名を認めようとしない四草。草々でいいのなら、自分にもその権利はある筈だと譲らない。

「下さい。僕に、草若の名前、下さい。」

その表情から本心は窺い知れない。だが、そこまで襲名にこだわる理由は他に有りそう。
仰山貰えるご祝儀、草若の名があれば仕事も増えると言うけど、それだけか?兄弟子達に話した理由って、表向きじゃないのかな。四草らしい理由といえばそうなんだけど。
決して情に溺れる事無く、あくまでビジネスとして利用しようとしている。鞍馬に一番近い考え方をするのが四草だ。
そんな四草も、決して情が無いわけではない。かつて小草若に、このままではいずれ草若の名前まで取られてしまう、と言った四草。今、それが現実となりつつ有る。四草は小草若の為に「自分が襲名する」と言って譲らない様にも見える。
小草若が、どれだけ草々にコンプレックスを抱いているか知っている。戻った時に草若の名前を継いだのが草々だと小草若が知ったら、今度こそ立ち直れないだろう・・・位の事は、四草も思っているだろう。

対して草々は、全身で情に篤いキャラだ。この人には表もウラも無い。算段も無い。
言われた事をそのまま信じる。小草若が居ない以上、草原兄さんが適任と考えるのは、極めて妥当な気がする。
もめる草々と四草。かっとなる草々をたしなめる草原。
もめる様を見ていた喜代美が、悲しそうな表情で言う。こんな事で揉めていたら師匠が悲しむ。草原兄さんが継ぐのが丸く収まる。

喜代美の言葉に、四草も「それやったら文句ありません。」と言う。草々も、草原を差し置いて襲名なんか出来ないと言う。
しかし草原は受けようとしない。お前等で決めたらいいと放り投げた。草々と四草が再び揉め出す。
黙って聞いていた小草々が「誰でもええんやったら、おかみさんが継ぎはったらエエやないですか~」と、ちょっと間抜けな提案をする。だが小草々の言うとおりだ。誰でもええ状態になっている。

イラつく草々「やっぱり小草若を待つ、師匠もそれを望んでいる。」と言う。だが四草が草々に噛み付いた。
今日の四草はいつになく本気だ。小草若の心を知ってるからなのか。
「聞いたんですか?師匠がそない言うてはんの、兄さんそない聞いたんですか?僕は逆や思いますよ。師匠が生きてはったら、許しはらへんでしょ。あんな下手クソに、草若の名前。」

草々は、言葉通りの意味しか理解しないの判って言ってるのだろうか、四草は。言葉の裏に隠された意味を理解出来るのだろうか。
草若や小草若と、20年以上も付き合ってきた。四草とはその長さも深さも違う。
だが、草々が見ているのは小草若の一面だけだ。小草若の内面の苦しみを、ずっと見続けていたのは四草だ。
付き合いの長さ、深さだけで物差しにされても返答のしようが無い。
「あいつには、小草若には落語しかないんや!」そう言い、仏壇に手を合わせる草々。
「勝手にして下さい。僕は絶対認めませんから。」と言い残し、出て行く四草。
そんな光景に、喜代美は深い溜息をついた。
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【ちりとてちん「蛇の道はヘビー」#134】

散髪屋の落語会のトリ、「はてなの茶碗」をかけると言った小草若だった。だが、急に具合が悪くなったと欠席してしまう。
怪しい。鞍馬会長が来ると聞いた時、えらく動揺してた。逃げたんだろうな・・・。
当の落語会は、結局草々が代役を務めた。「愛宕山」を聴いて、磯七は泣いて喜んでいたと言う。
小草若の見舞いに来た喜代美が、落語会の事を話している。喜代美は気付いていないけど、四草は真実を知っている。険しい表情のままだけど、喜代美には言わない。
言わない処が、小草若に対する優しさなのかな。本人に向かってキツイ事はなんぼでも言うけど、小草若の嘘を喜代美に言わないのは、本人の気持ちを知ってるからか。
どうにかしたいともがく小草若。でも、自分ではどうしようもない。気持ちの行き場が無い。草若の名前の重圧から逃れられない。
喜代美が買い物に出て行った後、厳しい表情で四草が言う。
「しんどいんでしょ、もう。草若の名前に潰されそうになったはるんでしょう。楽になったらエエやないですか。誰も文句言いませんよ。」
四草を見つめる小草若。その目は真っ赤だ。
「誰が辞めるか。負け犬のままで終わってたまるか。」
小草若の目から、涙が溢れそうになっていた。

和田家の縁側では、正典と正平が親子で話し合いをしていた。並んで座って、まったりとしているが、でもこれは、本心と本心のぶつかりあいなのだ。
本当は怖かったのかもしれない、留学の事に関して真剣に向き合うのが。家庭の事情にして逃げていたのかもしれない。
正平が言う。隣で聞いている正典も、遠く空を見上げる。
資金を貯め、留学して博士号取って、いつか勝山の恐竜博物館の学芸員になりたい。
正平が本当の気持ちを話す。
正典が口を開いた。

博物館の学芸員には教員枠が有る。学校の先生が希望して異動になれば、其処で働ける。父は息子の為に、色々と調べてくれたんやな~。厳しさの中の優しさが見える。
そして丁度いい事に、正平は教員免許を持っていたのだ。
留学するよりも、更に近道なのではないか。正平の表情がビックリしている。まさか正典がそこまで調べてるとは思わなかったのだ。

最初からお父ちゃんに相談したら良かったんや~と、正典の厳しい表情が次第に柔らかな表情に変わる。
それを見て笑顔になる正平。「ほんまやな。」と笑う息子の頭を撫でる父。
後ろで見ていた糸子が、小梅に軽く会釈をし、小梅が糸子に微笑む。
あ~やっぱ、和田家っていいなぁ。

製作所では清海がPCに向かっている。箸のデザインを考える清海に、静かお茶を運んでくる。もう退院したのか静さん。
清海の表情が明らかに変わっている。一皮むけたような感じだ。
父の過去を知り、正典が話してくれた正太郎の言葉を聞き、清海の中で何かが変わったのかもしれない。
今の清海なら、製作所の立て直しの大きな力になれるかもしれないな、って思えた。

小草若は寝床で昼ごはん中の菊江に、仏壇の代金を払おうとするが、菊江は差し出された金から千円札一枚を抜き取り、残りを返す。
落語で稼げる様になったら、まとめて返せばいいと言う菊江。気を使っているのだろうが、小草若には何もかもがプレッシャーになっている。
店を出た小草若は、草若邸に来ていた。庭先から見る居間の風景は、喜代美が昼御飯の支度をしている処だった。
出来上がった御飯は・・・どうやらオムライスみたい。
小草々に「これだけは上手ですねぇ」などと失礼な事を言われる喜代美(笑)。でも、オムライスは散々特訓したからなぁ。
小草若の分も作るから一緒にお昼を、と喜代美に言われ、一旦はお昼に呼ばれようとした小草若。
しかし、やっぱり用事思い出したからいい、と立ち去ろうとしたのは、草々と喜代美が、師匠とおかみとしてちゃんと勤めを果たしている姿に、気後れしたからなのだろうか。
口調も元気が無い小草若だけど、こればっかりはどうしたら良いのやら・・・。
帰ろうとする小草若に「今度、寝床寄席やるから。」と草々が言う。今度こそ立派にトリを務める事が、草若への供養と草々が言うが・・・でも今の小草若には、全てがプレッシャーなんだよな。

寝床寄席をすっぽかした小草若。
草々は呑んで荒れている。草原も困った様な表情。折角の打ち上げなのに皆、沈んでいる。
四草が毒を吐いた。
「もう、ええやないですか。小草若兄さんなんかどうなったって。親が草若師匠やいうだけで、噺家として何の才能も無いのですから。」
何の才能も無い・・・恐らく此処に反応したのだろう、四草の胸倉を掴む草々。睨み返す四草。喜代美に止められるが、四草は草々の手を振り払い、店を出て行く。
部屋に戻った四草の目に入ったのは、綺麗に畳まれた小草若の布団。
籠の中の平兵衛が「はてなの茶碗」を喋る。その声に、四草の脳裏に小草若の稽古する姿が甦る。

春になり、草若の三回忌が行われていた。だが其処に、息子・小草若の姿は無い。法要が終わった後、玄関先までお坊さんを見送り、庭に戻った喜代美。その喜代美が見たのは鞍馬の姿。
半ば怪訝そうな表情の喜代美。鞍馬は法事に来ただけなのか。
頭を下げる喜代美だけど・・・。
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【ちりとてちん「聞かぬは一生の箸」#133】

「スポットライト浴びて、舞台の真ん中に居る者が主役やと思うたら大間違いや。それが解らんのやったら、落語なんか辞めてしまい!」
喜代美に言われた言葉が、深く突き刺さる勇助。稽古場に一人、正座して喜代美の言葉を噛み締める勇助の前に、草々が向き合って座る。
「良かったな、若狭で。」と、頬を叩く仕草をする草々。いや全く其の通りで(笑)。
草々に殴られていたら、今頃其処に座ってはいられないだろうよ。初高座は一年後や、って・・・どんだけボコられてたかと思うと、ちょっと想像するのヤダ。
落語は噺家によって伝えられたものだけど、それは噺家だけの力ではなく、落語を聴いてくれる、小屋に足を運んでくれるお客さんが居たから続いてきたものだ。
「それを絶対に忘れたらアカン。」

草々の言葉が、しっかり刻み込まれたかな~勇助は。
しかしその頃、喜代美は離れでウジウジと悩んでいた。またクヨクヨする性格が、頭をもたげてきてるのかいな。さすが喜代美(笑)。正平も半ば呆れ気味だ。
どねしよ~絶対嫌なおかみさんやと思うとるもん・・・と泣き言を言う喜代美。成長した部分と、そうでない部分のアンバランスさが目に付く。
呆れつつも憎めない姉、っていった感じの表情で、訪ねてきた勇助の為にドアを開く正平。狼狽する喜代美に神妙な面持ちで、「ちょっといいですか?」と言う勇助。

勇助は草々と喜代美に頭を下げる。二人の話は心に沁みた。これは嘘じゃなく本心から、だからどうか、散髪屋の落語会に出してほしい。
「お願いします」と深々と頭を下げる勇助。だが草々は受け入れようとしない。
「あかん、まだ早い。」と言う草々に、必死に食い下がる勇助。それでも認めない草々。傍でやりとりを見ていた喜代美が、勇助の隣に座り、草々に向かって頭を下げる。
「私からもお願いします。」と必死になる喜代美。
勇助には散々引っ掻き回された。それでも喜代美は勇助の為に、草々に懇願する。
無意識のなせる技なのかもしれないけど、喜代美ってばホント、おかみさんらしくなったな~。
地位が人を作る、っつか、おかみさんという立場が、まだまだ未熟かな~と思われた喜代美を成長させている。
止めてしまえって言うてたんとちゃうかい、と少々驚いた様な草々。そうだけど、こんなに一生懸命頼んでる勇助を見ていたら、放っておけなくなったと言う喜代美。
喜代美見てたら、多分志保さんが同じ局面に居たとしても、同じ様に草若に頼み込んでいたんじゃないかな。
師匠の厳しさを思い知る弟子に、クッションとなるおかみさん。勇助を追い詰めない様に無意識に気持ちが働く喜代美。
その気持ちに、草々も遂に動かされた。

寝床に居る磯七に、今度は三人揃って頭を下げる。草々、喜代美、勇助が並んで床に頭をこすり付ける様に土下座する。
他の客も居るからだろう、「何やの~?何遍も。」と言う咲の口調が、迷惑そうな色を含む。
そりゃそうだわ。土下座してるのが三人も店の中に居たら、他の客もビックリするし、店にとっても迷惑だ。
三人の他に、入り口で頭を下げてるのは正平だ。
勇助の為に一生懸命、磯七に謝る草々。生真面目な草々の、偽らざる気持ちが磯七にも伝わる。
俺は仰山落語が聞けたら、それでいいと言う磯七。上方落語を愛する磯七の本心だ。
磯七の顔を見上げ「ありがとうございます。」と礼を言う草々達だった。

勇助は喜代美に礼を言う。正平は勇助に「嘘は程々にしといた方がええで。」と笑顔で言う。本当の気持ちを打ち明けたから、喜代美も本当の気持ちでぶつかれた。
本当の気持ちでなければ、いい関係は作られない。正平の言葉は、素直な心でいる今の勇助に深く響いた。

「やっぱり、苦手やな正平さんは。」と笑顔の勇助に、正平も笑顔で応える。
頭を下げ、出て行った勇助。
残された喜代美は、正平の言葉を噛み締める。自分では無意識だったのだが、本音のぶつかりに本音で応じていたのだ。
そういう事だったのか~と納得する喜代美に、「気ぃ付いてなかったん?」と正平が笑う。
本音と本音のぶつかり合い。正平と正典は、まだそれをしていない。しないままで年月を経てしまっている。
その時、ドアをノックする音が外からする。それと共に聞こえるのは糸子の声。
「正平、居るんけ?」と言う糸子。また買い物帰りの様な格好で、またそのまま来たのかな。
紳士用パンツが半額になってたから、正平の為に替えを用意しようと思ってやってきたと言う糸子。
子供を思う気持ちの強さは、喜代美に対しても正平に対しても変わらない。糸子は正平の様子が気掛かりで、竹谷の定期便に乗ってやってきたのだ。
ずっと気にしていた。正平に甘えた事が引っかかっていた糸子。
その様子に喜代美は気づいた。
何やかんやと理由付けをしているが、糸子は正平を迎えに来たのだという事を。

糸子は正平に詫びる。長い間、正平に甘えてしまった事を謝る糸子に、正平も糸子に謝る。
「僕こそ、長い事よう甘えんで、ごめん。」
正平も、本音でぶつかってみようという気になったのだ。
小浜に帰って正典とよく話し合ってみる。ようやく正平も、自分のやりたい事に本気で向き合おうという気持ちになった。
「ほな、帰ろう~」と、正平と手をつないで帰る糸子。子供みたいな糸子さんは、やっぱりかわいい。

そして勇助、初高座の日がやってきた。
稽古場では皆が揃い、芸名を発表する準備は整っている。草々が書いたのか、実にダイナミックな文字が紙いっぱいに書かれている。
「徒然亭小草々」
こそうそう、の響きに、え?と言う表情の勇助。もう少し重厚なのを想像してたのかな。他の兄弟子たちも意外そう。
「いつか、この小さい文字が取れる様になれよ、と、願いを込めてつけた名前や。」と言う草々。草若の言ってた事と一緒な気がするのは、四草だけではあるまい(笑)。
「パクリやないですか。」とツッコむ四草に、「違うわい。」と言い返す草々。
草原に「他に手が無かったと言う感じやな。」と言われるが、それも違うと言う草々。
本当に、「小」の文字が取れる事を願って付けた名前なんだな・・・。

喜代美からも初高座祝いがあると聞き、感嘆する草原。「良かったな。」と言う小草若。そこに現れる、奈津子と小次郎。
喜代美の取材かな。立派におかみさんの務めを果たしてる姿を、写真に収めようと思ってと言う奈津子。同調する小次郎。

差し出された箸の箱を開ける勇助に、喜代美が言葉を贈る。父が作った箸に、正太郎の言葉を添えて。
だが、感動的なシーンの後ろで小次郎が喜代美を呼ぶ。聞こえないふりの喜代美も、さすがに何度も呼ぶ小次郎に「今ええとこなのに~」と怒る。
だが、喜代美の差し出した箸は、何処でどう間違えたのか、正平の作った箸だった。
うろたえる喜代美の後ろで、値打ちあるのかだの、そんなバッタもんを初高座祝いに・・・だの、兄弟子達は言いたい放題だな(笑)
でも、あわてふためく喜代美に、箸に見入っていた勇助がしみじみと言う。
正平は自分の箸を、小手先の器用さで体裁だけが整ってる失敗作と評した。勇助自身も、落語をする時に小手先だけでなく、大勢の人に支えられている事を忘れない様にと肝に銘じる。その事を、これを見て思い出せる様に・・・。
勇助にフォローされる喜代美、まだまだおかみさん修行は続きそうだね。
でも勇助、この箸をお守り代わりにして、自分の励みにしたという辺りは、根は素直な子かな~って気がした。
で結局、正平の塗箸はこんな風に、人の役に立ったのだ。小次郎の千両は夢と消えたけど、落語界の人財を残すという形で役立った。

そして落語会当日。
勇助の初高座、澱みなく喋る勇助の姿に嘘は無い。落語が好きな気持ちは、勇助だって変わらない。
磯七も席で拍手する。見守る喜代美、すっかり立派におかみさんの表情だ。
弟子の様子が心配で、天狗座の高座を終えた草々も駆けつけた。急に出番が変わったって言う草々だけど、もしかしたら周囲が、草々の弟子の初高座の為にと、草々の出番を変えてくれたのかな~なんて思った。
ちりとてちんの世界の人は皆、何処か心が温かい人達ばかりだから、そういう気遣いが有っても不思議じゃなさそう。
弟子の初高座を微笑みながら見守る喜代美。そんな横顔を笑顔で見つめる草々。
師匠とおかみさん、少しずつ「らしく」なっている。

ところで小草若は?

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【ちりとてちん「聞かぬは一生の箸」#132】

稽古場で勇助と向き合う喜代美。高座が怖いと言う勇助に、疑問の色が隠せない喜代美。落研でやっていたんじゃ?
喜代美の疑問が勇助に向けられる。草々達も店から戻り、二人の様子を覗っている。
「あれは嘘です」と喜代美に向かって言う勇助。
落研出身も嘘、レパートリーが15~6有るのも嘘、家で一人、鉄砲勇助ばかりやっていた「一人落研」だった・・・申し訳無さそうに言う勇助。
ソレ見たことかと言いたげな小草若。賭けてもいないざるうどんを奢れ~と四草に言うが、勇助の言ってる事が、小草若の推測そのままなのが、かえってウソ臭い。
そんなに完璧に重なる訳が無い。あの日、ドアの向こう側で、こっそり小草若の発言を聞いていたのか勇助は。それくらい胡散臭いのだが。
「無理です、高座に上がって大勢の前で喋るなんて。」と泣き言を続ける勇助に、喜代美は言う。
だから急に下手なフリたり、モタモタしたりして稽古を避けていたのか?と言う問いに頷く勇助。

「アホかオマエは」と草々が乗り出してきた。これは草々に同意した。せっかく磯七がお膳立てしてくれたのに、何をアホな事グダグダ言ってるのか。
怒鳴る草々をたしなめる草原。
判ってるけど、自分には早すぎると思うて、と言う勇助。
「せめてもう、あと1ヶ月。」と言う姿を見てると、ああコレ違うな~って気がした。他に出たくない理由がありそう。でも何故避けるのか判らない。
勇助にイラつく草々。
それに対し、喜代美はどうやらすっかり信じた様子だ。勇助の手を取り、自分の初高座の思い出を語る喜代美。
それに釣られる様に、当時を思い出してしまう兄弟子達。
「あれなぁ・・・」と、そこから先の言葉を濁す草原。
「あれはひどかった。」と身もフタもない四草。
「見てるのが辛かったもんな。」と、表情も辛そうな小草若。
でもそんな周囲に見守られ、天狗座の一門会で皆の前でやれた時、本当に諦めないで良かったな・・・と、しみじみと話す喜代美。
そうやって勇助を励まそうとしてるのは良く判る。が、草々に「自分に酔うてる場合やないで。」と突っ込まれ我に返る。

しかし奈津子にも、やはり同様に突っ込まれている喜代美。奈津子には胡散臭く見える勇助も、おかみさんとして酔いしれ気味の喜代美には見えていない。
「目をみたらわかるんです。」と喜代美は言うけど、相手は筋金入りの嘘つきだよ~。

鞍馬会長の元へ挨拶に行く小草若。勿論手土産も欠かさない。が、鞍馬はやはり包みを解かない。
小草若が「はてなの茶碗」をやると知り、観に行くと言う鞍馬。小草若の表情が一変する。
散髪屋組合の落語会ですからと、やんわりと断りを入れる小草若。やはり四草に指摘された言葉がひっかかるのだろう。四草に見抜かれる位だから、鞍馬の目は誤魔化せない事位、小草若にも判っている。
だが鞍馬は、だったら自分も散髪屋組合に入るがなと言って笑う。
小草若、どうする??

寝床では磯七が皆を前に、大阪を離れると言う。驚く一同。大阪を愛し、上方落語を愛していた磯七。だが東京に嫁いだ姉が体調を崩し、ちょっとの間、傍に居てあげようという事になったと磯七が言う。
ちょっとの間、って事は、いつかまた大阪に戻ってくるんよね??ずっと行ったままじゃないよね?
磯七って・・・独身なんだろうか。家族の匂いしないしなぁ。菊江もだけどね。
生まれ育った大阪を離れるのは辛いけど、最後に草若の孫弟子の初高座を世話出来て、こんなに嬉しい事はないと笑顔で言う磯七。
草々と喜代美に「おおきに、ありがとう。」と感謝する磯七さん。居なくなってしまうのは淋しいね・・・。

その頃、草若邸の縁側で自分の塗箸を見つめている正平が居た。家事を済ませた勇助が正平に聞く。
「それ何ですか?」と言う勇助に、自分が作った塗箸だと手渡す正平。
箸を見る勇助に、正平が語りだす。
「これは失敗作、小手先の器用さでどうにか体裁は整っているけど、嫌々やってるのが丸判りだ。」
そう語る正平に、改めて箸を見る勇助。
ああ、多分判っていないだろうな。表だけがキレイだから、その内側から出てるものは見えていない。今の勇助には判らないだろう。
勇助に向かって正平が言う。それは勇助を励ます言葉だった。
落語家になりたくて草々に弟子入りしたのだろう?人前で落語やるのは勇気居るだろうけど、頑張って乗り越えて、初高座に出て欲しい。姉もいいおかみさんになろうと一生懸命なのだ。

正平の言葉に、フッと笑う勇助。かすかな嘲笑の色が見える?何その、人を小馬鹿にした様な表情。これが奈津子の言う「胡散臭さ」の片鱗なのだろうか。
隣に座り、勇助が話し始めた。
正平に対して嘘をつく甲斐がない、と言う勇助。真っ直ぐな目をした正平、勇助にとっては苦手なタイプだと言い、更に、初高座に出たくない理由を嘘だと言う。
その時、庭先に草々と喜代美が戻ってきていた。二人の話に聞き入る草々と喜代美。
だが勇助も正平も気付かない。
これから話す事は本当だ・・・と、勇助が語り始めた。
落研出身も、レパートリーの豊富さも事実、高座が怖いなんて事はない。
「そしたら何で?」正平は疑問に思う。素直な子ならそう思うな~。
しかし勇助の答えは、誰もが唖然とするものだった。

「初高座が散髪屋の落語会なんて。せっかくプロとしてデビューするのに、しょぼすぎると思いませんか?」
勇助って、すごくドライな子だと思った。自分を高い処から見てるんだな。己の力を過信してると言うか、ものすごく増長してると言うか。

草々の顔色が変わる。喜代美もだ。これは当然聞き過ごせない。
しょぼすぎるなんて発言、落語バカの草々には許しがたい言葉だ。いや、礼儀を重んじ、人に感謝する心を持つ者なら許せないのは当然だろう。
「木曽山ァ!」と、勇助に掴みかかろうとする草々。必死で止める正平。その隙に逃げようとする勇助の手を、喜代美が掴む。
勇助を睨むと、その頬を思い切りひっぱたく。
「来て。」と言い、勇助を引きずっていく喜代美。

寝床の磯七の前で、勇助に厳しい口調で言う喜代美。
「磯村屋さんに謝って。」と言う喜代美だが、勇助は磯七の前に立ち尽くしたまま、絞り出すように言う。
何故散髪屋に僕の初高座を決められなきゃならないのだ。落語するのは自分だ。誰の力も借りないで、一人で20分喋るんだから、初高座の場所位、自分で選ばせてくれてもいいじゃないか。

社会人としての経験不足してると、こういう的外れな事言う人も居るわ。
勇助って、本当の友達って居たんだろうか。表面上の付き合いは有っても、実際の友人なんか居なかった様な気がする。希薄な人付き合いしかしていなさそう。

そんな勇助に喜代美が言う。
落語は一人でやるものではない。皆に支えられてやるもの。磯村屋さんは落語を愛してくれている。それを、散髪屋の落語会はショボイから出たくないだなんて・・・そんな人間、徒然亭に居て欲しくない。

「スポットライト浴びて、舞台の真ん中に居る者が主役やと思うたら大間違いや。それが解らんのやったら、落語なんか辞めてしまい!」
喜代美の厳しい言葉が勇助の胸に突き刺さる。
同じ事を、順子に言われた事があった喜代美。同い年の友人に厳しく言われた事が、喜代美の糧になってるのが判ったシーンだった。
ついこないだまで判ってなかったかもしれないけど、今は判っている。表面上だけでなく、本当に喜代美の模様になって出てきている。
本当に、喜代美の周囲は"喜代美という名の塗箸"に綺麗な模様をつけてくれる、素敵な人たちだ。

しかし部屋に戻った喜代美は、勇助を叩いた事を後悔していた。
そんな喜代美を心配そうに見つめる正平・・・。
草々は磯七に土下座する。自分が未熟だった故に、勇助の修行が出来ていなかった事を必死に詫びる。
磯七に「顔を上げぃ」と言われても、頭を床にこすりつけ頑として動こうとしない草々だった。
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【ちりとてちん「聞かぬは一生の箸」#131】

寝床で呑む小次郎と正平。この二人が呑むシーンなんて珍しいんだけど、真っ先に思い浮かんだのが、勘定は正平もちなのかな、やはり・・・って事(笑)。
シチュエーション的には小次郎が奢ってやるのが普通だろうけど、小次郎は持ってないだろうしな~。
そんな珍しい二人の組合せ、話題は塗箸を継げないと正典に言った真意へと展開する。
何故今更・・・と問う小次郎。小次郎にしてみれば、千両で買ってもらえるかもしれないと思い込んでしまう程、出来のいい塗箸を作る正平が、何故やらないと言いだしたのか、素直に疑問に思ったのだろう。
正平が話し出す。
先日の秀臣の、塗箸への熱く真摯な思いを聞いてしまった。箸への愛情の深さを知った。箸を愛し、伝統工芸の発展への思いの深さを見てしまったら、迷ってる自分がこのままズルズルと塗箸を作っていたら申し訳ない・・・そんな気持ちなんだろうか、正平は。
でも小次郎からしてみたら、器用な正平は羨ましい。だけど何でも出来るって事は、意外と不自由な事もあるのかも知れない・・・。
「どんなになっても、おっちゃんは正平の味方やさけぇ」と笑う小次郎。小次郎って喜代美の話を聞いたり、正平の話を聞いたりと、意外と癒し系キャラかな。
でも、未だに正平の塗箸で一獲千金を目論む辺りは、つい正平も顔をしかめてしまう。もうこればっかりは、小次郎の特性だから仕方ないか(笑)。
宝くじ当てて留学でも何でもさせてやる・・・って、当たれば頼もしいけどなぁ。ここまで宝くじに執念を燃やす小次郎、最後には当てるのかな?
「はてなの茶碗」の更なる展開~♪と、いつも期待に胸を膨らませている小次郎。ある意味、喜代美のクヨクヨ悩む姿や、正平の葛藤する姿と対極の位置にいるおじちゃん。バランス取れていいのかもしれない。

で、場面は「はてなの茶碗」の世界へ。あれ続きがどうなるのか気になっていたけど、結局千両で売れて茶金さんが大儲け。油屋激怒(笑)。これ、ネタは面白そうだね~。いつか生で聴いてみたいのぅ。
「はてなの茶碗」落語再現シーンと共に、小草若が四草の部屋で一生懸命稽古する風景が重なる。
四草のモノトーンの布団カバーの直ぐ隣に、小草若の派手な赤と白の市松模様。狭いからしゃあないけど、並んで寝てるのねこの仲良しさん(笑)。ちょっと違う意味のドキドキを感じたのは・・・多分私だけじゃないだろうな。こんな事書くから、ヲタだの腐れ女子だの言われるのだろうけど(笑)。

一生懸命稽古する小草若。っつか、何だか妙にテンション下がった声色なんだけど・・・。これ聴いてて客が楽しめるかなぁ。四草なんか後ろでしかめ面でアタマ抱えているけど。
「ヘタクソ」と平兵衛の声がする。更に「ヤメテマエ。」と追い討ちを掛ける。
いくら九官鳥が物真似上手くても、タイミング良すぎ~と思ったら、四草の声真似だった。
以前、若狭に「オマエツカエヘン。カエレブス。」と言ってたのも、実は声色使った四草とか・・・なら怖いわ(笑)。
怒る小草若に、涼しい顔して「僕とちゃいます。平兵衛ですよ。」となすりつける。いくら相手が鳥だからって・・・兄さん、あんまりですぅ(笑)。
そんな四草に、自分の落語の出来を聞き返す小草若。
「まさに、はてなの茶碗って感じですね」と言われ、一瞬高揚しそうになる小草若。でも四草の思っている事は小草若と逆だった。

今の小草若が演じても、一文の値打ちも無い。でも草々なら、一応金の取れる芸にはなる。
多分、小草若も判っている。自分と草々に、どれだけ力の差があるのか。今迄、嫌と言うほど思い知らされている。しかし改めて他人から、しかも四草から的確に指摘され言葉にならない小草若。
はてなの茶碗にこだわったのは、草々が手を出していない大ネタだからだろう。愛宕山なら草々と比べられてしまう。

そこまで見透かす四草が怖い。でも口の悪さ=愛情の深さだからな、四草。
キツイ言い方しても、本気で小草若を心配してくれる。そんなセコイ算段ばかりしていては、いつまでも「小」の字は取れないまま。
逆を取れば、セコイ算段なんか止めて、自分らしい落語をしてみたらいいんじゃないか?って言ってる様な気がする。だって以前、菊江さんも言ってたじゃん。
「仁志は仁志や。」って。

喜代美が着物を仕立て直している。え?プロに任せた方がよくないか?正平にハゲドーだよ全く。
やっぱり不器用な喜代美、針を刺しているのが指じゃないか(笑)。周囲で見てる菊江と咲の表情が、針仕事初体験の子供を見てる様だ(笑)。
勇助の初高座だから、心を込めたいと思うて・・・と言う喜代美。こういう処は素直だな~。と言うか、卑屈だった高校時代だと、こんなセリフ出てこなかったかもしれないから、成長したな~と見た方がいいのだろう。
ボタン付け女の片鱗見えてる、って奈津子は言うけど、ボタン付け女は、見返りを求める算段をしてる人の事だから、今の喜代美とはちょっと違うんじゃないのかな。
節約の意味も込めてる、と言う喜代美をからかう奈津子。でも、弟子の初高座に込めた心は嘘ではないだろう。そんな喜代美は可愛いぞ。

和田家の工房にやってきた清海。父の過去を聞いたからだろうか、以前の死んだような目つきから少し違う色になってきた。戻ってきつつ有るのかな、おっとりしたお嬢さんのエーコちゃんが。
秀臣は今、竹谷にも手伝ってもらって、大口の取引先を探していると言う清海。製作所を建て直す為に、秀臣も必死に頑張っているのか。
正典が磨いでいた塗箸に見入る清海。それは喜代美が、勇助の為に頼んだものだった。
初高座祝いに塗箸を、と正典に頼んだ喜代美。最初は不思議に思った正典も、喜代美から話を聞いて合点がいった。
それは正太郎の残した言葉だ。磨いで出てくるものは、塗り重ねたものだけ。厳しい修行も、緊張して臨んだ初高座も、全て、いい落語家になる為の経験だという事を、箸を見る度に思い出して欲しい。

喜代美も苦労を積み重ねてきたから、こんな風に考えられる様になったのだろう。
正典の話をじっと聞き、箸を見つめる清海の心も、少しずつ溶けてきている様に見える。秀臣の話、正典の話をきっかけにして、よく心が温まった清海に戻る事を期待したいものだ。

寝床では磯七が「この季節が来たな~」と感慨深げ。どんな季節?と思ったら、芸名を命名する時期なのか。
草々はそこまでアタマが廻ってなかったらしい。まだまだ師匠修行中、仕方ないのかも。草々の弟子だから「草」の字を取って・・・だと、草の字は皆が持ってる。若狭以外はね。でも草々の「々」の字では・・・(笑)。「々」って「どう」で変換されるけど。
喜代美の芸名の時みたいな盛り上がりも無い。草じきだの草しきだの草せーじだの草りがまだの・・・ウマイ!は笑ったけどな。
勇助に話題を振る喜代美。どんな名前がいいの?と聞くが、勇助は俯き加減で「今度の落語会には出られない。」と言う。
折角磯七がお膳立てしてくれたのに、と言う草々の言葉を振り切り「すいません」と言い残し、店を飛び出す勇助。
追いかけようとする草々を制止し、喜代美が行く。

勇助は稽古場で正座していた。向かいに座り、勇助に話しかける喜代美。
「よかったら話して。私はおかみさんなんやでぇ」と言う喜代美の脳裏に、かつて順子に言われた言葉が甦った。
あの時と同じ、身を乗り出しそうになった喜代美。「そうやった・・・」と言いつつ、前のめりの身体を反り返らせていたのには笑ってしまった。
ちゃんと以前に言われた事が効いてるんだよね。エライよ。

そんな喜代美に勇助が口を開く。
「怖いんです、高座に上がるのが。」

そんな風には見えないんだけど、本当?
嘘つきの本当が、何処まで「本当」なのかわからない。

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【ちりとてちん「聞かぬは一生の箸」#130】

縁側でひとり、ぼーっとする糸子。傍らには正平が昔、箸の切れ端で作った恐竜が置いてある。
ずっと正平の事を考えていたのだろう。小梅に指摘されるまで気付かなかった糸子。
小梅と糸子の関係って、義母と嫁。普通なら緊張感もありそうな関係になりそうだけど、この二人の間の空気感っていいな~と思う。ベタベタする様な仲良しじゃないし、時々糸子は失礼な事を言っては小梅にたしなめられるけど、それでもおおらかに見守っている小梅。小次郎の大らかさは、母親譲りかな。

糸子の為に麦茶を淹れ、一緒に座る小梅。話題は自然と正平の事になる。
家出する為に、ちゃんと家族に断りを入れて旅立った正平。さすが冷静な正平君、家出も一味違うな。
あの子らしいですな、と笑う小梅に、糸子すかさず「小次郎さんは書置きだけだった」と、考えようによっては失礼な事をポロリと言う。が、小梅は更に上だ。

「正典なんか、一言も無しや。」

これは痛いぞ糸子さん(笑)。だって原因は自分だもんね~。
小梅に謝る糸子だけど、別に根に持ってるわけじゃなさそうだから安心だ。
正平が家族に気を使って、自分の道を断念した事を悔いる糸子。でもお金の事はどうにもならなかった。
正典に納得のいく箸を作って欲しい気持ちもあった。
結果的に、正平に我慢させる事になってしまった事が心の隅で引っかかっていた糸子。
「えらい事してしもうた・・・」と沈むけど、人生の先輩である小梅の言葉が温かく優しく、聞いている者の気持ちを和ませる。
誰だって、子供が生まれて初めて親になる。やり直したいって思った処で出来ない。思うように行かないで当たり前・・・。
確かに説得力ある。有るんだけど糸子さんたら「小次郎さん育てなはった人が言うたら、説得力あるわ」って(笑)
やっぱ失礼やわ~(笑)でもそこが糸子たる所以なんだけどね。
小梅が正平の事を、「塗箸職人になるにしても、恐竜博士になるにしても、すんなりとなるよりずっといい。」と言う。若い時の苦労は買ってでもしろ、って事なのだろうか。
正平が悩み迷って、今後ようやく道を見つけたなら、多分きっと、それを大事にするだろう。しっかりと歩んでいけそうな気がする。
家族の為に必死だった糸子をねぎらう小梅さんが、本当にどこまでも優しく糸子を包む。和田家って、いいなぁ・・・。

草若邸では喜代美と正平が向き合っていた。塗箸の仕事は?と心配する喜代美に、正典には言ってあるから大丈夫と言う正平。正平に抜かりはないのだよ。
そこに勇助がお茶を持ってきた。草々の弟子と紹介する喜代美。すかさず勇助が挨拶。
・・・って言うか、神田川って誰やねん(笑)
冷静に喜代美に突っ込まれる木曽山君だ。正平も挨拶する。なかなか礼儀正しい。
いや木曽山君も礼儀正しいけど、何処までが嘘で何処までがホントか、初対面の正平には判らないよな~。
一緒に居る喜代美は、かなり馴れた様子だけど。
「僕がワガママ言うた時に、パーンと平手打ちして叱ってくれはって~」って・・・いつそんな事があったんかい(笑)。
しかも勇助「お父さんにもぶたれた事無いのにぃ~」と、立て板に水の如くしゃべりまくり。
勇助、おまえはアムロか(笑)
先日の友春の「雑魚とは違うのだよ雑魚とは」Tシャツと言い、此処も風林火山並にガンダム臭がするドラマですな。で、四草兄さんも小草若兄さんもガノタだったっけ。
「嘘ですよ」としれっと言い残し、部屋を去る勇助。唖然とする正平。
そう、世の中には色んな人が居るのです。自分の想像を遥かに超える人が、仰山居るのです。
正平に「おかみさんが板についてる」と言われ、喜代美ちょっと嬉しそう。
正平が昔を振り返る。喜代美が高校卒業して、親とケンカして出て行った時の事を思い出しながら話す。
糸子に浴びせた喜代美の言葉、正平なりに色々思う処があったのだ。それを言われると喜代美も痛い。自分でも悪い事を言ったのは承知の上だからね・・・。
ちょっと沈む喜代美。正平が言葉を掛ける。
でも今は、人生のど真ん中をちゃんと歩いてる。それが本当の親孝行だと思う。
正平が人生のど真ん中を、胸を張って歩ける日はいつ来るのだろう。人の気持ちが判る優しい子なだけに、早く大手を振って堂々と歩いて行ける日が来るといいね、と願わずにはいられない。
勇助の「おかみさん、電話です」の声に、席をはずす喜代美。

喜代美が糸子からの電話を受けている頃、正平は恐竜のパズルを見つけた。電話が済んで戻った喜代美が見たものは、目を輝かせ、熱心にパズルに取り組む正平。
その表情が嬉しそうで・・・正平がそんな表情を見せるの、久しぶりじゃないかな~。
糸子から事情は聞いたのだろう。その夜、草々に正平の事で話をする喜代美。
草々は正平から、自分のやりたい夢を聞いていた事を喜代美に話す。口止めされていた事とは言うものの、何も知らなかった自分を悔いる喜代美。
いつだって正平は、姉の自分が上手く表現出来ない時に助け舟を出してくれた。いつだって喜代美の気持ちを理解してくれた。
なのに姉である自分は、何も気付いてやれなかった。
自分を責める喜代美を制止する草々。
ワガママでも、ずるくでも、やりたい事をやってるお姉ちゃんが、正平は大好きなのだ・・・。

草々って、こんなに人の気持ちが理解出来る様になってるのか。
今、すんごく好感度upしてるんじゃないの~。12月頃の草々と別の人みたい。
進化したんだな~、って何度も何度も思ってしまう。

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【ちりとてちん「聞かぬは一生の箸」#129】

勇助の初高座に向け、早速稽古を開始する草々。傍には草原を始め、兄弟子+おかみさんが揃っている。
「始め!」と勢いよく言う草々だけど、そんな試験官みたいな口調で言われてもな~(笑)。で、ネタも未だ決まってなかったんかい。
そうと知り早速「賭けますか」と言う四草。幾つになってもうどんと算段をこよなく愛する男、四草だ。
そんな四草に間髪入れず「賭けんでエエ」と小草若が言う。
落研での経験も有るからだろうし、名前が一緒だからと言うのもあるのだろう。草原が「鉄砲勇助」でいいのでは、と草々に助言。草々も納得してるのに、そこで「あかん」と口を挟む四草。
何を言い出すかと思えば・・・かつて四草が高座で勝手に「算段の平兵衛」をかけて、後で草若に説教された時の台詞。しかもそのまま、口調まで草若と化す四草(笑)。上手いやん、似てますがな四草師匠(笑)。
表情も悦に入ってる四草だが、「放っておき、言いたいだけや。」と草原が勇助に言う。
ところが喜代美は、四草の言葉に草若を思い出したのだろうか。いい話ですね~と言う喜代美。確かにいい話なんだけどね、草若が言ってた時はね。

勇助の「鉄砲勇助」はクセが有るから、初高座までに稽古しなおしておく様にと言う草原の言葉を受けて、稽古が始まるが・・・。
内容は忘れるわ、上下逆になるわと、どうも様子がおかしい勇助。以前、寝床で披露した時は流暢だったのに、急にどんくさい子になっている。どっかで見たな・・・喜代美が初めて落語の稽古してた時の姿そっくりじゃないか。
そして教える草々も扇子で床を叩く処は、これまた草若そっくりだよ。

その夜、喜代美を訪ねて奈津子が来た。創作落語のネタを考え中の喜代美、ネタを絞り出すのはなかなか大変そう。
草々が自分の高座に勇助を連れて行ったと知り、勇助の様子を喜代美に訊ねる奈津子。
胡散臭い弟子~って言う奈津子だが、やっぱり喜代美や草々には見えていないものが、奈津子のアンテナでは察知出来るのだろうな。
「何かやらかしてくれんかな~」とフフフ笑いをする奈津子さんったらもう、ホント人が悪いわ(笑)
喜代美が勇助の事を「落語が流暢だったのに、急に下手になってしまった」と言うのを聞いて、すかさず反応する奈津子。
やはり、ボタン付け女に共通する胡散臭さを嗅ぎ取ったのだろうか。恐るべし奈津子。
「絶対何か企んでいる」にワクワクしそうになる今日この頃でございます。

喜代美は磯七と菊江の前で、創作落語を披露している。それはかつて糸子に頼まれた安売りの卵を題材にこしらえたネタだった。
途中までしか出来てない、と言う喜代美だけど、磯七も菊江も楽しそうに笑ってる。
糸子絡みのネタって題材にしやすそうだ。存在自体が笑える糸子さんだもんな~。

磯七は喜代美が、創作落語という形で落語の世界に関わるのを喜んでいる。そして最近の笑いの傾向について、持論を展開する磯七だが・・・。
あ、アタシも磯七さんに激しく同意。テロップが大嫌いだから、民放のバラエティ全く観なくなったもん。あれウザくてしょうがない。
落語は、聞く者の想像力が試される芸と言う磯七。それは演者だけの力でなく、聞く人の想像力も無いと、落語は成立しないと言う。

帰ってきた喜代美は、まだ掃除をする勇助の姿を見る。手際の良かった筈の勇助が、何故こんなにどんくさいのだろう。未だに稽古を始められず、待ってる草々、ちょっとイラついてる?
皿を割ってしまい、片付けの為の掃除をしてたと言うが、今度は喜代美が買ってきた卵のパックを落とし、全部割ってしまう。何だか割り方もうそ臭い。ワザと割った様な気配プンプン。
卵が痛むから~と台所に立つ勇助。こんなんじゃ草々、当分待たされるんだろうな。で、何を作るんだろう勇助。

四草の部屋で玉子焼きをつつく草原、小草若、四草。ところでこれ、勇助が作ったんだろうか。だったらすごいわ、プロ級の腕だ。美味そうな玉子焼きだよ。
玉子焼きをつつきながら、勇助がドンクサイ件について相談する喜代美。
初高座に気持ちが落ち着かないのか、と察する草原。でも落研やってたのなら、今更そんな事で躊躇する筈もないのでは・・・と言う喜代美。
小草若が「本当は嘘だったんじゃ?」と玉子焼きをほおばりつつ言う。「落研も、15~6席出来るのも嘘、一人で鉄砲勇助ばかりやってたんじゃないのか。」

一人落研って・・・ちょっと笑った。でも勇助って、そんなに暗そうなキャラじゃなさそうだが。草原は納得しそうになった?でも四草がすかさず断言する。
あれは友達が居ないとか、そういうタイプやない、って言い切る四草。そんな四草に「さすが嘘つき同士」と変な納得(笑)
それには四草も反論した。
「失礼な、算段と嘘は違います。」

しかし何処が違うのか、私もワカランのぅ。

喜代美は勇助の事を「稽古を避けている感じがする」と言う。何となく、喜代美も勇助の変な行動に気付きつつ有る。が、奈津子みたいに「胡散臭い」という処までには到達してないのかな。
芸のクセが移るのを避けているのか、でも自分から草々を師匠に選んだ勇助なのに?
何が原因なのか判らず困惑する喜代美。本人に直接聞いた方が早いのかと悩むが、追求するだけ無駄、あいつの答えが本当か嘘か判らないと四草が言う。
小草若は勇助の事よりも、はてなの茶碗を稽古する事が大事なのだ。草原に「お稽古~」とすがる小草若。
一体、何が此処まで必死にさせるのだろう。本当に小の字が取れる事だけを考えているのか。最近の小草若は、父の名前に今にも押しつぶされそうなのを、必死で持ちこたえている様に見える・・・。

その夜、勇助の初高座の為の着物の相談を草々にする喜代美。初高座祝いは何にしたらいいのか、とあれこれ悩む喜代美を見る草々ったら(笑)。そんな顔して笑うなよ~。
でも喜代美も、おかみさん業が板についてきたのを、草々も解っているのかもしれない。あの笑顔はそういう事かな。

おかみさん業もこなしつつ、今日の高座は柳眉兄さんの「古典落語を楽しむ会」。ちりとてちんを演じ、楽屋の柳眉に挨拶に行く喜代美。
お礼を渡しつつ、また頼んでもかまへんかな~と言う柳眉。兄さん、何だかモジモジして、愛の告白をする直前の男みたいなんですが(笑)。意外と柳眉兄さんは、シャイなのかもしれない。
忙しい草々と、その妻若狭に気を使っていた柳眉。でも女の噺家が居れば、会が華やぐ。でも喜代美に「気にせんと、声かけて下さい。」と言われ、すっかり嬉しそうな柳眉兄さんだ。

そこに突然やってくるのが尊建兄さん。若狭の創作落語期待してきたら「ちりとてちん」かい~とまくしたてる。
柳眉が頼んだと知り、矛先は柳眉へと向かう尊建。

尊建は以前、草々を見ると必ず絡んできたが、今は矛先変わったのだろうか。どうでもいいけど「鼻毛の先取り」って新作落語なのかね。だったら聞いてみたいぞ(笑)。
額をつき合わせてにらみ合う柳眉と尊建に挨拶して、そそくさと立ち去る喜代美だ。

その日の夕方、草若邸の離れに正平がやって来た。しばらく泊めてと言う正平。家出?
和田家の男は、家出するDNAでも備わってるのだろうか。正太郎はどうだったのか謎だけど。

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【ちりとてちん「終わりよければ滑ってよし」#128】

四草に頼まれたウーロン茶を、勇助に振ったら草原に説教された喜代美。草原の言ってる事は一理有るけど・・・あれ兄さん、もしかしてちょっと酔ってる??なんか説教が、随分とクドイ感じなんですが。
冒頭から徒然亭のメンバーが集まって寝床で飲み会なのか・・・と思いきや、磯七に呼ばれての集まりだった。
散髪屋組合の寄合いで、また落語会を企画する事になり、その為の相談だったのだ。そこで勇助の初高座も経験させてやってはどうか、と言う磯七。
徒然亭の落語を見守ってくれる人が居る。活動の場を広げてくれる周囲に支えられて受け継がれていく。
勇助の初高座の事まで考えてくれる磯七に、深く感謝する草々だ。
徒然亭の落語が受け継がれていく様を自分で話している内に、すっかり涙ぐむ磯七。この人は本当に落語好きなのだな~。

10月にやるという事で、話が決まりかけていたのに詳しい日程を聞いてビックリの草々。10月2日は天狗座の予定が入っていたのだ。
戸惑いの色が隠せない磯七さんだ。どうしよう~って感じかな。その様子をじっと聞いていた小草若が立ち上がった。
自分が代わりに出る、と言う小草若。ずっと草若の落語を受け継ぐ事で考え込んでいた小草若が「はてなの茶碗」をやると言う。
磯七の戸惑いは更に増す。そりゃ出来るのなら嬉しい。けど大丈夫か?と言う気持ちも隠せないよな、磯七さん。
落語家としての経歴が、どうしても草々よりは見劣りするのが否めないから、磯七の気持ちもワカランでもない。草原も戸惑いつつも「底抜けに稽古してるさかいな。」と、小草若の発言を前向きに受け止めようとしてるが、いまいち語尾が弱い。
皆の表情に「まだちょっと無理じゃないの?」な色が浮かんでいる。そんな中で四草は「止めた方がいいと思いますけど。」とあっさり言い切る。またストレートな・・・いつもの事だけど(笑)。でも何か、根拠が有るんだろうなぁ四草には。

しかし初高座と言われて、様子が変な勇助。気のせいか??

和田家の居間では皆で御飯。いつもは明るい和田家が、今日はどうも空気が澱んでいる。それと言うのも正平が「塗箸は継げない。」って言ったのが原因だ。
糸子が一生懸命、場を盛上げようとするが、どうも上手くいかず空回り。
正典は憮然とした表情だ。でも、今迄勝手に浮かれてた処があったんじゃないのか?本当の正平の気持ち、見えてなかったじゃん。
どう見ても正平に「継げない」と言われた事が不満そうにしか見えなかった正典。でも正平には「継ぐ気も無いなら触らないでほしかった」と言う。

これに正平がキレた。やってみろと言うからやっただけ、他にやる事もなかったと言う正平に、語気を荒げる正典。
大学まで出してやったのに、やる事ないとは何事だ。と言うのは、ある意味、正しい親の反応かも。
でも正平は、本当にやりたかった事を断念している。どうにもならない思いを封印して、今迄生きてきた。今、この場で知ってるのは糸子だけだった。
正平に向かって、一体何がしたいんだと言う正典。でも口を開いたのは糸子だった。

正平は外国の大学に行きたいんや。

糸子の言葉に驚く正典。そりゃ全然知らなかったもんね、お父ちゃんは。
正平を問いただす正典。うつむき加減で、ポツリポツリと正平が話し出した。

恐竜の研究がしたかった。でも博士号を取る為には留学しなければならない。でもそれはとてもお金の掛かる事だから・・・。

だからと言って小次郎の真似は無いだろう、と言わんばかりの正典。お父ちゃんも割と真っ直ぐな人だなぁ。正平の複雑な心理状態は理解出来ないだろう。
ちゃんと就職してお金貯めて留学とか、父である自分に相談するとか・・・って言うけど、言えば正典が更に根を詰めて仕事していたのは目に見えている。
息子としてはそんな苦労をさせたくない。でも父とすれば、息子がもっと自分に相談してくれたら良かったのに、って思いなのだろう。
小さな声で「ごめんな・・・ごめんな、お父ちゃん」と呟く正平の姿が、本当に辛そう。月曜から泣かす気ですかい。

席を立ち、店を飛び出そうとする正平の服の裾を引っ張り、止めたのは小梅。
小梅は気付いていた。小次郎の格好でアウトローを気取っていても、正平は正平だ。冷静で、心優しくて気遣いの出来る賢い子だった。
祖母は全てお見通しだった。小梅の言葉を聞き、頭を撫でられる正平はただ涙を流す。

草若邸では、勇助の初高座に向けて張り切る草々。勇助も返事だけは立派なんだけど、またもナレが不穏な気配・・・。
木曽山君の「はい」は嘘の「はい」。やっぱりややこしい予感???


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【ちりとてちん「聞かぬは一生の箸」#127】

伝統は技術を受け継ぐ者だけが居ても伝わっていかない。それを確実に次代へ手渡していく役割を担うものがいなければならない。それは製作所の自分の仕事だ。
会社を大きくすれば、全国にアピール出来る。塗箸の町、小浜を広められる。それこそが自分の役割・・・。
秀臣の本当の思いを黙って聞く和田家の人々、そして娘・清海。
今迄ずっと、秀臣に対し誤解してる処もあった和田家の人々だけど、秀臣の箸への情熱は、形は違えど正典や亡き正太郎と変わらない事を知った。
箸が好きで、伝統を守る事に必死で・・・そんな思いを黙って抱え、会社を守っていこうと頑張っていた秀臣。
合併を言っていたのも、箸を守る為だったからだ。しかし秀臣さん、もっと早く言っていたら正典と気持ちのすれ違いが起こる事も無かっただろうに~。
黙っていても伝わらない事も有るんだよなぁ。
秀臣の話をじっと聞いている小梅。ずっと秀臣の事を許さなかった小梅だけど、少しはその気持ちも溶けてきたのか?でも、小次郎が「許したりぃな~」と言うけど「イヤや」の一点張りだ。
何がそんなに小梅の気持ちを頑なにしてるんだろう。意地?
正太郎を傷つけた事が許せない。誤解だったからもう許せば、と言う小次郎の言葉も撥ね付ける。
その時に喜代美が言い出した。
正太郎が怒ったのは塗箸を捨てた事でなく、秀臣が他人行儀な顔をして出て行ったから?本当の子供みたいに育ててきたのに、いつまでも他人みたいに遠慮してたから?それが許せなかったんじゃないのか。
かつて草若が草々に対し、本気で怒った事があった。草々が破門にされた後、戻ってきた時に涙を流して草々を殴った草若。コンタクトレンズも吹っ飛ぶ程に殴られていた草々。正太郎も一緒なのでは?

喜代美の言葉に、黙って一点を見据えていた小梅が口を開いた。
正太郎は何もかも解っていた。秀臣が正典に対して劣等感を持っていた事も、出て行く時の捨て台詞も、ただの強がりだと気付いていた。

「ほやからこそ、許せんのや。」

小梅の声が震える。秀臣が小梅を見る。秀臣を抱き締め、号泣する小梅。
ごめんなぁと言い泣く小梅にもらい泣きしてしまった。ずっと長い間、しまいこんでいた小梅の感情。
母と、もう一人の"息子"の和解。正太郎もきっと、天国(と言いつつ地獄寄席観に行ってる?)で笑って見ているかもしれない。
正典の心も動かされた様子だ。製作所をたたむのを待ってほしいと言うが、何か考え有っての事だろうか。
その夜、喜代美は清海を自分の落語会に誘う。本当の友達になりたいと願う喜代美だけど、清海の心が温もるには、もう少し時間が掛かりそう。

大阪に帰った喜代美は、縁側でボロボロのスーツ着て転がる草々にビックリ。草々ったらまだそんな風に嘆いているのか・・・。
大事なスーツなのはわかるが、丈も合わないものに未練残してもなぁ。草々って夏にスーツ着て、冬に半袖という様に、感覚がずれた衣服調節してるけど・・・やっぱり不思議だわ。
其処に現れたのが草原と四草。草原兄さんは草々の為に新しいスーツを買ってくれたのだ。そのスーツと共に草原が草々に贈った言葉は、師匠としての自覚を持つ事だった。
思い出を大切にする事も大事だけど、これからは着る物も、身の振舞いも、色々な意味で身の丈に合うたものを身に付けていかなければならない。
草々に言い聞かせる時の草原、冷静な兄が弟を諭す表情だった。そう、草々も師匠修行中だから、それに相応しく振舞うのが肝要。
新しいスーツの礼を言い、早速着てみようと勇助を呼ぶ草々。嬉しそうじゃん。

草原と四草、二人だけになった時に草原が言う。何処までがお前の算段やったんや?の問いに、とぼける四草。
でも草原は知っていた。四草の思いを見抜き、草々の為にスーツを新調した。しかし請求が半分来るのは想定外だったか四草(笑)。請求され、目を見開き驚く四草。その狼狽っぷりに笑ってしまった。
草々は新しいスーツを試着して嬉しそうだ。似合いませんね~とウソツキの勇助にも余裕だ。勇助を咎める喜代美に「いい加減に馴れなさい~」と言う、草々の表情にも余裕が有る。喜代美が居ない間に、勇助の性格に馴れてきている草々(笑)。
しかし試着シーンで思ったけど、袖丈が短い気がするんだけどな~。着丈は良さそうなんだけどね。
明るい週末になって良かったが、来週も一山ありそう。そしていつ清海の心が温もるのか、それも気になる処だわ。

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